Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

キプロスの食

2010-10-01 01:40:15 | ヨーロッパ
食いしん坊の皆様、お待たせいたしました。
本日はやっとキプロスの食事と名物編。

まずはリマソールの朝食レストランにあった「キプロス・コーナー」から。
  
並んでいたのはハムにチーズ、ライスプディングのようなものにバクラヴァのような甘~いお菓子。
オリーブの隣にある輪切りになったものは真ん中にアーモンドが入り、硬い羊羹のようなシートでぐるぐる巻きにされたもの。
この羊羹部分はブドウ果汁からできていて、このお菓子はスジュコという。
 観光地の土産物屋でも細長い棒状のものがたくさん売られていたが、そう言えばこんなお菓子、シリアでも見たな。

チーズの方は白いポロポロした感じのものはギリシャのフェタチーズそのもの。
もう一種類、なめらかな肌でかじると歯にきしきしする食感のものがキプロス名物のハルーミチーズ。
 生でも食べるし、グリルして食べることも多いようだが、いずれにしてもかなりしょっぱい。
 スーパーで買ってみたキプロスのもう一種類のチーズ、ケファロティリというのもこれまたしょっぱく、朝食ビュッフェにあったハムもしょっぱい。キプロス人の血圧は大丈夫なのか。

朝食会場には濃いヨーグルトのラブネもあって、これはトルコやアラブ風。
ただしこれにかけるのはキプロス名産のキャロブ・シロップという黒蜜のようなもの。
  
キャロブは日本語では「いなご豆」と言うそうだが、左が島中にあるらしいキャロブの木、ガイドのおばちゃんが持っているのがいなご豆のさや。
この豆からとれるシロップにはカルシウムや鉄分が多く含まれていて体にとてもいいんだそうだ。
 というわけでシロップと、カチカチのキャラメルのようなものをお土産に購入。どちらもちょっと黒糖のようなあくがあって、それがいかにも自然な感じがして悪くない。

料理の方の名物ではまずはクラフティコ。
  
右の丸いかまどの中で羊肉の塊を蒸し焼きにする料理で、これは肉がジューシーに柔らかく仕上がってとてもおいしい。

ちなみにトロードス山中のレストランでクラフティコと一緒に出された料理。
  
米とパスタがぐちゃぐちゃに混ざったものにマカロニのグラタン、さらに大きなローストポテトが来た時にはその炭水化物攻撃に頭を抱えたが、
 素朴な野菜の煮込みはやさしい味でおいしく
 デザートのブドウはさらにおいしかった。

 こちらのスブラキは肉の串焼き。
ギリシャ料理そのままだと思うが、豚肉であるところがヨーロッパ。

もう一つキプロスで名物とされるのは「メゼ」。レバノンやトルコ料理でメゼといえば前菜のことだと思うが、キプロスではたくさんの料理が小皿で次々に出てくるコース料理をメゼと言う。

パレ・パフォスのアフロディーテ神殿そばのシーフード・メゼ。
 
まずはタラモなどのディップ、サラダから始まり、
  
ムール貝にエビ、カニ
  
カラマリ・フライもタコも柔らかく、
 ここは盛り付けにも気を使っていておいしく食べられた。

シーフード・メゼは最終日、ラルナカのビーチでもう一度食べたが
 
コロッケから始まってカラマリ・フライ 
  
  
魚も揚げ物が多くてちょっと食傷気味
 海に突き出たロケーションはとてもよかったのだが。

キプロスのメゼにはシーフードとミートの2種類があるそうだが、新鮮な魚を食べなれた我々にはむしろミート・メゼの方がおいしく食べられるかもしれない。

そして食後にはこれまたキプロス名物
 甘いデザートワイン、コマンダリアを。

キプロスの食はそのルーツを想像しながら食べるのが面白い。


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コメント (6)
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