Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

コーカサス周遊 7 カヘティ観光

2015-05-28 14:21:41 | コーカサス
5月2日 続き

農家の昼食で自家製ワインをいただきご機嫌の一行、次に訪れたのもワイナリー。

 
入口は小さいが中は広いキンズマラウリ・ワイナリー。クヴァレリ地区と言うこの辺りでしか作られていないサペラヴィ種のブドウを使ったワインで有名なところだとか。

入ると早速案内係が付いて簡単なワイナリー・ツアー。
 
ジョージアは8000年の歴史を持つワイン発祥の地を自認していて、その製法はつぶしたブドウを地面に埋め込んだ大きな素焼きの壺の中で発酵させると言うもの。お昼を食べた農家のワインはこの製法で作ったもの、ここにも貯蔵所があるがこれは説明のためにあるだけで現在は使われておらず
 
敷地内には現代的な巨大タンクがたくさん並んでいる。瓶詰ももちろん機械だが、ラベル貼りを手作業でしているのには驚いた。

そそこさとツアーが終了した後はもちろん試飲販売コーナーへ。
 
愛想のないお姉さんだけれど、試飲は辛口の白を2種類、やや甘口の赤も2種類、結構気前よくついでくれる。
今回のツアー一行15名のうち、完全な下戸は自分一人、ワイン目当てでこのコースに来た人も多いので皆さん飲む、飲む。
日常飲みに良さそうなワインなのでヨーロッパの観光客はおそらくケース買いをするのだろう、手ごろなワインしか紹介しないが、何本も持って帰れない日本人にはもっと高いワインも紹介すればいいのに。
このあたり、まだ商売が下手だ。

ワイナリーを出るとすぐ隣には渋いパン屋さんがあったので勝手に見学。
  
  
細長い舟型に成型してタンドールのような釜に張り付けて焼くところがアジアっぽい。

クヴァレリの次に立ち寄ったのはグレミ教会。
  
1565年に造られた丘の上の教会は2つの青い尖塔がかっこいい。

  
中に入るとドーム天井がとても高くて、これがジョージア正教の教会建築の特徴の一つだそう。
正面にイコノスタシスがあり、堂内に椅子がないのが正教らしい。
  
状態はあまり良くないが壁面も16世紀のフレスコ画で覆われていて、キリスト教世界にやって来たなという実感がわく。

  
少し離れると華やかな門の向こうに雪山を背負った教会の全体像も見えてきれいだ。

ここから30分ほどでカヘティ地方の最大都市、人口3万人弱のテラヴィ。
今夜の宿は町の中心から坂を上がったところにあるゲストハウス。
 
表には何の表示もないが、中に入ると中庭の左手がオーナーの住まい、右手の建物の2階が宿泊棟で10部屋もある。
  部屋は簡素そのものだが各部屋にバスルームが付いているのがありがたく、夜には暖房も入れてくれた。
ここは標高が1000m近くあるので夜は寒いのだ。

そして部屋の前には広いベランダがあり、目の前に広がるのは大カフカス山脈。

あいにくの天気で山がはっきり見えないが、晴天の日にはさぞかし見事な景色だろう。

寒いと言いながらも食事はベランダのテーブルでジョージアの家庭料理。
 
焼きナスは中にクルミとニンニクのペースト入り、その向こうはトウモロコシ粉でできたパンケーキで中にチーズが入っている。トウモロコシが香ばしくておいしい。
 
野菜スープにロールキャベツ
 焼いた豚肉は昼食と一緒だがシンプルなので飽きない。
 そしてテーブルに置かれたピッチャー、お茶のように見えるが地元産の白ワイン。これがまた飲み放題で、さすがはワインの産地。ベッドまで徒歩30秒なのでみんな心置きなく飲める。

しかしこんなによく飲むツアーは初めてだ。  


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コメント (2)
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