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15年初春の東北 3 鶴岡&酒田散策

2015-02-03 20:15:20 | 国内旅行
1月23日

湯野浜温泉からのバスは途中の市役所前で下車。

 目の前には立派な庄内藩校の致道館があるが、まだ開館時間前なのでここは外から見るだけ。

少し先に行くと雪に埋もれた鶴岡公園。
 
庄内藩酒井家の鶴ヶ岡城はすでになく、お堀には薄氷が張って寒い。
  
かつての本丸跡は荘内神社になっていて、そのお向かいにあるのはこの町出身の藤沢周平の記念館。
藤沢周平の「蝉しぐれ」は好きだけれど、今日は時間がないのでここもパス。

記念館の手前に建っている印象的な建物は大正天皇の即位を記念して建てられたという大宝館。
 以前は市立図書館だったそうだが、今は地元出身有名人の資料館らしい。

鶴岡公園を過ぎたところにあるのは致道博物館。
 隣に小さなカフェのある受付で入場料を払って中に入ると
 
右手にあるのは1881年に建てられた旧西田川郡役所。中は博物館になっていて撮影禁止だが、真ん中の時計台がかわいい。

受付から左手にある建物は現在修復作業中。
 
これも和洋折衷の旧鶴岡警察署、一番見たかったのに完全にシートをかぶっていて残念。

そのお向かいにあるのは旧荘内藩主御隠殿。
  
11代庄内藩主酒井忠発が建てた隠居所だそうで、正面から見ると大したことはないが、これは元の屋敷の一部らしく、奥には立派なお庭が広がる。
庄内藩が奨励したという磯釣り用の竹竿など展示してあってちょっとおもしろいが、しかし昔のお屋敷は寒い!

さらに奥に行くと湯殿山麓、田麦俣から移築された民家。
 かっこいい屋根はカブト造りというそうだが、いかにも豪雪地帯の家。
素敵な家ではあるけれど各部屋は驚くほど小さく暗くて、現代人にこれに住めと言うのはやはり難しそう。

他にも民俗文化財収蔵庫など見るものはあるのだが、バスの時間が来てしまったので1時間で鶴岡観光は終了。

鶴岡からはJRで、20分で酒田へ。
 駅前からはタクシーに乗って
  
やって来たのは山居倉庫。
 
1893年に建てられた米保管倉庫だが、内部の湿気防止に二重屋根になっていたりして、今も現役の低温倉庫なのだとか。
しかし表の白壁も裏のケヤキ並木と黒板壁も、とにかく絵になるかっこいい倉庫。

さらにこの建物の一端は「酒田夢の倶楽」という物産館になっていて、
  
 
中はお米から酒、お菓子などなど、すごい充実ぶり。さすが商人の町、酒田だ。

  
倉庫の前にある橋を渡ってしばらく行くと
 
江戸時代の廻船問屋、鐙屋。商家なので入口は質素だが
 
中は長い土間が奥へと続き、座敷が並んでいる。
 
一番奥の台所では来客へのお膳が再現されていて、これは確かにごちそうらしい。

さらに裏口から庭に出て屋根を見上げると
 上には石がびっしり。
これは石置杉皮葺屋根というそうだ。

座敷の中は簡素な造りだが、壁に張り巡らせた幕絵がおもしろい。
  
これは「塞道の幕見」という源平合戦などの歴史絵を披露する小正月の行事だったそう。
 
中の一枚は酒田の祭りの様子のようだが、染め師の名前は土門與三郎とある。この方、有名な写真家、土門拳のお父さんだそうだ。

鐙屋さんを出てしばらく行くと、同じ通り沿いに立派な門が現れる。
  
酒田の豪商で大地主だった本間家が藩主に献上した武家屋敷だそうだが、1月は残念ながら休館中。
しかし塀を眺めるだけでもすごい大きさ。

ここからてくてくと15分ほど歩いて酒田駅に到着。
次の列車にちょうどいい時間、と思ったらなんと
 予定の列車は運休とな。

なんでも海岸沿いを走る列車が強風のため止まってしまったと言う。
秋田からまだ乗り継がなければならないのにどうしたものか、と思ったらすぐにバスが手配されて
 列車の発車時刻には早くも出発。
どうもこういう事態には慣れているようだ。

10人ほどのお客を乗せて、バスは各駅に寄りながら秋田へ向かう。
 
本日のお昼は車内で、酒田で仕入れただだちゃ豆のプリンと、夢の倶楽でおすすめされた女鶴のきなこ大福。
「女鶴(めづる)」とは栽培が難しい幻の餅米だそうだが、食べてみると確かに米の香りがふくよかでとてもおいしい。黒豆の入ったきなこ餡もめずらしく、やはりおすすめには従うものだ。

 
強風で荒れる海を見ながら、途中からは高速を使ってバスは2時間15分で秋田駅到着。
予定より20分遅れたが、無事に秋田に送り届けてもらえてよかった。


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コメント (5)
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