福田家さんで朝食をいただいたが、バスの時間は10時過ぎなのでちょっと周りを散歩。
宿のすぐ隣には「伊豆の踊子」の文学碑、橋を渡ったところには「踊り子の足湯」があって
川沿いは「伊豆の踊子ハイキングコース」。
まさに踊り子様様だが、ここから天城峠までは10キロほど、徒歩220分と表示されている。
この石畳をちょっと歩いてみると
濃いピンクの桜に、よく見かける雑草だけれど石壁にびっしり咲いてきれい。
温泉を汲み上げるポンプの下、川べりに露天風呂らしきものが2つ並んでいるが、ここにお湯が張られることはあるのだろうか。
ここから引き返して、窓から見えた共同浴場へ行ってみる。
こちらは住民専用、宿に宿泊していれば入ることもできるようだが、扉が少し開いていたので中を覗かせてもらうと
激渋のシンプルさ。
お当番の名前があったり、寄付をした人が張り出されていたり、いかにも共同浴場。
川沿いには桜が咲いて鶯が鳴いているし、みかんがおいしそうに成って
苔むした石壁まで気持ちよく、来てよかったとしみじみ思う。
少し早めに宿をチェックアウトし、国道沿いのバス停に行ってみるとお向かいのコンビニに気になるのぼりを発見した。
こちらで手作りというフルーツサンド、何種類かあるうちのいくつかはすでに売り切れていて、地元産のいちごというこちらも残り2個。500円だったか、600円だったか、あとで電車の中で食べてみるといちごがぎっしり、生クリームがおいしくて、これは大当たり。我ながらこういうものは見逃さないのだ。
バス停からはまた修善寺行きに乗車。
と言うのもこのすぐ先にある河津七滝ループ橋を通ってみたかったから。
1981年に完成したというこの橋はぐるぐると2回転しながら45mを上るようになっていて
橋自体もかっこいいし、景色が変わっていくのも楽しくて大満足。
道はさらに標高を上げ、天城トンネルで峠を越えたらあとは下って湯ヶ島温泉へ。
バスで通っても結構な高低差、ハイキングをするにしても下りしかありえないと思うが、川端康成は湯ヶ島から湯ケ野まで高下駄で歩いたとある。タフだ。
1時間15分で修善寺駅に到着。
きれいな駅だが周りにはこれという店もなく、
ただ駅前のワサビ漬けの店の前にめずらしいワサビの花があったのでこれを買い、駅構内であじ巻き寿司を購入。
これは夕食にいただいたが、お湯をかけたワサビの茎は当日は普通のお浸しのようだったのに、ポン酢に漬けておいた翌日はツーンと鼻に来る辛味が出て驚いた。
修善寺から三島へは伊豆箱根鉄道の各駅停車でのんびり。
駅や車体にやたら美少女キャラが目立って、修善寺駅に大きなカメラを持ったオタクが何人もいたのはこのためだったか。
三島からはお昼を食べようと熱海で下車。
熱海に降り立つのはもう何年ぶりだろうか、駅前からアーケードに入ると若い子たちがいっぱいいてびっくり。特に人気だというプリン屋の前には男の子同士のグループなどが列を作っていて、熱海がこんなことになっているとは。
横道に入るとちょっと感じのいいカフェがあったのでここでお昼。
しらすトーストと桜エビトースト、下のパンも付け合わせのピクルスもおいしくて満足。
最後はアーケードの中の干物屋さんで
アジの開きとまぐろの尾の身、ほほ肉をお土産に。
このまぐろ、軽く味が付いているのでラップのまま電子レンジにかけるだけで超おいしい。これを買うためにまた熱海に行きたいほど。
熱海から品川は新幹線であっという間。
1泊2日でもとても楽しめた伊豆の温泉旅、ここにさえ当分行けなくなるとは、わずか1ヶ月前でも思いもしなかった。
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熱海の盛況はほんとにびっくりしましたが、都内を締め出された若い子たちが集まってしまっていたようです。
日本のパンはふかふかで美味しいからフルーツサンドも美味しくなるんですよね。フランスの食パンではとても作れません。
乗り換えのために降りた時に凄い人出でびっくりしたけれど、熱海はこんなことになってたんですね。