1月25日
コタキナバルの朝、7時前にホテルを出てどこか朝食が取れるところはないかと周辺をうろつく。
海べりまで出てしまったが、春節の町の朝は静かで、開いている店などほとんどない。
これはホテルで食べるしかないかと戻り、念のためと隣のOld Town White Coffeeの先を覗くと
灯台下暗し、有名店「富源」は早朝から営業している。この店、朝6時から夜中まで開いていて、しかも正月も休みなしとは、なんと勤勉なことか。
ここには飲茶やパンなどもあるが
今朝はクチン・ラクサにライムジュースにしてみた。カレー風味のスープはスパイシー度合いもちょうど良く、軽いビーフンでおいしい。
さて、本日も日本からツアーを手配済み。
約束の8時ちょうどにお迎えのバンが登場。
車内にはすでに中国系カップル1組に子供連れの韓国人母娘3人連れ、同じホテルからドイツとフィリピンの熟年カップルも参加して満席。
車は北へ向かい、次第に高度を上げていく。
1時間15分でナバル村のキナバル山展望台に到着。
広大な駐車場にバスや車がいっぱい、展望台も大賑わいだが
快晴の空に標高4095mのキナバル山が山頂まできれいに見えてラッキー!
ここでは30分あるので、山の写真を一通り撮ったら駐車場の周りの土産物屋など冷やかしてみる。
売られているのはおなじみの民芸品やスナック類。
この周辺で作られている雑穀や野菜、果物なども売られていて、実は野生蜂蜜を買いたいと思っていたのだが、値段を聞くと小さな瓶でも1500円ぐらい、味見をさせてもらってもあまり違いを感じなかったのでやめた。
ここを出て30分でキナバル山の入山口、標高1550mにある公園本部に到着。
ただし今回は登山はせず、ここにある植物園を見学するだけ。
園内は緑が濃くて帽子も不要。ガイド君が手際よくわかりやすい説明をしてくれて
ケロシンと呼ばれる植物の実に火をつけて見せてくれたりする。
ランやカラフルな実、ウツボカズラや変わった花なども見られるが、植物園は思ったよりもずっと小さくて見られる植物もかなり地味。ガイドの解説がなければあまり面白くないだろう。
トレッキングをしたらもっといろいろ見られるのかと聞いたら、「ルート上で見られるものは限られているのでここ以上に見られることはない」とごもっともな回答。
1時間で植物園の見学を終え、次はポーリン温泉へ向かう。
まわりの山肌にはパッチワークのように畑が広がり、途中には高原野菜の市場があったりする。
ちょうど1時間走ったところでラフレシアが開花している所があり、この見学はツアー料金には含まれていないので希望者のみ30リンギット(約800円)とかなりお高い入場料を払って畑の中を降りていく。
ラフレシアの開花は予想がつかないのでこういう仕組みになっているらしい。
案内された場所は竹藪などが茂って日陰になっている所。途中につぼみがいくつか見えて
その先の囲まれたところ、日よけの下にちょうど今日開花したという状態のいい花を2輪見られた。
大きさは50cmぐらいだろうか、ラフレシアは悪臭を放つと聞いていたがにおいはまったく感じない。ガイドに聞いてみると強いにおいを出すのは開花してからごく限られた時間だけなのだとか。
この花も数日したら枯れてしまうのだが
途中にあった枯れかけはまるでカビが生えたように見え、それが真っ黒に変色して溶けていく。
世界最大の花はかわいそうだけれど最も美しくない花かも。
ラフレシアは栽培も移植もできないのでここにあるものも自然に生えたものだそうだが、つぼみから枯れたものまでこの敷地内にいくつも見られたので、この農家にはいい収入になっていそうだ。
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