Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

いかにも香港な食事

2012-02-03 13:24:55 | 東アジア
久しぶりの香港なのでいかにも香港な食事がしたい。

そこで今回の指南書は 「香港路地的裏グルメ」

 この本、一人でもふらりと入れる店ばかりが紹介されているし、著者の生活圏が常宿の近くだったらしくて行きやすい所が多いのでとても使えるのだ。

到着してまずは足慣らし、とワンチャイまで散歩して入ったのは「永華麺家」というおそば屋さん。
 この店の売りは竹の棒を使って手打ちする麺なのだそうで、テーブルの脇に取材記事が貼ってある。そう言えばディスカバリーチャンネルでやっていたアメリカの番組で取材されていたのもこのおじさんだったような。こんな風に手打ちをする店はもう香港でもほとんど残っていないのだそうだ。

とは言え店は香港中どこにでもあるような小さくて庶民的な店。メニューを指さして待っているとすぐに注文の品が出てくる。
 
出てきた汁なしワンタン麺は皿一面そば。が実はそばの下にエビワンタンと青菜が隠れていて、ワンタンは数えたら8つも乗っていた。

そばはさすが竹の棒に全体重を乗せて打つだけあってコシが半端ではない。細ーいのに弾力があってなかなか噛みきれないほど。このゴムのような細麺、初めて食べた時はなんじゃこれはと思ったが、慣れるとこれぞ香港の味。これが食べたかったんだよ。

ワンタンの方はエビより肉がかっていて少し塩辛く、ワンタンだけなら他にもっとおいしい店がある。
ここはそばを食べに来る店、とインプット。

翌日もまたゴムのような麺が食べたくてホテルの近くの店へ。
 ここ、11時開店のはずなのに11時半に行ったら扉は開いているもののまだ準備中。入れてはくれたものの客が入ってから物の搬入をしたり掃除をしたり。
隣のお姉さん(お客)のテーブルなんて、食べているテーブルに遠慮なく商品の飲み物を並べて冷蔵庫に詰めている。でもお客も気にしないし、なんてお気楽な香港。

食べたかったのはこちら  蝦仔労麺。
例の細い麺に乾燥したエビの卵がふんだんにかかっているのだが、このエビの卵の塩加減がちょうど良くて飽きずにペロッと食べられる。
麺は太いのや小麦麺にも代えられるが、お勧めは細い「幼生麺」。

夜はまたお気楽な一人飯になったので、仕事帰りのトラムを途中下車して天后のB級グルメ街へ。
 この通りの一番端に牛肉スープの店が2軒並んでいて、特にちょっと大きいこちらの店はいつもお客さんでいっぱい。

店内に隙間なく並べられたテーブルは空いていれば相席が当たり前。背もたれなどないスツールにさっと座り、さっと注文してさっさと食べる。
落ち着いて食べるという雰囲気は皆無だけれど、これまたいかにも香港な日常の風景。

この店では以前に牛ばら肉入りの汁そばを食べたことがあったので、今回は指南書にあったスープと菜飯のセットを注文。
 ちょっと甘めのスープは出汁がよく出てやや濃いめ。だからスープだけを飲むよりよく煮込まれてほろほろになった牛バラ肉にちょうどいい味がついてうまい。
奥の皿は運ばれているのを見て追加注文した大根。これも牛スープでよく煮込まれて、おでんの大根のようにあっさりして実においしい。実は牛肉スープの方にも2,3個大根が入っているのだが、追加の一皿も完食してしまった。
菜飯の「菜」もしゃきしゃきといい歯ざわり、お米があまりおいしくないのだけがちょっと残念。

やっぱり香港の一人飯はお気楽で楽しい。


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コメント (4)
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