2023年10月18日~10月22日 広島・岡山の旅
10月18日
今回の旅の始まりは羽田から9時出発のANAの飛行機で。
沖止めのB737-800は7割ほどの搭乗率。
東京湾アクアラインや雪帽子をのせた富士山を見るうち、1時間40分で山口県の岩国到着。
岩国錦帯橋空港はボーディングブリッジが1つしかない小さな空港。
すぐにタクシー乗り場に行ったが待機している車はなく、電話で一台お願いして待つ場所を指定されるとそこには英語の標記しかないのには驚いた。
空港から広島方面への道は片側一車線で混んでいて、海沿いにはずっと工場が続く。
30分ほどで大きな公園が見え、子供の遊具などがある向かい側に目指す下瀬美術館の入り口があった。
下瀬美術館はまだ今年の3月に開館したばかりの美術館。
最近活躍の目覚ましい坂茂さんの設計で、最近の我々は彼の作品の追っかけと化している。
大きな木の下にいるようなロビーを通り抜け、庭に出るとレストランがある。
ここでお昼を食べようと思っていたのだが、もう予約でいっぱいとのこと。まだ新しいし、平日だからお客もあまりいないだろうと思ったのが甘かった。辺鄙な場所なのに若いお姉さんからおば様方まで、見学者はかなりいてびっくり。
予定変更、ロビーのカフェで坂さんらしい紙管の椅子に座ってホットドッグのランチ。
お腹を満たしたら美術館の見学へ。
廊下の先、左手が大きな展示室。
訪問した日には四谷シモンと金子国義の展覧会を開催中。この二人は澁澤龍彦や三島由紀夫とも親交があったそうで、
なんとも怪しい世界。金子の絵はバルテュスにも似ている。
廊下の右手には水の上にカラフルなコンテナが並んでいて、それぞれが短い廊下でつながっているが、これらのコンテナは展示内容によって並び替えることができるとのこと。
この日は美術館収蔵品の展示室になっていたが
美術館創設者のコレクションは日本人形からエミール・ガレのガラス器や家具、日本画、洋画といささか取り留めがない。
コンテナ群の先から外に出ると、ガレの庭と称する庭園がある。
ここには色鮮やかな花がいっぱいで、その先には海と島々が見えてとてもきれい。
庭園の先、木々の向こうにはヴィラが見えるが、これらも坂茂さん設計の宿泊棟で、一つ一つ内装が違うらしい。しかしこれらのヴィラ、一番安くて二人二食付きで18万、一番広い部屋は45万とお高い。
展示室の横にはピラミッドのような丘があって、その脇を上がると建物の屋上に出ることができる。
目の前に見える大きな島が宮島で、正面の景色は確かに見事だけれど
右手を見れば工場が立ち並び、山側にはごく普通の住宅やショッピングモールが見える。
美術館はともかく、よくぞこの場所に高級リゾートを作ったものだ。
と、いろいろな意味で感心しつつ
ショッピングモールの前から「こいこいバス」で最寄りの大竹駅へ出た。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。