ん十年ぶりに夜行バスと言うものに乗った。
以前乗った大阪発東京行きはリクライニングもないようなごく普通のバスで、当然のごとく眠ることもできなかったが、今回の京都行きはちょっと違う。
なにしろ名前からして「プレミアムレディースドリーム」号(笑)
一番安ければ3000円ぐらいから行けるものを、こちらは週末料金もあって8000円もする。それでも新幹線の12700円に比べればビジネスホテル1泊分もお安い。
夜中11時半の新宿駅バスターミナルはびっくりするほど人で一杯。
こんなにいろんな方面に夜行バスが出ているなんて、知らなかった。
我々の乗るバスは女性専用。真っ白な2階建てバスの階段を上がると
横3列のシートそれぞれの間にカーテンのかかる車内。
シートの横幅が広く、またカーテンで視界がさえぎられるので、車内の見た目は決して豪華ではなく、むしろ息苦しい。
しかしシートはさすがに豪華でクッションがよく、座席間隔も飛行機のプレミアムエコノミー程度は十分に開いている。
各席に備えられた毛布も厚くてふわふわ。スリッパとおしぼりまで用意されていて、国際線のエコノミーより待遇がいい。
定時に出発したバスの車内はすぐに電気が消され、午前1時すぎに一度PAに停まった他は起こされることもない。
女性専用車両では大いびきをかく人もなく、お客さんはみな乗りなれている様子でとても静か。
でもやっぱり夜行バスというのは眠れないものだ。
シートのクッションがよくてもバスの振動が気になり、京都までほとんど意識がなくなることはなかった。
隣の席で軽いいびきをかいていたお姉さんのうらやましいこと。
そして朝の6時40分、予定より20分ほど早く京都駅前到着。
「プレミアムレディースドリーム」号、ご苦労様。
到着後は駅から5分のホテルに荷物を預け、時間つぶしに近くの東本願寺を覗いてみる。
浄土真宗のこちらのお寺、本堂は世界最大の木造建築だそうだが、隣の阿弥陀堂を改修工事中で、その屋根がまた一段と大きくてまるで巨大な体育館のよう。
本堂ではお坊さんが朝のお説教というかお話をしていたが、なぜそんな話をするのか、意図がよくわからないお話。こんなことじゃますます葬式仏教になっちゃうよ。
喫茶店でモーニングをいただいたあとは久しぶりに三十三間堂へ。
こちらはさすが国宝の数々、イケメン観音を探すだけでもとても楽しい。
ここのありがたさ、修学旅行の頃にはわからなかったな。
と、ここでのんびりしてはいられない。
予約の時間があるので急いで丸太町近くの山田松香木店へ。
株式会社 山田松香木店
次はここで聞香の体験をするのだ。
良い香りのする店内には400も引き出しのある薬棚などもあるが、ここを通って裏に回るとちいさなお庭があり、その奥の座敷が聞香体験のお部屋。
各自の前にはこのような説明書が置かれ、お作法を一通り教わってから実際の聞香に入る。
今回体験した三種香では3種類の香を順番に嗅ぎ(これを香を聞く、と言う)、どれとどれが同じ香りだったかを当てる。何の香りだったかは聞かれないし、解答後に香の種類が明かされることもないのだそうだ。
先生の前の小さな袋には3種の香木からランダムに選ばれた香が入っている。その袋の縛り方が月ごとに違い、それぞれ季節の花を表している。
専用の道具で炭の埋められた灰をきれいに整え、銀葉と呼ばれる雲母片の上に小さな香木を一つ乗せる。
この一つ一つの動作に型があり、香を聞く時も器を回したり、茶道のお手前のよう。
なんにでも型をつけたがるところが日本的だな、と思う。
こんな風に器を手で囲い、その中に鼻を入れて3回香を聞く。
終わったら次の人に回して次の香を聞く。
そうして3種類の香を聞き終わったら解答用紙に記入。
三種香の場合には解答は5通りしかないので、このうちの一つを選び
このように記入する。
解答の一つ一つに名前がついているところがいかにも優雅な遊びだ。
で結果発表。
日頃鼻はいいと豪語している自分、見事全問正解で「叶」と言う一字をいただく。
それにしても普段嗅ぐことのない高価な伽羅などの香木の香りは本当に優雅でいい香り。甘さの中にスパイシーさが感じられて、いつまでも嗅いでいたいほど。
おかげで体験後にお店の手ごろな値段のお香を試してもあまり良い香りに感じない。
この聞香には今回体験した三種香のほかに5種を聞き分ける源氏香というのがあって、これだと52種類の組み合わせがあるとのこと。これも体験できるそうなので、いつかはチャレンジしてみたい。
わずか1時間ほどだが、優雅で楽しい体験だった。
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以前乗った大阪発東京行きはリクライニングもないようなごく普通のバスで、当然のごとく眠ることもできなかったが、今回の京都行きはちょっと違う。
なにしろ名前からして「プレミアムレディースドリーム」号(笑)
一番安ければ3000円ぐらいから行けるものを、こちらは週末料金もあって8000円もする。それでも新幹線の12700円に比べればビジネスホテル1泊分もお安い。
夜中11時半の新宿駅バスターミナルはびっくりするほど人で一杯。
こんなにいろんな方面に夜行バスが出ているなんて、知らなかった。
我々の乗るバスは女性専用。真っ白な2階建てバスの階段を上がると
横3列のシートそれぞれの間にカーテンのかかる車内。
シートの横幅が広く、またカーテンで視界がさえぎられるので、車内の見た目は決して豪華ではなく、むしろ息苦しい。
しかしシートはさすがに豪華でクッションがよく、座席間隔も飛行機のプレミアムエコノミー程度は十分に開いている。
各席に備えられた毛布も厚くてふわふわ。スリッパとおしぼりまで用意されていて、国際線のエコノミーより待遇がいい。
定時に出発したバスの車内はすぐに電気が消され、午前1時すぎに一度PAに停まった他は起こされることもない。
女性専用車両では大いびきをかく人もなく、お客さんはみな乗りなれている様子でとても静か。
でもやっぱり夜行バスというのは眠れないものだ。
シートのクッションがよくてもバスの振動が気になり、京都までほとんど意識がなくなることはなかった。
隣の席で軽いいびきをかいていたお姉さんのうらやましいこと。
そして朝の6時40分、予定より20分ほど早く京都駅前到着。
「プレミアムレディースドリーム」号、ご苦労様。
到着後は駅から5分のホテルに荷物を預け、時間つぶしに近くの東本願寺を覗いてみる。
浄土真宗のこちらのお寺、本堂は世界最大の木造建築だそうだが、隣の阿弥陀堂を改修工事中で、その屋根がまた一段と大きくてまるで巨大な体育館のよう。
本堂ではお坊さんが朝のお説教というかお話をしていたが、なぜそんな話をするのか、意図がよくわからないお話。こんなことじゃますます葬式仏教になっちゃうよ。
喫茶店でモーニングをいただいたあとは久しぶりに三十三間堂へ。
こちらはさすが国宝の数々、イケメン観音を探すだけでもとても楽しい。
ここのありがたさ、修学旅行の頃にはわからなかったな。
と、ここでのんびりしてはいられない。
予約の時間があるので急いで丸太町近くの山田松香木店へ。
株式会社 山田松香木店
次はここで聞香の体験をするのだ。
良い香りのする店内には400も引き出しのある薬棚などもあるが、ここを通って裏に回るとちいさなお庭があり、その奥の座敷が聞香体験のお部屋。
各自の前にはこのような説明書が置かれ、お作法を一通り教わってから実際の聞香に入る。
今回体験した三種香では3種類の香を順番に嗅ぎ(これを香を聞く、と言う)、どれとどれが同じ香りだったかを当てる。何の香りだったかは聞かれないし、解答後に香の種類が明かされることもないのだそうだ。
先生の前の小さな袋には3種の香木からランダムに選ばれた香が入っている。その袋の縛り方が月ごとに違い、それぞれ季節の花を表している。
専用の道具で炭の埋められた灰をきれいに整え、銀葉と呼ばれる雲母片の上に小さな香木を一つ乗せる。
この一つ一つの動作に型があり、香を聞く時も器を回したり、茶道のお手前のよう。
なんにでも型をつけたがるところが日本的だな、と思う。
こんな風に器を手で囲い、その中に鼻を入れて3回香を聞く。
終わったら次の人に回して次の香を聞く。
そうして3種類の香を聞き終わったら解答用紙に記入。
三種香の場合には解答は5通りしかないので、このうちの一つを選び
このように記入する。
解答の一つ一つに名前がついているところがいかにも優雅な遊びだ。
で結果発表。
日頃鼻はいいと豪語している自分、見事全問正解で「叶」と言う一字をいただく。
それにしても普段嗅ぐことのない高価な伽羅などの香木の香りは本当に優雅でいい香り。甘さの中にスパイシーさが感じられて、いつまでも嗅いでいたいほど。
おかげで体験後にお店の手ごろな値段のお香を試してもあまり良い香りに感じない。
この聞香には今回体験した三種香のほかに5種を聞き分ける源氏香というのがあって、これだと52種類の組み合わせがあるとのこと。これも体験できるそうなので、いつかはチャレンジしてみたい。
わずか1時間ほどだが、優雅で楽しい体験だった。
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