Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

神保町「さぼうる2」でナポリタンについて考える

2014-01-26 23:37:22 | 食べ歩き
昔からナポリタンが好きだ。
家で母が作ってくれるナポリタンも好きだったけど、それ以上に喫茶店のナポリタン。
コシのない柔らかいスパゲティにチープなケチャップ味がたまらない。

そんなナポリタンが最近また注目されているとやら。
そこで神保町に来たついでに有名店の味を確認してみることにした。

 神保町交差点のすぐそば、駅から上がったところにある 「さぼうる2」
隣の「さぼうる」は喫茶店だけれど、「2」の方はランチタイムをはずれても食事ができる。

小さな店内にはテーブルがぎっちり詰め込まれて、3時でもお客さんでいっぱい。
地下にかろうじて席があったのですぐ座れたが、薄暗い店内はたばこの煙が充満している。
そう言えば昔の喫茶店はこんなだったな、と思うが、最近は煙草に免疫がなくなっているのでいささか厳しい。

メニューに一応目を通しつつ、注文はもちろんナポリタン。

待つことしばし、現れたのがこちら。
 小さなお皿にうずたかく盛られたナポリタン。
 横から見ればまさに山盛り。

お皿からこぼれないように気を付けつつ食べてみると、スパゲティはかなり細くて、アルデンテではもちろんないがグズグズに柔らかくもない。結構酸味のあるケチャップがたっぷり使われ、具は玉ねぎとハム、マッシュルーム。ピーマンの緑がないのがちょっと寂しい。
小さい皿とは言え山盛りなのでもちろん量は多く、途中ちょっと飽きてしまったので粉チーズを振って、それでも最後の2口ほど残してしまった。
確かにチープなケチャップ味だけれど、なんとなく求めているナポリタンとは違うような。

実は先日、有楽町でもナポリタンを食べた。
これまた有名な銀座INZ奥のカウンター店、「ジャポネ」
サラリーマン諸氏がもくもくと食べてすぐに席を立つような店なので写真をとれなかったが、あちらは極太の柔らか麺がやはり山盛りで、酸味は「ジャポネ」の方が少なかっただろうか、ただ具がたまねぎと小松菜、エビが一匹だけでハムとマッシュルームが入っていないのが残念だった。

いつぞやはテレビでマツコ・デラックスが「ナポリタンはこうでなければならぬ」と熱弁をふるっていたが、ナポリタンは子供時代の郷愁とつながっているのでそれぞれ思い入れがあり、だから理想形が違っていたりするのだろう。
自分の理想形としてはやはり柔らかい太麺、具は玉ねぎとハム、少々のピーマン、マッシュルームは缶詰でなければならない。

そして肝心のケチャップだが、これは少し甘口であってほしい。

これにはわけがあって、自分は子供の頃、ほんの3年ほどイギリスに住んでいた。
で友達の家に遊びに行って、夕方遅くなると「夕食のティーを一緒に食べていらっしゃい」と誘われ、トーストの上に缶詰の豆とかスパケティーをぶっかけたものをよく出された。スパゲティ缶詰なんて最初に出された時はびっくりしたし、子供心にもそれほどおいしいものとは思わなかったが、この缶詰のちょっと甘いトマト味が自分のチープなスタンダードになってしまっているわけ。

理想のナポリタン探しはまだ続く。


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コメント (3)
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