Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

基隆の夜市

2010-09-12 02:21:34 | 東アジア
金山からバスに乗って基隆駅前へ。
駅の前には港があり、山の斜面にはハリウッドばりにKEELUNGの文字。
  
港を見晴らすウォーターフロントは広々としたウッドデッキになってきれいだが、残念ながらこの海はよどんだ潮のにおいでかなりくさい。

さて、台北にまっすぐに帰らずに基隆に立ち寄った理由は2つある。

その一つはこの店↓でパイナップルケーキを買うため。
 いまや台湾土産といえばパイナップルケーキだが、基隆のこの店がその元祖で、しかも他に支店は出さないという。
噂にたがわぬ人気店で大勢のお客でにぎわっているが、店はごく小さく、パイナップルケーキのほかには2、3種類の中華菓子を売っているだけ。

 
さっそくその元祖パイナップルケーキと、もう一種類「蛋黄酥」というおまんじゅうを買ってみる。
パイナップルケーキの方は皮がぽろぽろとして塩気がけっこうあり、そのせいか中のパイナップル餡があまり甘く感じない。悪くはないがそれほど特別な感じはなし。
それよりも「蛋黄酥」の方がおもしろくて、名前から想像はしていたが、小豆や緑豆の餡の中に塩漬けの卵黄が一つ丸々入っている。こちらもまわりのパイ皮に塩気があり、卵黄とパイ皮、餡の味のバランスが絶妙。あまり日持ちしない(6日ほど)のが残念だが、パイナップルケーキよりこちらの方が台湾らしいと思う。

この店からお土産をぶら下げてまっすぐ歩けば、基隆のもう一つの目的地にすぐ着く。
 
通称基隆夜市の「廟口小吃」。
狭い通りの両側にテーブルを出した屋台店がぎっしり、さらにこの道と交差する道にも食べ物屋ばかりがずらりと並ぶ。

土曜の夜とあって夕方早い時間から通りはもう人でいっぱい。あまりの人出に引き返そうかとも思ったが、この町一番の名物となれば一応見ておかなければなるまい、と意を決して前に進む。

 屋台店の上にはそれぞれ番号と売り物、店名の書かれた看板があり、有名店を間違いなく見つけられるようになっている。

 こちらはこの屋台街のそもそもの成立理由である廟。
もはや人出をちょっと逃れてゆっくり食べるための避難所のようになっているが。

この夜市で人ごみにもまれながらいただいたもの。
  
まずはこの夜市で人気らしい「天婦羅」。ようはさつま揚げだが、ちょっと甘めながらあっさり。しかし特筆すべきものでもなし。

 一個10元の肉餅は、まあ、10元なりの味。

 港町の基隆とあって海鮮料理の屋台も多く、台湾の皆さんにも人気のようだが、一皿200元ぐらいするし、屋台の海鮮ははずれることが多いのでこれはパス。

  
牡蠣オムレツやクラゲのような形の海鮮入りの揚げ物もおもしろいけど、これ一つでお腹一杯になりそうだし。

と悩みつつ歩いていたら気になる屋台を発見。
  
ちょっときれいな奥さんと気難しそうなだんながやっている漢方スープの店。
あまりお客はいなかったけれど、なんとなくピンと来るものがあって鶏とクコのスープを頼んでみたところ、これが大当たり!きれいに澄んだスープが実に上品ないい味で、こんな屋台で、しかもたった75元(約200円)でこれほどおいしいものにありつけるとは思わなかった。

この後は「三兄弟」で豆花を食べて、7時ごろにはもう通りは歩くのも大変な大盛況。

基隆の駅へ戻り、帰りはローカル列車で台北まで戻ることにする。
 
バスなら30分のところ、各駅停車のローカル列車だと50分。ほんのちょっぴり安く帰れる。

金山温泉に基隆、一日よく遊んだ。


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コメント (4)
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