Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

南極旅行 9 ようやくクルーズ船に乗船

2014-03-16 20:41:50 | 北米/南米/南極
2月6日 続き

午後3時半、指定された集合場所であるホテルのレストランへ。

スタッフに帰国便情報を紙に書いて渡し、パスポートを預ける。
クルーズ船の場合には下船までパスポートは船任せになるのだ。

4時になって乗客全員がバスに乗せられ、埠頭に着岸している船の下へ。
埠頭はすぐ目の前なのだが、乗船の際にはバラバラに行ってはいけない決まりなのだそう。これで一応アルゼンチン出国ということになるのだろうか。ただし南極行きの場合、ここで出国スタンプは押されない。

今回乗船したのはアカデミック・サージ・バビロフ号。
 
ロシア船籍の耐氷船で6450トン。隣に停泊する豪華大型クルーズ船に比べるといかにも小さいし、でっかいコンテナーを乗せたような外観はかっこいいとは言い難い。
 が、とにかく日本出国から6日目にしてようやく乗船。

船内に入り、ロビーで名前を告げるとすぐに割り当てられた船室に向かう。

今回の自分の部屋はデッキ4のツイン・ルーム。
  
窓の下に一つ、ドア脇に一つベッドがあるが、窓の下は先に入っていた同室のアメリカ人のお姉ちゃんに既に取られていたのでドア脇の方がこれから19日間の我が住処となる。

部屋の広さは10㎡と狭く、ベッドの他に机が一つとキャビネットが一つ、下半分には冷蔵庫が入っている。
  
しかしベッドの下にも奥行の深い引き出しがあり、荷物を整理すると結構すっきりと納まってしまう。
空になったスーツケースは廊下に出しておけば他で保管しておいてくれるので邪魔にならず助かる。

  小さなバスルームにはトイレと洗面台、シャワー。
この部屋の場合は隣のツインルームと共同で使うが、両側に鍵があるので、出る時は両方開けておかないといけない。

ちなみに隣の部屋はイギリス人のお姉さん一人。同室になるはずだったカナダ人が飛行機に乗り遅れて間に合わなかったとかで、結局バスルームは3人で使うことになり、お湯もふんだんに出て何の問題もなし。
それにしても出港に間に合わないとは、自分ももう一つ間違えばそうなりかねなかっただけに、おそろしや。

荷物を一通り片づけたら、一番上のデッキにあるバーラウンジに全員集合。
 
お茶を飲みながらツアーリーダーから簡単なオリエンテーションがあり、全員胸に名札をつける。
知らない者同士、この名札は大いに助かる。3,4日もするとみんなはずしてしまったが、結構名前を覚えるものだ。

ちなみに今回の船、クルー、ツアースタッフも含めた乗船者の内訳は:

ロシア人 45名(客室係も含めた船のクルー)
オーストラリア人 14名
アメリカ人 22名
アルゼンチン人 5名(すべてスタッフ)
イギリス人 14名
カナダ人 13名
デンマーク人 1名
オランダ人 1名
フィリピン人 3名(キッチンスタッフ)
ドイツ人 2名
アイルランド人 3名
イスラエル人 22名
ニュージーランド人 2名
トルコ人 2名
日本人 1名

キッチンのフィリピン人を除いてはアジア人が自分以外一人もいなかったのはちょっと意外。
中国人ぐらいはいるかと思っていたが、英語圏中心ではあるものの、国籍は航海によってさまざまなんだそうだ。

オリエンテーションが済んだ後は、船に乗ったら必ずしなければならない避難訓練。
 船室に備えられた救命胴衣のつけ方を教わり、左右に一つづつある救命ボートのそばに集合する。
 
おお、「キャプテン・フィリップス」に出てきたようなボートだ、と思ったが、この一隻で60名収容できるそう。
もう雨風にさらされるような救命ボートじゃないんだ。

船はまだ港にいるが、7時からは夕食。
 この船の食堂には一度に100名が座れるので全員一緒にお食事。
 
初日のメニューはサラダにひよこ豆のカレー風味、チョコレートムース。ふ~ん。

やがて8時半になり、出港準備ができたようなのでデッキに出てみる。
 
埠頭にある青い屋根の建物は出国管理事務所。舳の向こうにはかわいいウシュアイアの町が一望。
 もやい綱が解かれていよいよ出港。
 
隣の大型クルーズ船に見送られて

さらば、南米大陸。 


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コメント (6)
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