Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スコットランド紀行 19 ラーウィック

2024-07-22 18:07:45 | ヨーロッパ

5月28日 続き

本当の中央あたりまで来るとやっと町らしい町が見えてきた。
 シェトランド最大、というかほぼ唯一の町、ラーウィックだ。

適当な所に車を停めて、まずはお昼を食べようと「Showa Cafe」なる店にやって来た。
 
来る前、シェトランドのHPでここに日本人がいると知って来てみたのだが、カウンターにいるのは中国系の男性だけ。こんにちわ、と声をかけ、「奥さんは日本人だそうですね」と聞くと「そうです、キッチンにいます」と答えるが呼んでくれる風もない。
 
ホットサンドを注文しても奥さんは姿を見せず、おそらくはシェトランドで唯一であろう日本人の話を聞いてみたかったのだが、何か事情でもあるのか、残念だった。

このカフェのすぐ近くには博物館があるということなので行ってみることにする。
 
大きくて立派な建物、だが入ってみるとどうも様子が違う。聞いてみるとここは島唯一の映画館。
 
1階には海に面して窓の大きなカフェがあって、少し離れた所には大型クルーズ船が何隻も停泊している。

この隣にあったのが博物館。
  
大きくはないし貴重品があるわけでもないが、先史時代から現代まで、シェトランドに関する様々な展示があって、自分的にはアン・クリーブスの本で知ったシェトランド・バス(第二次大戦中、シェトランドの漁師たちがノルウェイのレジスタンスを支援していた)のことや、南氷洋の捕鯨にシェトランドから大勢がでかけていたこと、南極探検家シャクルトンの棺を担いだのもシェトランド出身者たちだったことなど、とても興味深かった。
 
貧しかった昔の生活の展示もあるが、現在は北海油田のおかげでこんな立派な博物館や映画館もできたとか。
細かい編み込みで有名なフェアアイル・セーターはシェトランドでも一番の離島、フェア島の特産だ。

博物館を見ているうちにいい時間になったので、今夜の宿へ。
 
街の中心からそれほど離れていない Alder Lodge。角部屋は明るくてなかなかいい部屋だ。

荷物を置いたら改めて町の散策へ。
 
石造りの家が並ぶ中、海に向かって坂を下ると
 狭い道の両側に店が並ぶ、その名もコマーシャル・ロード。
 
毛糸屋さんの棚には有名なシェトランド・ウールが300色も揃えられていて、フェアアイル・セーターももちろんあるが、お高いので見るのは帽子ぐらい。

お店を冷やかしているうちにうれしいことに青空が見えてきた。
  
  
もう1本先の道は港に面していて、ここにも大型クルーズ船。街にはガイドに先導されたクルーズ客もいっぱい。

こちらの通りにはデパートもあって
  
   
   
  
通りには看板山羊やら犬やらいるし、小さいがなんとも楽しい町。

そして港沿いの道を端の方まで歩くと
 
おお、これぞTVでぺレス警部の住まいとされていた家。小さな砂浜の前の海がとてもきれい。

さらに「シェトランド」の聖地巡礼、と坂を上がると
 
番組によく登場する検察官事務所とその奥の警察署。
 検察事務所の門の前には主演俳優の銘板まである。

この前で喜んで写真を撮っていると同じように写真を撮りに来たのはアメリカ人の番組ファン。
お店の人と話をしても「この前の通りで撮影をしていたのよ。ぺレス警部とトッシュ役はちがうけれど、サンディー役の俳優さんは本当にシェトランド出身」などいろいろ聞けてめちゃくちゃ楽しい。ここまで来て良かった!

うろうろしているうちに夕方になったが、この町で夕食をとるのは大変。
というのも夜に食事ができる店が極端に少なく、客を回転させることなどはなから考えていないのだ。
 
なんとか席を確保できたのはこちらのフランス料理店。
 ネットの評判では不愛想とのことだったが、「日本にぜひ行ってみたいわ」というフランス人マダム、フランスでお茶の専門店もやっていると非常にフレンドリー。
 
いただいたブイヤベースには地元産のムール貝やサーモンが使われ、デザートのプラム・クラフティもおいしかった。


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コメント
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