9月25日 続き
昼食を終えたらテペレーナの近くの橋で川を渡り東へ向かう。
道の両側に山が迫り、いい景色だ。
川に沿ってしばらく行くと対岸にペルメットの街が見えるが、これを過ぎてさらに脇道に入って行く。
昼食を摂ってから2時間、川岸を浚渫しているような所に来るとたくさんの車が停まっていて、
その先のかっこいい石橋付近には水着姿の人がたくさん見える。
橋に上がってみればすぐ下には小さな浴槽、少し先には大きな浴槽が見えて、これぞ目指していたパルミット温泉。
ガイド氏も家族とよく来ると言う通り、思っていた以上に人気があるようだ。
周りには小屋の一つもなく、皆さん岩陰などで着替えているが、こちらは服の下に水着を着てきたので早速大きな浴槽の方へ。
水色の湯はにごって底が見えないが1mほどあるだろうか。駐車場に降りた時にはわずかに硫黄の匂いがしたが、入ってみると匂いはあまり感じず、持参したラッコちゃんによると水温は29℃。温泉というより温水プール。
この大きな浴槽は一番人気で人が多いが、そのためか底はヌルヌル、濁りも温泉成分のためというよりお湯がなまっている感じであまり気持ち良くない。
そこで川のそばの小さくて浅い所に入ってみると
細かい砂の間からぬるいお湯が湧き出しているのがわかる。が、ここはあまりにも浅くて
結局橋のたもとの浴槽が一番気持ちよく、ここに落ち着いたが、こちらも水温は29℃で日本人的には物足りない。
川の上流はLengorica渓谷といってハイキングができる様子。
ここは暑い時に来て一日のんびりする所だろう。
ということで我々は1時間で切り上げたが、周りにはアルバニア人だけではなく外国人もたくさん来ているようで、こんな辺鄙な所なのに、とまた驚いた。
来た道を戻るとガイド氏はぺルメットの町の中心に車を入れてくれた。
この町のことは全く知らなかったが、ここから東へ向かう道の景色がとてもいいそうで、実際大型バスでドイツ人のツアーも来ていた。ジャムが特産だそうだが、残念ながらお店は既に閉店。
川のほとりには大きな岩のそそり立つぺルメットは花の町として現在売り出し中とのこと。
この近所に住むガイド氏はもっとこの町を案内したかったようだが、遅くなるので出発。
針路を北にとり、3時間でもう暗くなったベラトの町に到着した。
ベラトは斜面に家々が立ち並ぶ千の窓の町として世界遺産になっているが、到着してみると普通のアパートなどがたくさんある新市街がずっと広がっている大きな町で、静かな村を想像していたこちらはまたまたびっくり。
今日はなにかと予想外が続く日だ。
それでも宿は旧市街にあるいい雰囲気の建物。
最上階の大きな部屋にベッドをもう一つ入れてもらった。
とりあえず夕食を摂りに行こうと外へ。
するとなるほど斜面に家が並んでいるが、音楽がガンガン鳴ってやかましい。
そこで少し脇道に入ってみるといかにも家族経営らしいアルバニア料理のレストランがあったのでそちらへ。
Pispiliはほうれん草がいっぱい入った卵焼き。イランでハーブがいっぱい入った卵焼きを食べた、それに似ている。
Qofte Shtepieは素朴なハンバーグ。いかにも家庭料理と言う感じ。
食後は川沿いを散歩してみる。
ベラトの旧市街は中央を川が流れていて、対岸のゴリカ地区を見ながら趣のある石橋を渡り
にぎやかなマンガレム地区を見ながらこちらは趣きのない電飾の橋を渡って戻ってきた。
マンガレム地区の斜面にも少し入ってみると
ここが騒音の元だったか、大音量のライブをやっているバーがあった。
ここもまた想像と違ったけれど、明日改めて町を散歩してみよう。
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