ここのところ続けざまにイタリア関連のエッセイを読んでいた。
まずは大御所、塩野七生先生の「男たちへ」。
タイトルは「男たちへ」とあるが、掲載されていたのはどこかの化粧品会社のPR誌らしいので、むしろ女たちへ「私のようにセンスのいい女になりなさい」と言う内容。
塩野七生は学生時代に「ルネッサンスの女たち」や「チェーザレ・ボルジア」をとてもおもしろく読んだが、このエッセイは上から目線が強烈で辟易。
ルキノ・ヴィスコンティに呼び出されて遊んでいたなんて、そりゃ普通の女にはできない経験で自信満々にもなろうが、これを楽しく読めないのはこちらのひがみ根性だろうか。
続いてはイタリア語通訳の大御所、田丸公美子の2冊。
この人の名前はロシア語通訳の米原真理の本に良く出てくるので知っていたが、シモネッタのあだ名通り、下ネタというか男女のお話しが多い内容。
ご本人、グラマラスなボディーでもてたそうだが、イタリア好きな方は自己顕示欲が強いのだろうか。
笑いながら軽く読めるが、お友達の米原さんの本にあるようなするどい考察や批評はなくて、また米原真理の本が読みたくなった。
最後は初めて読んだ内田洋子のエッセイ。
これは技あり。3人兄弟の魚屋をつなぎに食をからめたイタリアの点描が次々に展開する、グランドホテル形式。
登場人物との関係を説明するためにご本人も登場するのだが、こちらはあくまで脇に徹して自分のことは多く語らないのでむしろ内田さんと言う人に興味をそそられる。
内容もしっとりといい話が多く、登場する食べ物もおいしそう。
この人の本はもっと読みたい。
と、イタリアがらみの本ばかり読んでいたのは、もうおわかりであろう、今度はイタリアに行くから。
おいしいもの食べに、ちょっと行って来ます。
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タイトルは「男たちへ」とあるが、掲載されていたのはどこかの化粧品会社のPR誌らしいので、むしろ女たちへ「私のようにセンスのいい女になりなさい」と言う内容。
塩野七生は学生時代に「ルネッサンスの女たち」や「チェーザレ・ボルジア」をとてもおもしろく読んだが、このエッセイは上から目線が強烈で辟易。
ルキノ・ヴィスコンティに呼び出されて遊んでいたなんて、そりゃ普通の女にはできない経験で自信満々にもなろうが、これを楽しく読めないのはこちらのひがみ根性だろうか。
続いてはイタリア語通訳の大御所、田丸公美子の2冊。
この人の名前はロシア語通訳の米原真理の本に良く出てくるので知っていたが、シモネッタのあだ名通り、下ネタというか男女のお話しが多い内容。
ご本人、グラマラスなボディーでもてたそうだが、イタリア好きな方は自己顕示欲が強いのだろうか。
笑いながら軽く読めるが、お友達の米原さんの本にあるようなするどい考察や批評はなくて、また米原真理の本が読みたくなった。
最後は初めて読んだ内田洋子のエッセイ。
これは技あり。3人兄弟の魚屋をつなぎに食をからめたイタリアの点描が次々に展開する、グランドホテル形式。
登場人物との関係を説明するためにご本人も登場するのだが、こちらはあくまで脇に徹して自分のことは多く語らないのでむしろ内田さんと言う人に興味をそそられる。
内容もしっとりといい話が多く、登場する食べ物もおいしそう。
この人の本はもっと読みたい。
と、イタリアがらみの本ばかり読んでいたのは、もうおわかりであろう、今度はイタリアに行くから。
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