Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アルバニア周遊 17 ベラト

2024-11-18 15:41:18 | ヨーロッパ

9月26日

ホテルのベランダから見る朝のベラト。
 
ホテルは旧市街の端にあるので新市街側も見える。

1階にあるレストランはテラスもあってなかなかいい雰囲気。
 
朝食のセットメニューはパンにシリアル、クレープにフルーツ、さらにオムレツまで来てすごいボリューム。

朝食を済ませたら朝のベラト散策へ。
 
ホテルのある路地から出るとオスマントルコ時代のパシャの宮殿の一部が残っていて、角を曲がると小さなモスク。独身者の寄進によるモスクとか。
 その先にあるのが昨晩はやかましかったマンガレム地区だが、朝の光で見ると白い壁でおとなしく見える(笑)。

 
まずは対岸から歩こうと、2002年に作られたという割にはグラグラする橋を渡ってゴリカ地区へ。

こちら側は山の影でまだ日が差さず、石壁に囲まれた石畳の町は歩く人も少なくてとても静か。
   
  
  
ホテルになっているお屋敷があったり、窓から猫が顔を出していたり、朝の散歩にぴったり。

地図に教会があったので行ってみる。ゴリカ地区の上の方にある聖スピリドン教会。
  
 
扉が閉まっていたので中を覗いただけだが、正面のアーチがいい雰囲気。

坂を降りたら石橋を渡ってマンガレム地区へ。
  
 
目の前にそびえる岩山のてっぺんに城壁が見え、岩壁の途中にはどうやって行くのか、教会も見える。

マンガレム地区の家並みの中に入って行くと、こちらの方が坂は急で家々の間の道も狭い。
  
中には両腕をいっぱいに開けないような通路もあって、この中をフラフラ歩くのは楽しい。

見晴らしのいい所へ出れば新市街方面も一望できる。

2時間ほど旧市街の散歩を楽しんで10時半にホテルをチェックアウト、ガイド氏の車で山の上の城塞へ。
 この城塞は紀元前2300年前から存在しているそうで、全長1キロ以上あるという城壁内はいくつもの教会やモスク、人家もいまだに100軒以上あるという一つの町になっている。

城壁内に車を停めて、まず向かったのは18世紀に作られた聖ニコラス聖堂。
  
外からはそれほど大きく見えないが、中は立派で正面のイコノスタシスも見事。
  
この裏に回った所にはフレスコ画も残っている。
 

さらに聖堂の奥はオヌフリ美術館になっていて、見事なイコンがいっぱい。
  
  
オヌフリとはアルバニア一の名人と言われる16世紀のイコン画家で、一番右がその作品の一枚だが、鮮やかな赤色は彼以外には出せないのだそうだ。

人家やカフェなどある道を通って次に入ったのは16世紀の聖ニコラス教会。
  
 
ここは壁両面がフレスコ画でびっしり。

大きな頭(誰だか忘れてしまった)の上に建つのは城壁内に残る中で一番古い13世紀の教会。
 
こちらのフレスコ画はオヌフリの息子によるものとか。

 ガイド氏が一番好きだと言うのは14世紀の聖三位教会。
   
 こちらにはビザンツ様式のフレスコが残る。

 この教会の上からの景色もみごとだけれど、さらにその先の展望テラスに上がると
 
下を流れるオスム川の対岸、ゴリカ地区の家々を上から見下ろせ
 新市街の先まで見える。

昨晩着いた時にはちょっとがっかりしたベラトだけれど、昼間歩いてみるとしっとりと静かで、城塞内の教会も素敵だった。
印象が悪いままで終わらなくてよかった!


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コメント (2)
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