5月19日
せっかくもらったコテッジだけれど、起床はなんと4時半。
身支度をしたらスーツケースを引きずって坂を上がり、ヘロヘロになりながらフロントへ。
それでもこのホテル、5時からもう朝食を食べられるように用意してくれたのだから素晴らしい。
まだ真っ暗な5時半に昨日、同様の目にあった他のお客さんたちとバスに乗車。
車窓からいっぱいの星を見ながら走ること50分、サン・セバスチャン・デ・ラ・ゴメラの街の明かりが見えてきて
フェリーターミナルに到着。
乗船手続きをしているうちに夜が明けてきて、テイネ山のシルエットを見ながら7時に出航。
またデッキに出ようと思ったら今度の船は出られない造りで残念。
くもった窓から朝日を眺めているうちに
8時に昨日出発したロス・クリスティアノス港に到着。
岸壁には折り返しの乗船を待つお客さんたちがたくさん待っていて、フェリーは大忙し。
港からはタクシーに分乗して20分でテネリフェの南空港へ。
北空港はこじんまりしていたが、こちらは国際線もたくさん就航する大きな空港。
ヨーロッパ人バカンス客は雨の少ない南のリゾートを目指してくるのでこんなに大きいらしい。
ラ・パルマ島行きの飛行機にはバスで移動して後ろから搭乗。
かわいいATR72-600は6割ほどの搭乗率。
9時半に離陸してまたテイネ山を拝んでいると
飲み物とチョコレート菓子のサービスがあった。
Binterというカナリア諸島の航空会社、イベリアエキスプレスよりサービスがいいぞ。
が、この飛行時間はわずか30分。配られた途端にゴミの回収が始まって
10時にラ・パルマ空港に到着。
飛行機の写真を撮っていたら空港職員に早くして、と怒られてしまった。
空港からはバスに乗って島の東側から西側へ移動。
その途中、最初に立ち寄ったのは2021年9月に爆発したクンブレ・ビエハ火山の溶岩流が見える展望台。
新しく生まれた噴火口からは噴煙が上がっているのが見え、真っ黒い溶岩が海まで達しているのがよくわかる。
この噴火で1,218haが覆われ、1700軒近い建物が下敷きになったそうだが、ところどころに溶岩に埋もれながらも残っている建物も見えて、燃えてしまわなかったのが不思議。
数千人が避難したが、幸いにして死者は出なかったそうだ。
この溶岩流に飲まれた土地で大被害を受けたのはバナナ農園。
というのもバナナはラ・パルマ島のGDPの50%を占めるほど重要な産物だそうで、道中見られる緑のほとんどがバナナ。
次に立ち寄ったエル・ティメ展望台からは
一面のバナナ農園が見えて壮観。
所々白く見えるのは温度調節のためのビニールハウスだそうで、このためこの島からは1年中バナナが出荷できるとか。バナナ農園は東南アジアでもよく見るが、こんなに大規模なのは見たことがない。出荷先はもちろんEUとのこと。
13時になってPuntagordaという町のかわいいレストランでお昼。
最初にコロッケがいっぱい出て
メインは柔らかいきしめんのようなパスタ。エビがいっぱい入って、パスタというより焼うどんみたい。日本人にはなじみのいい味だけれど、とにかく量が多くて、現地ガイドとドライバー以外、みんな半分ぐらいしか食べられない。
料理人のおばちゃんが心配そうに見ていたけれど、すいません、日本人はたくさん食べられないんです~。
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