Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

コーカサス周遊 5 シェキ

2015-05-24 16:07:15 | コーカサス
5月1日 続き

昼食後、バスでしばらく行くうちに緑が濃くなって牛や羊の姿が増え、右手には雪をかぶった山が見えてきた。
 
この大カフカス山脈の向こうはロシアだ。

やがて到着したのはシェキの町。
すぐに向かうのは世界遺産の候補にも挙がっているシェキ・ハーンの宮殿。
 
城壁の中に元々は多くの建物があったらしいが、宮殿で今も残るのは大きな木に守られた夏の離宮だけ。
 17世紀末に建てられた2階建てのかわいい宮殿だが、壁のモザイクやたくさんの窓の細工が美しく
 
  
 軒下まで華やかに装飾されている。

中に入るとそれぞれの部屋は大きくはないが、壁から天井までは一面のフレスコ画、窓はステンドグラスで飾られていて見事。
内部は撮影禁止なので写真は絵葉書から
  
 
2階の一室では目の高さに狩や戦闘の絵のパネルが部屋を一周していて、これがえぐいようなほのぼのしたようなヘタウマ絵で、見れば見るほど面白い。

この宮殿のすぐ近くには小さな博物館があるが
  
中はいかにも田舎の博物館と言った感じで
 
干からびた展示の最後には近所のおばさんたちがガラクタのような土産品を売っている。
こういう博物館、大好き。

宮殿の門から伸びる石畳の道沿いにはこの町の特徴だと言うやはり石造りの建物が並んでいて
 
映画館も渋い石造り。
 
老舗のお菓子屋さんではこの町の名物菓子シェキ・ハルヴァを売っているが、トルコのバクラヴァそっくりで甘~い。

並びにはこれまた渋いおじさんの作る帽子屋があったり
 
  
楽器屋や陶器屋があったりで、この一角はとてもいい雰囲気。

外はまだ明るいが夕食の時間と言うことで、レストランに案内されるとまたオープンエアのテーブル。
 
この季節はこれが当たり前のようだが、確かに暑くも寒くもなくてとても気持ちがいい。

 
もうおなじみになったハーブや塩辛いチーズに続いて野菜スープが出されると、あれ、味がない?
 
山盛りの塩味ピラフの上にはまるでカステラのように見えるおこげが乗っているが、一緒に出された鶏の煮込みがまた味がない。
シェキ・ハルヴァだけが激甘で、お昼がおいしかっただけにここは残念。

食後はロビーのランプが素敵なシェキ・サライ・ホテルにチェックイン。
 
ここは町の中心にあるので夜はシェキ銀座を散歩してみたが、
 治安も良さそうで何の問題もなし。

ただしアゼルバイジャンで4番目に大きい、と言っても人口6万の田舎町、スーパーの他にはほとんど店もなかった。


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コメント (2)
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