金山温泉3湯目は水尾地区にある「舊金山総督温泉」
日本統治時代からある温泉で、「総督」の名は台北の総督府の余り資材で建物が作られたからだそうだが、現在の建物は最近建て直されたもの、と入り口近くに説明書きがある。
入り口を入ると階段がちょっと雰囲気。階段の脇には「総督浴池」というこれは昔の浴室を残した部屋もあって、ここは貸切で入れるらしい。
ここにはSPAや個室もあるが、もちろん裸で入れる4階の露天風呂を選択。300元を払うと小さいタオルとバスタオルを渡されるので階段を上がる。
のれんをくぐって屋上に出ると、目の前には浴槽、左手にコインロッカーと鏡台がある。
浴槽は3つに分かれ、一番大きい浴槽には屋根がなく、真ん中の浴槽には源泉がそそがれ、その脇には小さなジャグジーがある。
一見誰もいないのかと思ったら入り口すぐのデッキチェアでおばさんが1人タオルをかぶってお昼寝中。なもので変な写真になってしまった。
シャンプーやボディソープ完備のシャワーで汗を流して早速入湯。
ここのお湯は金山温泉よりやや濃い茶色、同じように鉄くさく、なめると塩味がする。傷のあるところにピリピリしみるのは塩分のせいか、お湯が酸性なのか。
源泉のそそがれている浴槽は温度計によると44度、一番大きな浴槽は42度ぐらいだろうか。家で入るなら適温だが、暑い日中ではそう長く入っていられない。
ところが一番小さなジャグジーは真水。水温は20度くらいか。これに入って体を冷やし、冷たくなったところで真ん中の熱いお湯に入ると、おお、極楽。
この露天は海が見えるのが売りなのだが、残念ながら海の方を向いているのは男湯。女湯からは格子の隙間からかろうじて見える程度。それでも目の前には緑の山、そよそよと風も吹いて、しばらくお湯に漬かり、デッキチェアで寝そべってを繰り返すと実に気持ちがいい。300元の価値はおおいにある。
かなりの時間ここでのんびりさせてもらったが、そのうちお客さんが増えてきたので退散することにする。がまだ日は高く、先に見た公共浴場がやはり気になる。
ということで再び加投地区へとってかえし、「加投社区公共浴室」へ。
この浴室、上は小さな池に面した休憩所になっていて、お風呂は半地下に降りていく。
短い廊下を入ると右手に浴槽のある部屋、壁に仕切られてお湯を汲むところとさらに大きなテーブルやベンチの置かれた部屋がある。
床に並んだたくさんのバケツには源泉がどんどん注がれている。これがちょっと熱いので、汲み置いたバケツの中から自分の好みの温度のお湯で体を流す仕組み。これは賢い。
浴槽の方は床からさらに掘り下げられた四角い石造りで10人ぐらいは入れる大きさ。お湯はちょっと白濁していて、部屋中に強烈な硫黄の香りが充満している。見ると水の中から泡が時々あがってくるので床下から源泉が湧いている様子。温度は44度くらいだろうか。熱いが入っていられない温度ではなく、これぞまさに「温泉!」という感じ。個室風呂もおもしろいけど、やっぱり大浴場がいいなあ、としみじみ思う。
この浴室は「公共浴場」なので入浴無料。こんないいお風呂があったら有料のところにわざわざ行く必要はない。300元のお風呂も良かったけれど、結局ここが一番好きかも。
パラパラと入っていたおばさんの1人、こちらに言葉が通じないとわかると日本語で「アツイネー」。
地元の人の善意とマナーで維持されている温泉に入らせてもらって「謝謝、再見!」
お風呂は十分に堪能したので、バスに乗る前に金山老街をちょっと歩いてみる。
土曜日の昼下がり、温泉にはそれほど人がいなかったが、こちらの老街はたいした人出。台湾の人たちはこういうところが本当に好きだ。
金山の名物はさつまいもらしく、いたるところで様々な種類のさつまいもを売っている。さつまいもチップスや大学芋、その他にもアイスクリームやらジュースやら、食べ物の店がずらりと並ぶ。
これは台湾のおばちゃんたちがお風呂で使うもの。これでお腹やお尻をばしばし叩くのだが、さすがにこれを買うのはちょっと、ね。
老街のちょうど真ん中あたりには道教の廟があった。
ここがやたらとにぎわっているので皆さん、どれだけ信心深いのかと思ったらなんと、廟の手前は厨房になっていて、みんな次々に出来上がった料理の皿を受け取り、少し離れたテーブル席に持っていく。これは一体お寺の商売なのか、場所を借りているだけなのか。
金山温泉の一日、おもしろかった。
さあ、おんぼろローカルバスに乗って基隆に戻ろう。
ところで今回の温泉行きの参考書はこちら↓
台湾にはまだまだ行くべき温泉がいっぱい。
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日本統治時代からある温泉で、「総督」の名は台北の総督府の余り資材で建物が作られたからだそうだが、現在の建物は最近建て直されたもの、と入り口近くに説明書きがある。
入り口を入ると階段がちょっと雰囲気。階段の脇には「総督浴池」というこれは昔の浴室を残した部屋もあって、ここは貸切で入れるらしい。
ここにはSPAや個室もあるが、もちろん裸で入れる4階の露天風呂を選択。300元を払うと小さいタオルとバスタオルを渡されるので階段を上がる。
のれんをくぐって屋上に出ると、目の前には浴槽、左手にコインロッカーと鏡台がある。
浴槽は3つに分かれ、一番大きい浴槽には屋根がなく、真ん中の浴槽には源泉がそそがれ、その脇には小さなジャグジーがある。
一見誰もいないのかと思ったら入り口すぐのデッキチェアでおばさんが1人タオルをかぶってお昼寝中。なもので変な写真になってしまった。
シャンプーやボディソープ完備のシャワーで汗を流して早速入湯。
ここのお湯は金山温泉よりやや濃い茶色、同じように鉄くさく、なめると塩味がする。傷のあるところにピリピリしみるのは塩分のせいか、お湯が酸性なのか。
源泉のそそがれている浴槽は温度計によると44度、一番大きな浴槽は42度ぐらいだろうか。家で入るなら適温だが、暑い日中ではそう長く入っていられない。
ところが一番小さなジャグジーは真水。水温は20度くらいか。これに入って体を冷やし、冷たくなったところで真ん中の熱いお湯に入ると、おお、極楽。
この露天は海が見えるのが売りなのだが、残念ながら海の方を向いているのは男湯。女湯からは格子の隙間からかろうじて見える程度。それでも目の前には緑の山、そよそよと風も吹いて、しばらくお湯に漬かり、デッキチェアで寝そべってを繰り返すと実に気持ちがいい。300元の価値はおおいにある。
かなりの時間ここでのんびりさせてもらったが、そのうちお客さんが増えてきたので退散することにする。がまだ日は高く、先に見た公共浴場がやはり気になる。
ということで再び加投地区へとってかえし、「加投社区公共浴室」へ。
この浴室、上は小さな池に面した休憩所になっていて、お風呂は半地下に降りていく。
短い廊下を入ると右手に浴槽のある部屋、壁に仕切られてお湯を汲むところとさらに大きなテーブルやベンチの置かれた部屋がある。
床に並んだたくさんのバケツには源泉がどんどん注がれている。これがちょっと熱いので、汲み置いたバケツの中から自分の好みの温度のお湯で体を流す仕組み。これは賢い。
浴槽の方は床からさらに掘り下げられた四角い石造りで10人ぐらいは入れる大きさ。お湯はちょっと白濁していて、部屋中に強烈な硫黄の香りが充満している。見ると水の中から泡が時々あがってくるので床下から源泉が湧いている様子。温度は44度くらいだろうか。熱いが入っていられない温度ではなく、これぞまさに「温泉!」という感じ。個室風呂もおもしろいけど、やっぱり大浴場がいいなあ、としみじみ思う。
この浴室は「公共浴場」なので入浴無料。こんないいお風呂があったら有料のところにわざわざ行く必要はない。300元のお風呂も良かったけれど、結局ここが一番好きかも。
パラパラと入っていたおばさんの1人、こちらに言葉が通じないとわかると日本語で「アツイネー」。
地元の人の善意とマナーで維持されている温泉に入らせてもらって「謝謝、再見!」
お風呂は十分に堪能したので、バスに乗る前に金山老街をちょっと歩いてみる。
土曜日の昼下がり、温泉にはそれほど人がいなかったが、こちらの老街はたいした人出。台湾の人たちはこういうところが本当に好きだ。
金山の名物はさつまいもらしく、いたるところで様々な種類のさつまいもを売っている。さつまいもチップスや大学芋、その他にもアイスクリームやらジュースやら、食べ物の店がずらりと並ぶ。
これは台湾のおばちゃんたちがお風呂で使うもの。これでお腹やお尻をばしばし叩くのだが、さすがにこれを買うのはちょっと、ね。
老街のちょうど真ん中あたりには道教の廟があった。
ここがやたらとにぎわっているので皆さん、どれだけ信心深いのかと思ったらなんと、廟の手前は厨房になっていて、みんな次々に出来上がった料理の皿を受け取り、少し離れたテーブル席に持っていく。これは一体お寺の商売なのか、場所を借りているだけなのか。
金山温泉の一日、おもしろかった。
さあ、おんぼろローカルバスに乗って基隆に戻ろう。
ところで今回の温泉行きの参考書はこちら↓
台湾にはまだまだ行くべき温泉がいっぱい。
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