Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

コーカサス周遊 16 イェレバン市内

2015-06-18 19:45:36 | コーカサス
5月6日 続き

ゲガルト修道院の見学の後、近くの村のレストランで昼食。

このレストランにはパン焼き小屋があって、おばちゃん2人が実演中。
  
ある程度まで麺棒で伸ばした生地を手前のおばちゃんがピザ職人のようにクルクルと回して薄くした後、座布団のような台に広げて床下の窯の壁へペタン。するとほんの30秒ほどでもうパンが焼けてしまう。
 
ラワシュと言うこの薄いパンは中東方面の物とそっくりだが、焼き立てにチーズとハーブをくるんで食べるとうまい。
 
久しぶりに登場した魚もあっさり焼かれてうれしい。

その後はイェレバン市内に戻って、まずは古文書館「マテナダラン」へ。
 アルメニア文字による古文書の収集・分析をするこの施設、正面の像が5世紀にアルメニア文字を発明したメスロプ・マシュトツ。
アルメニア文字はギリシャ文字を元に作られたそうだが、ジョージア文字ともまた全く違っている。

館内に入ると正面に立派な階段があって、一般公開の展示室は3階。
 
 
大きな部屋が4つほどだが
 
たくさんの書架に貴重な本のページが広げられているので見どころ満載。正面の窓からは車で渋滞する市内が見える。

この古文書館、入場料は1000ドラム(約250円)だが、館内で写真を撮ろうとすると別途2500ドラムが必要。
その大枚(笑)をはたいたのは先にここを訪れたことのある友人におすすめされたからで
 
なにやら歴史的価値のありそうな古~い本や、見事な銀の表紙の聖書などもあるが
 
好物はもちろん凝った細密画や飾り文字。
 
鳥や花で飾られたアルメニア・アルファベットがかわいく
 
素朴なキリスト教の宗教画が多いが
  中にはペルシャ風の絵や医学書があったり
 
細かいところもおもしろくてたまらない。
 しかし何と言ってもすばらしいのは聖書の冒頭部分の装飾。
古い写本でも色が鮮やかに残っているが
 
絵具は植物や虫、鉱物を使っているという説明展示もある。

と言うことで館内で撮りまくった細密画はこちら↓


マテナダランを満喫した後は町の中心、共和国広場へ移動するが
 上からも見えたとおり道は渋滞していて、博物館の閉館時間が気にかかる。

と言っても大した距離でもなく、到着した広場を囲むのは
 
時計台のある財務省に、そのお向かいはご立派なマリオットホテル
 そして中央にあるのが国立博物館。

学芸員に急ぎ足で案内された広い館内は撮影禁止なので写真がないが、古代の土器から民族衣装まで、地味ながら一通り。
 中でも一番の自慢らしいのはこの写真の右上、まるで焼き芋のように見える物体。
これがイランとの国境付近で発見された世界最古、紀元前3500年ごろの革靴なんだそうで、実はこの写真はレストランにあったティッシュの箱。それほど自慢の一品らしい。
しかし我々には地下にある絨毯の展示の方が見事で見ごたえがある。

イェレバンの市内観光はこれであっさり終了。

  
夕食に案内されたレストランはなぜか天井からいろいろぶら下がったインテリアで、中には昔の5000万ドラム札なんてものまである。

コーカサスでの夕食も今回で最後だが
 
 
今夜のメインは真ん中に野菜とチーズの入ったハンバーグ。これもアルメニア料理なんだそうだ。
 
朗々と歌われるアルメニアの歌を聞きながらおいしくいただいた。


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コメント (2)
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