7月18日 続き
美術館を堪能したら添乗員やガイドとスフバートル広場を見学していたツアーの皆さんと合流すべく、教えられたレストランへ。
「モダン・ノーマッド」はたぶんウランバートルで一番有名なツーリスト御用達レストラン。
なのでテーブルの上にはシャガイという羊の骨を使った占い遊びの道具が置いてあったり、演出も上手。
まずはモンゴルではスーティ・ツァイと呼ばれるミルクティーが出されるが、これはほとんどミルクでお茶の味はしない。
たっぷりのサラダに優しい味のスープが出て
メインは蒸し餃子であるボーズと揚げ餃子であるホーショールがそれぞれ肉入り、野菜入りで一皿に。これはツーリスト用のサンプリング・プレートのようで、他のお客さんのお皿を見たら皿の半分以上もあるような大きなホーショールがドーンと乗っていて、見ただけで胸焼けしそう。
アイスクリームがおいしいのはさすが酪農の国。
食事を終えたら西モンゴルのウルギーへ向かうべく、チンギス・ハーン空港の国内線側へ。
預け荷物の重量制限は15キロだったが、1キロオーバーは超過料金を免除してもらえた。
小さな売店の前を通って中に入れば待合室は一つだけ。
出発は14:20のはずだったが、飛行機は遅れてやって来た。
フンヌ・エアのATR 72-212という双発プロペラ機。
機内はモンゴル人の他に我々とヨーロッパからのツーリストで7割ほどの搭乗率。
モンゴル美人のCAさんの制服もなかなかスマートだ。
飛行機は予定より50分遅れてウランバートルを出発。
小さな空港の周りには高層マンションがたくさん建てられて新興住宅地になりつつあるようだが
町の郊外に出ると敷地内に丸いゲルのある家がたくさん見えて、モンゴル人は都会暮らしでも夏はゲルに住みたがるというのは本当だったんだ、と改めて確認。
ウランバートルは曇っていたが、西に向かうにつれて晴れてきて草原と言うよりは茶色っぽい乾燥した大地が見えてきた。
機内サービスはパサパサのパンのサンドイッチと飲み物。
やがて大きな湖のほとりに町が見えてきて
ウランゴムの空港に到着。
ここまで3時間だが、ウランバートルとは1時間の時差があるので現地時間は17時。
ここでお客さんの入れ替えがちょっとあって、20分でまた出発。
するとすぐに雪をかぶったアルタイ山脈が見えてきて、町らしい町が見えたらそこが目的地、西モンゴル、バヤンウルギー県の県都、ウルギー。
到着は現地時間18時。
ウランゴムの空港より小さそう。
ここからは2台のヴァンで移動。
ロシア製のこの車でなければこれからの湿地の多い悪路は走れないそうだが
向かい合わせに座る後部座席はクッションも効かないのでなかなかハードな乗り心地。
町のスーパーでビールなど調達して、町を外れるともう舗装道路は終わり。
上空から見るより近くで見ると短い草が生えて草原らしいが
車の中は揺れるわ、弾むわで動いている間は写真を撮るどころじゃない。
さて今夜の宿泊はテント、ウルギーから80キロ先なので2時間ほどで着くはず、と言われていたが、日の沈む21時を過ぎてもまだ到着せず、結局周りが真っ暗になった22時半を過ぎてようやくキャンプ地に到着。
先発したキッチンスタッフが良い水場を求めて予定より30キロ先まで来ていたそうで、
すぐに用意してくれた食事は野菜中心のおかずが6,7皿も出てびっくり。
テントもすでに設置されていて、夜中を過ぎると山の端から満月が出て周りは懐中電灯も必要ないほど明るくなった。
しょっぱなからのこのハードさ、さすがS社のツアー。
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