9月14日
朝一はこじんまりと気に入った白猿のラジウム泉に入って、7時から朝ごはん。
御飯の友がいっぱいでうれしい内容。
本日は連泊なので布団敷きっぱなしの部屋でごろごろ、10時からは大湯、11時からは真湯の女性専用時間で、同じように連泊の人が一人、二人いるけれど日帰り客はいなくてのんびり。
お昼は仙台で買ってきたずんだ餅。
部屋にはないが廊下の端に冷蔵庫が一つ置かれているので、飲み物なども冷やせて不便なし。
お腹を満たしたら宿を出て、夏油のもう一軒のお湯へ。
元湯夏油に着く直前に左手に入る道があって
その先にあるのが夏油観光ホテル。「ブナの森」なる食堂も併設されたこちら、名前は立派だけれど
玄関を入ってみるとアットホームな雰囲気。
受付にだれもいなくて、ちょうどお昼時の食堂までおねえさんを呼びに行く羽目になったけれど、日帰り入浴料600円に+200円で貸切露天に入れるというのでお願いする。
まずはフロントから右手に進み、休憩所の先へ。
扉を開けて、えっ、ここ?と建物の裏に出るとさらに矢印があって
階段をどんどんと下りて行く。秘湯は足腰勝負、年取ってからなんて言っていたら入れなくなる。
途中、小さな小さな金蛇神社を見ながら川べりに出ると少し先にちょっと囲いをしたところがあって、これが貸切の「新太郎の湯」。
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉のお湯はきれいな水色、2,3人サイズの湯舟の底は石がごろごろしているけれど透明なので足元がよく見え、温度は39℃の長風呂仕様。
目の前の渓流と緑を見ながら実に気持ち良くて、これは200円払って階段を下りる価値がある。
30分の貸切時間が過ぎたら次は内湯へ。
なかなか広い脱衣場から扉を開けると、おお、なんと素敵な浴室。
浴室は男女入れ替わるようで、この時間は蛇の湯と新太郎の湯が並ぶ方に当たった。
新太郎の湯は内湯では42℃とちょっと熱め、それより奥の蛇の湯が40℃の適温でやわらかくて実に気持ちのいいお湯。分析表を見るとそれぞれ少しづつ成分が異なり、蛇の湯は元湯と同じ源泉らしい白猿の湯よりラドン含有量が多いけれどラジウム温泉とは称していない。よくわからん。
内湯からはフロントの前を通って今度は左手へ。
扉の先は外の通路になっていて、その先がブナ林露天風呂。
ここもきれいに設えられていて、元湯もいいが観光ホテルも負けていない。
連泊してこちらにも来たのは大正解。
観光ホテルのお向かいにはもう一軒、大きなコンクリート造りの夏油山荘があるが、元湯の系列らしいこちらはもう10年ぐらい休業している様子。
もったいないこと、と思いながらこの裏手の草ぼうぼうの道を迷いながらしばらく行くと
小さな石橋の奥に洞窟が見え、その先には小さな滝が落ちている。
この洞窟の奥にも温泉が出ていて以前は入れたそうだが、崩落の危険があるとのことで橋の先はブロックされている。同宿の年配のご夫婦は「洞窟の中はすごい湿気よ」と言っていたが、このバリケードをよく越えたな、とちょっとびっくり。
周りにはユキノシタやウメバチソウがまだ咲いているが、秋の花はちょっと寂しげ。
宿に戻ってまた露天に入って
2泊目の夕食は1泊目よりいいかも。食堂に集まる人の半分以上はやはり連泊のようだ。
テレビもない宿では早く寝すぎないようにするのが一番の苦労。
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