1月22日 続き
福井からまた特急しらさぎに乗って金沢へ。
金沢では和倉温泉から来た車両と連結されたはくたかに乗って糸魚川へ。
人通りもなく寂しい駅前にあるヒスイ王国館という物産館で時間つぶしをして、笹倉温泉行きの路線バスに乗る。
糸魚川周辺の住宅地を通っている間はまったく雪がなかったが、市街地を外れて山の方に向かうにつれて道路脇に雪が見え始め、やがて周りの景色は真っ白になった。
正面には雪山が見え、一番前の座席から写真を撮っていると親切な運転手さんは「バス、停めましょうか?」と言ってくださる。路線バスなのに。
わずかながら噴煙が上がっている活火山は焼山。夕方の光で稜線がきれいに見え、こんなにはっきり山が見えることはめったにないのだそうだ。
終着点は今夜の宿、笹倉温泉 龍雲荘。
日本秘湯を守る会の会員宿だが、建物は立派で迎えてくれる従業員もとても感じがいい。
前夜が蟹のごちそうだったので、今日は一番お安いリーズナブル・プラン、3人部屋で一人8800円をお願いしていた。
しかし通された部屋はきれいな10畳間、ちゃんとトイレと洗面台もついて窓からの見晴らしも悪くない。
やっと北陸らしい雪景色になった。
一息ついたところで、さあ、お風呂に行こう。
まずはこの宿で唯一源泉かけ流しの千寿の湯へ。
ここはおそらくこの宿で一番古い浴室、浴槽も4,5人でいっぱいになるほどの大きさだが、透明なお湯には茶色い湯の花が漂い、アルカリ性のナトリウム炭酸水素塩泉なので肌がつるつるする。お湯も適温で、気持ちいい~。
ここのお湯は飲んでも胃腸にいいそうで食事処のそばには飲泉所もある。匂いはしないお湯だが、味はちょっと癖があって決しておいしくはない。
お湯を飲んで胃腸を整えたらもう食事の時間。
品数少な目の食事のはずだが
海の物に豚のしゃぶしゃぶ。
焼き魚に里芋だんご、アンコウの唐揚げは暖かいものを運んでくれる。
食事の初めに火をつけた釜飯がちょうど炊き上がって
締めは素朴な蒸しケーキ。
特筆すべき料理はないが、この値段でこの質と量はとてもリーズナブル。今夜はもっと素食のはずだったのに。
テレビで韓国ドラマを見る合間を縫って2か所目のお風呂、大浴場の龍雲の湯へ。
露天風呂の周りは高い雪の壁に囲まれ、おかげで見晴らしはないが風も来ない。
こちらのお湯は循環ろ過のために湯の花は見えないが、つるつる感は意外にも千寿の湯よりも強いような気がする。
そしてゆっくり休んだ翌朝、障子を開けてみると外は雪。
これぞ雪見風呂、と千寿荘展望風呂の陶器壷風呂に入るが、雪は吹き付けるし寒さでお湯がぬるくてこれはいかん。
あまり展望はよくないが、大きなお風呂に入って仕上げをする。この旅の後はお肌の調子がいいが、このお湯のおかげだろうか。
雪は嫌だ、とぼやくおばちゃんに給仕されながら朝ごはん。
この宿の売りは温泉水で炊いたおかゆなのだが、これが食べてみるとひどく苦い。お湯を飲んだ時にはそれほど苦味は感じなかったのだけれど。おばちゃんがしきりに「ごはんもあるから」と言っていた理由を納得。
帰りはちょうど同じ列車に乗るおじさんたちと宿のバスで駅まで。
宿の周りで降っていた細かい雪は海岸近くまで降りると雨になった。
今は寂れた感じの糸魚川駅周辺だが
この北陸新幹線の駅が稼働を始めたら少しはにぎわうだろうか。
三度はくたかに乗り、いつものごとく越後湯沢の駅でお土産を物色して、雪はないけど寒い東京に帰還。
夕食には糸魚川駅のコンビニで買った駅弁、田舎ずし。
笹の葉に包まれた一口寿司は一つ一つえびやらでんぶやらそぼろやら、違う具が乗っていて見た目にもきれい。
最後までおいしい北陸の旅であった。
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福井からまた特急しらさぎに乗って金沢へ。
金沢では和倉温泉から来た車両と連結されたはくたかに乗って糸魚川へ。
人通りもなく寂しい駅前にあるヒスイ王国館という物産館で時間つぶしをして、笹倉温泉行きの路線バスに乗る。
糸魚川周辺の住宅地を通っている間はまったく雪がなかったが、市街地を外れて山の方に向かうにつれて道路脇に雪が見え始め、やがて周りの景色は真っ白になった。
正面には雪山が見え、一番前の座席から写真を撮っていると親切な運転手さんは「バス、停めましょうか?」と言ってくださる。路線バスなのに。
わずかながら噴煙が上がっている活火山は焼山。夕方の光で稜線がきれいに見え、こんなにはっきり山が見えることはめったにないのだそうだ。
終着点は今夜の宿、笹倉温泉 龍雲荘。
日本秘湯を守る会の会員宿だが、建物は立派で迎えてくれる従業員もとても感じがいい。
前夜が蟹のごちそうだったので、今日は一番お安いリーズナブル・プラン、3人部屋で一人8800円をお願いしていた。
しかし通された部屋はきれいな10畳間、ちゃんとトイレと洗面台もついて窓からの見晴らしも悪くない。
やっと北陸らしい雪景色になった。
一息ついたところで、さあ、お風呂に行こう。
まずはこの宿で唯一源泉かけ流しの千寿の湯へ。
ここはおそらくこの宿で一番古い浴室、浴槽も4,5人でいっぱいになるほどの大きさだが、透明なお湯には茶色い湯の花が漂い、アルカリ性のナトリウム炭酸水素塩泉なので肌がつるつるする。お湯も適温で、気持ちいい~。
ここのお湯は飲んでも胃腸にいいそうで食事処のそばには飲泉所もある。匂いはしないお湯だが、味はちょっと癖があって決しておいしくはない。
お湯を飲んで胃腸を整えたらもう食事の時間。
品数少な目の食事のはずだが
海の物に豚のしゃぶしゃぶ。
焼き魚に里芋だんご、アンコウの唐揚げは暖かいものを運んでくれる。
食事の初めに火をつけた釜飯がちょうど炊き上がって
締めは素朴な蒸しケーキ。
特筆すべき料理はないが、この値段でこの質と量はとてもリーズナブル。今夜はもっと素食のはずだったのに。
テレビで韓国ドラマを見る合間を縫って2か所目のお風呂、大浴場の龍雲の湯へ。
露天風呂の周りは高い雪の壁に囲まれ、おかげで見晴らしはないが風も来ない。
こちらのお湯は循環ろ過のために湯の花は見えないが、つるつる感は意外にも千寿の湯よりも強いような気がする。
そしてゆっくり休んだ翌朝、障子を開けてみると外は雪。
これぞ雪見風呂、と千寿荘展望風呂の陶器壷風呂に入るが、雪は吹き付けるし寒さでお湯がぬるくてこれはいかん。
あまり展望はよくないが、大きなお風呂に入って仕上げをする。この旅の後はお肌の調子がいいが、このお湯のおかげだろうか。
雪は嫌だ、とぼやくおばちゃんに給仕されながら朝ごはん。
この宿の売りは温泉水で炊いたおかゆなのだが、これが食べてみるとひどく苦い。お湯を飲んだ時にはそれほど苦味は感じなかったのだけれど。おばちゃんがしきりに「ごはんもあるから」と言っていた理由を納得。
帰りはちょうど同じ列車に乗るおじさんたちと宿のバスで駅まで。
宿の周りで降っていた細かい雪は海岸近くまで降りると雨になった。
今は寂れた感じの糸魚川駅周辺だが
この北陸新幹線の駅が稼働を始めたら少しはにぎわうだろうか。
三度はくたかに乗り、いつものごとく越後湯沢の駅でお土産を物色して、雪はないけど寒い東京に帰還。
夕食には糸魚川駅のコンビニで買った駅弁、田舎ずし。
笹の葉に包まれた一口寿司は一つ一つえびやらでんぶやらそぼろやら、違う具が乗っていて見た目にもきれい。
最後までおいしい北陸の旅であった。
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