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Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

TOTO出版

2007-02-15 13:34:15 | 雑談
先日書いたインド・レポート、建築物に関しては神谷武夫氏の「インド建築案内」を参考にさせていただいた。

この本はインド好きには有名だと思うが、インド全土の612の建築物についてすべてカラー写真つきで紹介したすばらしいガイドブック。それがたったの2718円で買える。

これを出版しているのがトイレで有名なTOTOの出版部。ここは当然のことながら建築関係の本を主に出版しているのだが、「地球家族」「地球の食卓」というおもしろい比較文化の本も出している。

前者は世界30ヶ国の平均的家族に家財道具をすぺて並べてもらって比較した本。
後者は24ヶ国の家族の、一週間分の食材を並べて比較した本。
文化的な違いはもちろんのこと、経済格差、政治状況まで実感できてしまうすごい本なのだ。

これまたオールカラーの立派な本が1893円、2800円とお手軽な値段で買える。毎日個室でお世話になっているTOTOさん、メセナも立派です。

ところでここに紹介しようと思ってHPにアクセスしたところ、「トイレ川柳のトイレットペーパー」なんてものも発見してしまった。ネット販売でも入手できるらしい。そそられます。

- TOTO出版 - BookshopTOTO
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表参道ヒルズ

2007-02-14 20:11:36 | 食べ歩き
開店一年にして初めて表参道ヒルズへ。

入り口で香港からの観光客が盛んにビデオを撮っていたが、気分は一緒。
ぴかぴかとおしゃれで、東京ってすご~い。
売ってるものもかわいいけど、この値段はないでしょ。

お昼は洋食「みやした」で。麻布十番、暗闇坂にある「宮下」の支店。
本店は割烹風だが、こちらのお昼はハヤシライス、オムライスなどなど。入った正面で大鍋でドミグラス・ソースを仕込んでいる。中が見えて、これは上手な演出かも。

ランチにはスープ、温野菜がついて2000円~3000円。
デザートはショートケーキ、チョコパフェなど昔懐かしいメニュー。
 これはプリン・アラモード 昭和。苦みのきいたカラメルが昔風。

サービスもいいし、おいしいし、この場所でこの値段ならたまのランチにいいでしょう。満足度高し。

ぶらぶらした後は紀ノ国屋のお向かいにある「糖朝」でマンゴー・タピオカ。
香港で有名なこのデザート屋さん、いつの間にか日本に9店舗もできていたのね。
店内は意外に広いし、ゆっくりお茶ができておしゃべりには最適。

表参道でマダムな一日でした。
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「華麗なる恋の舞台で」

2007-02-13 12:09:47 | 機内食・映画・美術展
小さなお出かけ。
渋谷文化村ル・シネマで映画「華麗なる恋の舞台で」 原題 Being Julia

この映画のアネット・ベニングほどスクリーンでしわを見せた女優がいるだろうか。舞台上のアネットはキャサリン・ヘップバーンにも似て見えたけど、キャサリンだってアップの時はソフト・フォーカスを使っていた。

それをラストシーンでは最高に美しく見せる。さすがハンガリー人監督、サボー。ヨーロッパ人のひねくれ方は半端じゃありません。

ごひいきの変態俳優、ジェレミー・アイアンズも相変わらず素敵。

大人じゃなければ楽しめない映画。
観客の平均年齢もむちゃくちゃ高かったです。
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グジャラート編 おまけ

2007-02-13 11:41:30 | インド
グジャラートで気に入ったもの。

 レストランのお昼寝ガネーシャ

 同じくガネーシャの植木鉢。灯明も灯せるようになっていて、これはほしかった。ホテルで譲ってもらえばよかった、といまだに未練。

 てんこ盛りのオートリキシャ。これぐらいじゃまだまだですが。

 お菓子屋さんの手書き看板。アイスキャンディが食べたくなる。

 壁の手書き看板。なんか好き。

やっぱりインド大好き。
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階段井戸

2007-02-13 00:37:54 | インド
グジャラート、ラジャスタンなどインド西部は雨が少なく慢性的に水が不足している。そのため王侯貴族が義務とステータスシンボルとして作ったのが階段井戸だそうだ。

簡単なものまで含めれば数百あるそうだが、初めて見たアダラジの階段井戸でもう夢中になってしまった。

ここは1502年にルダという王妃によって造られた。三方からの階段が踊り場でひとつになり、さらに井戸へ降りていくのだが、柱が奥へ奥へと続くパースペクティブが引き込まれるようで美しい。その奥に八角形の吹き抜け、さらに奥に円形の井戸のシャフトがある。

 

柱頭、梁には複雑な植物文様、壁のニッチにも生命の木が彫られていてイスラム的。壁の象の浮き彫りはインド的でかわいい。
  


パタンにあるラーニキヴァーヴの階段井戸はさらに圧巻。
こちらは1050年に造られたもので、地下7層の巨大な階段の奥に井戸のシャフトがある。
  

壁面はびっしりヒンドゥーの神様の彫刻で覆われているのだが、長い間泥に埋まっていたおかげで保存状態が非常によい。
 

この女神たちの色っぽいこと。


彫刻つながりではモデラーのスーリヤ寺院もすばらしかった。やはり11世紀に造られた太陽神を祀る寺で、壁のある聖堂と柱だけのマンダパという建物、その前の大きなプールから成り立っている。


どちらの建物も例のごとく一面彫刻に覆われているが、オープン・マンダパの柱の彫刻が特に見事。ただラーニキヴァーヴに比べて風化が目立つのが残念だった。
 

階段井戸はもう一つ、チャンパネールでごくシンプルなものを見た。
ここは山道を登る途中、ぼろバスがオーバーヒートして動かなくなったため寄ったのだが、屋根も彫刻もないレンガ造りの構造が、これはこれでとても魅力的だ。
  

階段井戸が気に入ったあまり帰国後「ラジャスターン&グジャラート 階段井戸ツアー」というのを企画してみたが、コスト、参加者不足から実現できていない。いつかは階段井戸三昧してみたいものだ。
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グジャラートの少数部族

2007-02-12 22:00:41 | インド
グジャラート州は様々な少数部族で有名なところ。
部族というのは人種と違って明確な定義区分がないのだそうだ。我が家のヘナチョコ辞書には「言語・宗教などを共通にする未開氏族の地理的集団」とあるが、グジャラートで見るとさらに生業、カーストの要素も入り、それぞれのアイデンティティを明確にするために独自の衣装、装身具を着けているように見える。

州北部、ポシナ近郊でまず会ったのはビール族。740万人もいるというから少数民族とは言えまい。
  銀のネックレスが素敵で、自分でも一つ買ってしまいました。

 こちらはブラウスが特徴的なガラシア族。胸の刺繍は自分や家族の名前だそうだ。
 
アクセサリーもおもしろくて、指輪は2指ずつ繋がっている。不便じゃないのかしら。

ダサダ近郊のヴァジャーニヤーという音楽家集団の村。女性のスカートには鮮やかな刺繍、おじさんたちもおしゃれなイヤリングをしています。
 

 ヴァディヤラ・ラバリ。こちらも色鮮やかな刺繍のスカート。

 ミール・ラバリ。同じラバリ族でもこちらはを生業としているため不可触民とされている。

 ブジ近郊のカッチ・ラバリ。特徴的なイヤリングで耳たぶが長く伸びている。重そう。

 とてもフレンドリーなアヒール族のお母さん。首輪を着けさせてもらったがとても重かった。足首にも重い銀のアンクレットをつける。

 
ミラーワークの衣装が華やかなメグワル族。彼らも「ハリジャン」と呼ばれる不可触民だそうだ。

見事な衣装なのでみんなで写真を撮らせてもらうが、モデルの若いお嬢さんはいやらしく、笑顔は見せてくれない。こういう村訪問は彼らの収入にはなるし、いい被写体ではあるのだが、やはり珍しい見世物のように取り囲んでしまうので心苦しい。もっと自然な姿が見られればいいのだが、団体で押しかけては所詮無理。

 ムトワ族の細かいミラーワークのブラウス。ここはイスラムなので女性の写真は撮れない。刺繍の精巧さでは一番とのこと。

 巨大な鼻輪のジャート族。鼻輪に繋がっているのは髪ではなく布で、鼻輪の重さを支えるため後頭部にさらに錘が下がっている。鼻輪は食事のときもそのままで、はずすのは鼻をかむときだけとか。

民族衣装のために発達した刺繍の技術が今はNGOによって製品化されている。壁掛け、クッションカバー、ポシェットが現在は日本で活躍中。

とても質の高いものです。ブジに行ったらお買い求めください。
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インド グジャラート

2007-02-11 02:59:43 | インド
さて、メインのグジャラート。
デリーでツアーご一行様11名と合流して、朝4時半にホテルを出発、飛行機でアーメダバードへ。

モスク、ハヴェーリーなど市内観光の後、ガンディー・アシュラム。じつに質素な部屋にあの有名な紬車があったりして、ずいぶん昔に見た映画など思い出しながら見学。

アーメダバードでの個人的ハイライトはキャリコ博物館。ここは織物専門の博物館で、定時のガイド付き見学のみ、写真撮影一切不可と厳しい。織物を保護するため館内の照明も薄暗いが、中はまさにお宝の山。気も遠くなるほど細かい刺繍やら染色やら、昔の権力者の威光の表れというべきか。ここで絣、特にダブル・イカットと呼ばれる縦糸、横糸の両方を縛る複雑な絣の発祥地はグジャラートだと教わる。イカットはインドネシアが有名だが、あれはある王様が結婚式のために特別な布地をとグジャラートから職人を呼び寄せ、それで伝わったのだそうだ。インドネシアがインド文化圏だということ、一昨年ボロブドゥールに行くまで意識していませんでした。なるほど。日本の絣はどういう経路で広まったのだろうか。

昼食後は郊外のアダラジの階段井戸へ。階段井戸には惚れ込んでしまったので、これについては別項で詳述。

その後ポシナへ向かうが、途中現地ガイドさんの自宅に急遽立ち寄り。ぞろぞろと家庭見学をさせていただく。英語の先生をしているというとても愛想のいい奥様、台所がきれいに整頓されているのが印象的でした。


2日目はグジャラート州北部、ポシナ周辺の村めぐり。ホテルのオーナーのマハラジャ自らガイドをして、さすが村の人たちからはそれらしい対応をされていた。マハラジャも最近は邸宅の維持、ビジネスなど何かと大変らしい。

この近辺で有名なのがテラコッタの馬の祭壇。願い事があると新しい馬とココナッツ、ジャグリーをささげてお祈りする。我々も真似事をさせていただいたが、果たして効能やいかに。
 

3日目。はじめにアンバジのヒンドゥー寺院へ。ずいぶん大きな寺で参拝客がいっぱい。参道に土産物屋が並ぶさまは浅草寺みたい。
パタンで一軒だけ残るというパトラ織り(ダブル・イカット)の工房を見学した後、ラーニーキヴァーヴの階段井戸、さらにモデラーのスーリヤ寺院へ。すばらしすぎるのでこれも後述。
小カッチ湿原の観光拠点、ダサダのロッジに宿泊。

4日目の朝は小カッチ湿原に動物を見に行くためジープに分乗。日焼け対策とはいえ、皆さん怪しすぎます。


水辺ではペリカン、フラミンゴ、カモなどが少しいただけで今日は不作。
動物の方はアジアノロバ 
 ブルーブル(カモシカの一種)が見られてこれはラッキー。

乾燥しきった湿原の奥には塩田が作られ、塩の山ができていた。ここで好きなだけ塩を持って行っていいと言われ、みんな大興奮。動物を見たときより盛り上がる。
 
珍客の襲来に袋詰め作業員の皆さんにも喜んでいただいたようです。

午後は周辺の村めぐり。独特の衣装を着けた各部族についてはまた後で。

5日目はダサダからブジへ長距離移動。
途中の路上では遊牧民ラヴァリ族の移動とすれちがう。
らくだに家財道具一式、子供を乗せての移動。どのくらいの距離動くのだろうか。
 

6日目、ブジ周辺の村めぐり。このあたりは何年か前の大地震でひどい被害を受けたところで、そのため村ごと新しい場所に移されたところもあるようだ。家の外壁に民俗画が描かれているはず、と楽しみにしていたが、古い家が壊れてしまったので絵のある家は見かけなかった。外壁を飾る余裕ができるまで、まだ何年もかかるのだろう。

7日目はドーラビーラの遺跡まで大カッチ湿原の中を長距離移動。雨季には海になるという湿原はまっ平らで何もない。
5000年前の町の跡というドーラビーラも乾燥しきった小山。貯水槽などが掘り出されているが、正直、知識と想像力のない人間にこの類の遺跡はとてもつらい。ここに来たくてツアーに参加した、という人もいるからむげにはできないが、このためにあの長距離は・・・。

遺跡見学後はさらに長い距離を走って、サイラのホテルにたどり着いたのは11時。ところがこの時間まで歓迎のための踊り手さんたちが待っていて、これは見てあげないわけにはいかない。
 
夜中の中庭でカレーを食べながら踊りを見ると、あちらもさっさと帰っていった。

8日目。チャンパネールへの移動の途中、結婚式に遭遇。「ここでお昼いただきましょうか」との添乗員の一言でツアー全員にわかに客になる。大テントの中でお盆にいろいろ盛ってもらう。大変な人の数で、インドの結婚式はまさに人生一度の大イベント。
 

さらに途中、たくさんのサリーが木にくくりつけられた祠に遭遇。願い事がかなうとお礼にサリーを結ぶんだそうな。


チャンパネールはごく最近世界遺産に登録されたとかで日本では知名度がないが、8世紀ごろからの建築物が広い範囲に散らばっていて見ごたえがある。
16世紀のモスクにもきれいな装飾がされていてよかったが
 

ちょうど地元の中学生の大団体が見学に来ていて、はじめ行儀のよかった子供たちも次第に珍しい外国人に大興奮。写真撮ってだの、名前は何だのと大騒ぎになってしまった。静かにしろと声を張り上げていた先生、あまりにも言うことを聞かないものだから最後にはムチを振り上げて生徒をひっばたいた。
 しつけはこれぐらいしなきゃねー、と日本人拍手。

9日目は宿泊地のジャンブゴダを出てカヴァントの月曜市へ。この近辺の様々な部族が買い物に来ているのでいろいろな衣装や装身具が見られる。実にカラフル。
 

チョーダ・ウダイプルという村ではふんどしを買いに1キロほど歩く。ふんどしと言ってもきれいな手織りの綿織物で、長さもテーブルセンターにちょうどよい。「日本に帰ってからならどのように使われても結構ですが、この近辺ではくれぐれも首に巻いたりしないように」だって。


観光の最後はピトーラ壁画のある家。ラトワ族独特のこの風習、部屋のすべての壁が馬を中心とした壁画に覆われている。
 

絵の中には馬だけでなくほかの動物や神様、日常の風景、バスや電車まで描かれていて、そのヘタウマさ加減が楽しくて見飽きない。サハラの砂漠などに残る大昔の岩絵と内容、意味合いなど大差ないのかもしれない。
 

最後の宿泊地は久しぶりの都会、バローダ。スーパーマーケットで最後の買い物をしてグジャラートの観光終了。

最終日はバローダからムンバイ、デリーと飛んで東京へ。
飛行機の関係でムンバイからまたツアーを離れ一人旅。
デリー行きの便まで5時間も乗継があるのでプリンス・オブ・ウェールズ博物館に行くことにする。渋滞がひどいからやめた方がいいと言われたのだが。

空港からタクシーに乗るとなるほど聞きしに勝る渋滞。ムンバイの市内まで1時間半以上かかってしまった。しかも博物館を知っているはずの運転手、場所がわからないらしく次々通行人にたずねる。すると指し示す方向がどうもそれぞれ違うよう。ようやく博物館にたどり着くと滞在できる時間は15分しかない。お目当てだった細密画の部屋だけ何とか見て、後ろ髪引かれる思いでまた空港へ。なんとか適当な余裕を持ってチェックインすると、なんとデリー行きの便は2時間遅れ。

インドは最後までインドだった。
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インド アグラ

2007-02-07 19:52:29 | インド
昨年の今頃は寒い日本を脱出してインド。
2006年2月9日から22日まで。
インド西部グジャラート州へのツアーに参加したが、7回もインドに行っていながら未だにタージ・マハルを見たことがないというのもなんなので先乗りして一人でアグラに行った。

一人と言ってもすべて旅行社から手配済みなので楽勝、と早朝のホテルで駅への車を待つ。ところが待てど暮らせど車は来ない。6時頃、知らされていた連絡先の担当者を電話で叩き起こすと、案の定、もうすぐ着くからという返事。で実際に車が来たのが列車の出発時刻15分前。駅までは30分はかかるはずだし、間に合うわけないじゃん、と思うがインド人は「ノー・プレブレム。間に合う」と安請け合い。ああ、インドに来たなあ。

ドライバー、必死に飛ばすも駅に着いた時にはすでに10分過ぎ。それでもガイドは荷物を持ってホームへ走る。そりゃ万が一ということもあるけど、最近のインドの特急はそんなに遅れないんだよ。当然、列車は出発した後。ガイド、残念そうに「やっぱり間に合わなかった」って、ああ、インドだ。

遅れた理由は「警察の検問ですごく時間がかかったから」って、本当なんだか嘘なんだか。結局、車でアグラまで往復することになって、結果的にはこの方が時間の融通もきいて楽だった。Shatabdi Express には乗りたかったけど、インドだからまあいいや。

デリーからアグラまでは4時間ちょっとかかった。道ばたをらくだが歩いていたり、オートリキシャに信じられないような人数が乗っていたりで道中退屈しなかったが、大気汚染のひどさには驚いた。デリーの近郊など排気ガスで空が黄土色。中国もひどいが、インドもすごい。

お昼丁度にアグラ到着。せっかくなのでとタージ・マハルを部屋から望める Taj View Hotel に宿泊。小さいけどちゃんと窓から見えました。


わざわざ贅沢をしたのは夜、ライトアップされたタージが見えることを期待してだったのだが、タージはライトアップなどしないんですね。空爆の目標にされないため、と説明されたけど、思惑はずれ。

おいしいのに他に誰もいないビュッフェのランチの後、ファテープル・シクリへ。


アクバル帝が作ってわずか14年で捨てられた都。赤砂岩一色の建物群ははでではないがディテールが凝っている。
有名なパンチ・マハル(5楼閣)からの眺めがいいと聞いていたが、今はのぼれないようだ。

 

翌朝、いよいよタージ・マハルへ。厳重なセキュリティーを大勢の観光客とともに通り、
 楼門をくぐると、どーん。



近付けば近付くほどでかいが、ディテールの象眼細工や透かし彫りも凝っている。内部の装飾もきれいだが撮影禁止。


タージの観光を終えて門を出ると、ちょうどスズキご一行様が着いた所だった。バスを何台も連ねた日本からの大団体。さすがインドで一番成功している日本企業。

次はヤムナー川を渡ってイティマド・アッダウラー廟へ。ここはムムタズ・マハルのお姉さん(おばさん?)が両親のために建てた墓所で、ベビータージとも呼ばれる小さいがとても美しい建物。外部の象眼、内部の壁画など、タージ・マハルよりさらに繊細で美しい。とても女性的な感じがするのは施主が女性のせいだろうか。

   

午後はアグラ城へ。広大な城内に様々な建物。息子に幽閉されたシャー・ジャハーンが眺め暮らしたという通り、遠くにタージ・マハルが見えた。

  

アグラ観光の最後はアクバル帝の墓所、シカンドラ。男性的な赤砂岩の楼門をくぐると広い庭園の真ん中に赤と白のユニークな建物。下層の赤い部分はがっちりしていて、上部のバルコニーと白いパネルは繊細。内部の墓室はシンプルで、アクバルはセンスがいい。

   

一日半でアグラの見どころをすべて網羅(とガイドが言っていた)して、デリーへの帰りは5時間かかった。
ドライバーもいい人だったし、インドらしい観光をした。
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霧島温泉 摘み草の宿 こまつ

2007-02-04 17:32:19 | 国内旅行
九州3日目。
この日は霧島神宮にでも行こうかと思っていたのだが、朝から雲が増えてきて10時ごろには雪が降り出す。予報では大雪の可能性もあるとか言っているし、山で雪道はいやなので一日早くレンタカーを返すことになった。

鹿児島空港まで行って、することもないのでバスで鹿児島市内へ。
ここでも特に見るものはないので天文館「むじゃき」で鹿児島名物「白熊」を食べる。「白熊」というのはミルクのかかった巨大かき氷のこと。普通サイズの「ベビー白熊」の方を食べたが、雪の降る寒い日にはこれで十分。しかし子供のころ食べた時は真夏で冷房が効きすぎてつらかった。かき氷は冬のほうがいいかも。


また空港まで戻ってタクシーで霧島へ。この頃には雪はやんで薄日まで差してきた。天気予報、どうなってんの。

3時過ぎ、「摘み草の宿 こまつ」到着。


今度は霧島の中でも大型旅館の並ぶ丸尾温泉のど真ん中。「こまつ」も幹線道路沿いだが、道から下がった斜面に沿って建てられているので中は驚くほど静か。
高校生のように見える若いお兄ちゃんに案内されて部屋へ。
8畳と6畳の2間に板敷きの小部屋、ミニシンクもあって十分な広さ。

しかしここでいいのはなんと言っても部屋つきのお風呂。内風呂は4人ぐらいは入れそうな大きさで、洗い場は畳敷き。扉を開けただけでぷーんと硫黄のにおいが鼻をつく白濁したお湯。温泉はやっぱりこれでなくちゃね。続く庭の露天も二人で足を伸ばせる広さで、展望はないが快適。他に貸し切り露天もあるが、内風呂と大差ない大きさなので行く価値はあまりない。お部屋で温泉三昧。

 

夕食は大きな薪ストーブのある食事処のテーブルで。個室ではないが古民家風の作りでなかなかいい。

 
この時期なので売り物の山菜というわけには行かないが、野菜豊富な前菜はうれしい。自然薯は珍しい三杯酢がけ。

 吸い物はもう春らしく竹の子と菜花。

 地鶏のたたき。柔らかいお肉が甘いたれと良く合って、これが一番おいしかった。

 揚げだし納豆。まるまる納豆。

 今夜もヒレステーキ。写真を撮る前につい食べてしまった。肉よりも付け合わせの野菜がおいしい。

 ヤマメの野菜はさみ揚げ。これはただの塩焼きの方がいいかも。

 地鶏の煮込み。これも野菜豊富。味付けはかなり甘め。

 まだ出ます、ボタン鍋。味噌仕立てでまたまた野菜てんこ盛り。お肉が小さくて存在感があまりないけど、いいおだしが出て汁がおいしい。

 グリンピースご飯といただきました。

 最後は大きな苺とオレンジでおなかパンパン。

ここは量が多いと聞いていたが本当に多い。野菜が豊富でおいしいのがうれしかったが、全体の味付けはかなり甘め。素人っぽい料理と感じてしまったのは前日との比較で不利だったか。

食事は正直、夕食より朝食が良かった。ごくまっとうな、正しい朝ごはん。
 

当日は2組しか客がいなかったためかほとんどスタッフを見かけず、とても控えめでシャイな感じ。でもやることはちゃんとやっている感じで好感が持てた。
全体の印象も食事同様、素朴で飾らない。でもあのお風呂があれば十分だよね。



3泊4日、道の駅に立ち寄る以外まったく観光をせず、ひたすら風呂に入り食べただけの旅。たった4日で1.5キロ太った。
3ヶ所それぞれ良い宿で大正解だったが、個人的総合一位は「ふたり静」か。
「ふたり静」の部屋と食事、「こまつ」のお風呂に「5足のくつ」のロケーションだったら完璧なんだけどね。
九州はやっぱりいいです。
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霧島温泉 ふたり静

2007-02-04 15:22:45 | 国内旅行
2日目は天草下島を南下して牛深港からフェリーで鹿児島県長島へ。
フェリーは小さいながらもなかなかきれいで快適。
ほとんど車の通らない山の中を突っ切って、お茶畑が広がりだしたら霧島。

チェックイン時間の3時ちょっと過ぎに「ふたり静」に到着。
ここは温泉街からははずれた、まわりには民家の建つちょっと不思議な立地。
敷地内に入ると移植されたばかりの木々の中に離れが5軒並び、林の中のキャンプ場のよう。


すぐに部屋に案内されると玄関の左手に食事のための小部屋、正面がリビングと続きのベッドルーム。リビングは広々と明るくてこたつがあるのがうれしい。


リビングの奥の内風呂は釜風呂、庭の露天風呂に、内風呂の奥には岩盤浴の部屋がある。
  

部屋つき岩盤浴は初めてなので喜んで試す。はじめ腹側5分、仰向けになって10分と説明書きにあったがそれぐらいでは汗をかかない。床暖房のちょっと暑いのぐらいで、汗をかくならサウナの方がいい。そう言いながら2回も入ってしまったのはやっぱり気持ちいいから?

お風呂の方は成分表によると単純温泉で無色無臭。底にちょっと白い沈殿物があったが癖がなくてやや物足りない。お湯は熱めで、内風呂、露天とも一人で入っても足を伸ばせない大きさ。そこで敷地内の高台にある貸しきり展望露天へ。


展望と言ってもまわりは塀やよしずで囲われているので首を伸ばさないと山は見えないが、6,7人は余裕で入れる露天に樽風呂も付いて、やはり広いお風呂は気持ちいい。

夕食はこの部屋に限り室内。他の部屋は食事処の個室になる。
用意のできた食事室に入るとテーブルの上は色とりどり。

   
梅酒ゼリーに始まって、舌平目とえびの巻揚げ、蟹と白菜のミルフィーユ、きのこのおひたし、お造り、煮アナゴのてんぷら、これがすべてオードブルだって!
量もすごいが味も工夫されていて、揚げえびのタイ風のソース、味付けされたアナゴが特に好評。

 スープは洋風で魚のチャウダー。これもおいしかったが

 次の牡蠣おろしの茶碗蒸し、これが絶品。今まで食べた茶碗蒸しの中で最高かも。

 お口直しにとろろそばが出て

 メインは牛ヒレステーキ。焼き加減もちょうどよく、過剰なさしもなくてぺろり。

 もう入らないと言いつつ、最後の出し茶漬けも香りに誘われて完食。

 さらにデザートは別腹。モンブランの中は小豆アイスでこれもおいしかった。のっているきのこの山はご愛嬌だけどね。

食後にはコーヒーも出て、バラエティにとんだ食事に大満足。気に入らないと残す親もほぼ完食していたところをみるとやはりおいしかったのだろう。

翌朝の朝食もきっちり。鍋の中は豆腐と鶏のつみれでこれがよかった。食後のコーヒーも。


最後のチェックアウトの際には焼酎につけた苺酒の小瓶がお土産。6ヶ月過ぎたら飲み頃です、宿でキープもできます、というのはリピートさせるアイデア。東京からの我が家はきっちり貰って帰ったけど。

昨年の5月にできたばかりの宿で近頃はやりのお篭もり系、人気の要素をすべてコピーしました、という感じなので行く前は不安もあったが、部屋の居心地の良さと食事の良さに大満足。部屋の担当の女の子も言葉遣いにおかしなところはあったものの(何々でよろしかったですか~、となぜ過去形?)、マニュアルでなく一生懸命なのが伝わって心地よかった。

気取らないこの宿、とても気に入りました。

霧島温泉 ふたり静
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