仕事の終わった土曜日、帰国を一日延ばして台北近郊の金山温泉に行ってみた。
金山行きのバスは台北駅西バスターミナルから15~20分おきに出ている。
なかなか乗り心地のいいバスだが、30分ほどは市内をぐるぐる回ってシティホールのバスターミナルへ、そこから高速に乗るのでシティホールから乗る方が早いかもしれない。
バスは高速で西へ向かい、基隆の市街をかすめて海岸線を北へ向かう。
萬里という町を過ぎてからやっと見えてくる海。
対岸の岬の突端は国立公園になっている野柳だ。
1時間半ほどで金山の町に到着。
表通りはどこにでもありそうな田舎町。
この町のどこかに温泉があるはずなのだが地図がないのでよくわからない。
適当に人の多そうな方向へ向かうと一本裏は金山老街というお土産通り。ここをまた適当に流し、横道があったので入ってみると
あった、「金山温泉浴池」
1945年創業というこの温泉、大浴場はなく番台で1人部屋か2人部屋か家族部屋かを選ぶ。1人部屋100元(約300円)なりを支払うと奥の薄暗い廊下に案内され、ドアを一つ示される。
暑い土曜の午前中、老街に人はあふれているものの温泉に来る人は他に誰もおらず、しんとしてドアだけが並ぶ廊下はちょっと刑務所みたい(入ったことないけど)。
小さな1人部屋は2畳ぐらい。カラフルなタイル張りの浴槽のほかには壁に荷物掛け用の釘と小さな洗面器があるだけでなにもない。
お湯も張っていないので蛇口を回すとお湯は50度以上あるだろうか、かなり熱いので水も盛大に出すと浴槽はすぐに一杯に。
温泉は鉄分などの鉱物を多く含んだ中性とのことで、味は特にしないが黄色がかって鉄くさい。
部屋は小さいけれど壁の上が開いているし、換気扇もちゃんと付いているので思いのほか息苦しさはない。1人風呂も気楽でいいかも、と30分ほど入って風呂から上がる。
とあがってしばらくしたら滝のような汗。はしごした中ではここが一番汗をかいたかもしれない。
「金山温泉浴池」を出たらバス通りをちょっと基隆方面へ戻って隣の加投地区へ。
10分もかからないほどの距離だが、こちらにくると硫黄の香りがして道の両脇にはちょっとこぎれいな温泉施設が並んでいる。
その中で自分が目指したのはこちら
まるで駐車場のような外観の「大埔硫黄泉浴室」。
この建物の奥には大浴槽もあるが、そちらは水着で入る台湾でいうところのSPA。
裸で入れるのは両脇にずらりと並ぶプレハブの小部屋で、ここは一律一部屋150元。
入ってみるとこちらは4畳半ほど、床は板張りでお風呂も木造り。2人は十分入れる大きさで、部屋の隅には便器もある。
こちらもお湯を張っていないので「熱水」と注意のある右下のレバーを回すと、ドバドバと勢いよく出てきたのは手もつけられない熱湯。白く濁り、硫黄の香りがプンとしてもったいないのだが、2つある蛇口からあわてて水を出す。はじめなぜ水の蛇口が2つあるのだろうと不思議に思っていたがこれで納得。お湯の2倍は水を出さないととても入れないのだ。
何とか入れるまでに加水してやっとお湯の中へ。中に段の付いた木の浴槽は心地よく、ちょっと塩気のあるお湯は薄めたとはいえ肌にまとわりつくような質感というか重さがある。
いいお湯だあ、と思うが熱くてそうは入っていられず、浴槽の縁で休み休み入浴。
部屋を出たら冷たいお水をもらってホッ。
しばらく休んでから外に出るとすぐ隣になんともそそられる公共浴場を見つけたが、この強烈なお湯に続けて入るのはさすがにためらわれる。
というわけで地図もないけどたぶんこちらだろうと目星をつけて海べりまで散歩してみる。
温泉街の裏に出るとそこはのどかな畑。その向こうには雲のかかった陽明山が見える。
畑の傍らに立つ仏教寺院もいかにも南国の風情。
どうやらだいぶ遠回りをして、しかしなんとか水尾漁港に近い海岸に到達。
遠浅らしい海はこうして写真で見るときれいっぽいが実際にはそれほどきれいではなく、この周りは観光地化しようとして失敗した感じでいささか寂しい。
歩いて汗をかいたことだし、これを流してまた新たな汗をかきに、さあ3軒目の温泉へ行こう。
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金山行きのバスは台北駅西バスターミナルから15~20分おきに出ている。
なかなか乗り心地のいいバスだが、30分ほどは市内をぐるぐる回ってシティホールのバスターミナルへ、そこから高速に乗るのでシティホールから乗る方が早いかもしれない。
バスは高速で西へ向かい、基隆の市街をかすめて海岸線を北へ向かう。
萬里という町を過ぎてからやっと見えてくる海。
対岸の岬の突端は国立公園になっている野柳だ。
1時間半ほどで金山の町に到着。
表通りはどこにでもありそうな田舎町。
この町のどこかに温泉があるはずなのだが地図がないのでよくわからない。
適当に人の多そうな方向へ向かうと一本裏は金山老街というお土産通り。ここをまた適当に流し、横道があったので入ってみると
あった、「金山温泉浴池」
1945年創業というこの温泉、大浴場はなく番台で1人部屋か2人部屋か家族部屋かを選ぶ。1人部屋100元(約300円)なりを支払うと奥の薄暗い廊下に案内され、ドアを一つ示される。
暑い土曜の午前中、老街に人はあふれているものの温泉に来る人は他に誰もおらず、しんとしてドアだけが並ぶ廊下はちょっと刑務所みたい(入ったことないけど)。
小さな1人部屋は2畳ぐらい。カラフルなタイル張りの浴槽のほかには壁に荷物掛け用の釘と小さな洗面器があるだけでなにもない。
お湯も張っていないので蛇口を回すとお湯は50度以上あるだろうか、かなり熱いので水も盛大に出すと浴槽はすぐに一杯に。
温泉は鉄分などの鉱物を多く含んだ中性とのことで、味は特にしないが黄色がかって鉄くさい。
部屋は小さいけれど壁の上が開いているし、換気扇もちゃんと付いているので思いのほか息苦しさはない。1人風呂も気楽でいいかも、と30分ほど入って風呂から上がる。
とあがってしばらくしたら滝のような汗。はしごした中ではここが一番汗をかいたかもしれない。
「金山温泉浴池」を出たらバス通りをちょっと基隆方面へ戻って隣の加投地区へ。
10分もかからないほどの距離だが、こちらにくると硫黄の香りがして道の両脇にはちょっとこぎれいな温泉施設が並んでいる。
その中で自分が目指したのはこちら
まるで駐車場のような外観の「大埔硫黄泉浴室」。
この建物の奥には大浴槽もあるが、そちらは水着で入る台湾でいうところのSPA。
裸で入れるのは両脇にずらりと並ぶプレハブの小部屋で、ここは一律一部屋150元。
入ってみるとこちらは4畳半ほど、床は板張りでお風呂も木造り。2人は十分入れる大きさで、部屋の隅には便器もある。
こちらもお湯を張っていないので「熱水」と注意のある右下のレバーを回すと、ドバドバと勢いよく出てきたのは手もつけられない熱湯。白く濁り、硫黄の香りがプンとしてもったいないのだが、2つある蛇口からあわてて水を出す。はじめなぜ水の蛇口が2つあるのだろうと不思議に思っていたがこれで納得。お湯の2倍は水を出さないととても入れないのだ。
何とか入れるまでに加水してやっとお湯の中へ。中に段の付いた木の浴槽は心地よく、ちょっと塩気のあるお湯は薄めたとはいえ肌にまとわりつくような質感というか重さがある。
いいお湯だあ、と思うが熱くてそうは入っていられず、浴槽の縁で休み休み入浴。
部屋を出たら冷たいお水をもらってホッ。
しばらく休んでから外に出るとすぐ隣になんともそそられる公共浴場を見つけたが、この強烈なお湯に続けて入るのはさすがにためらわれる。
というわけで地図もないけどたぶんこちらだろうと目星をつけて海べりまで散歩してみる。
温泉街の裏に出るとそこはのどかな畑。その向こうには雲のかかった陽明山が見える。
畑の傍らに立つ仏教寺院もいかにも南国の風情。
どうやらだいぶ遠回りをして、しかしなんとか水尾漁港に近い海岸に到達。
遠浅らしい海はこうして写真で見るときれいっぽいが実際にはそれほどきれいではなく、この周りは観光地化しようとして失敗した感じでいささか寂しい。
歩いて汗をかいたことだし、これを流してまた新たな汗をかきに、さあ3軒目の温泉へ行こう。
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