10月19日
本日はバーリから遠足でアルタムーラという町へ行く。
バーリからはアップロ・ルカーノ鉄道と言う私鉄で一本なので簡単なのだが、大きなバーリ中央駅に行っても乗り場がなかなか見つからない。
それと言うのもバーリにはイタリア国鉄の他に私鉄が3本も乗り入れていて、駅前広場の正面に見えるのは国鉄、私鉄は向かって右側にあるのだが
空港線のあるNord線はともかく、アップロ・ルカーノ線は「えっ、これなの」と言うほど小さな建物に表示も小さくて、わかりづらいことこの上ない。
こじゃれた窓口で往復切符を買うとアルタムーラまでは片道3.2ユーロ。
階段を上がった2階のホームには意外にも真新しい自動改札があって、切符のQRコードを読み取らせて入る。
隣の線路はNord線、その向こうには国鉄のホームも見える。
車両もきれいで、車内にわかりやすいモニター表示があるのはこの線が有名観光地となりつつあるマテーラへ行くためだろうか。
発車間際にはこの列車も多くの外国人観光客でいっぱいになった。
発車してしばらくはバーリの郊外住宅地を行くが、線路の地下化工事が進行中でずっとノロノロ運転。
うんざりした頃にやっと住宅地を抜けると
あとはおなじみ平坦なオリーブ畑で、景色は正直あまりおもしろくない。
バーリから45キロの距離を1時間10分かかってアルタムーラ駅に到着。
地下通路を通って表に出ると公園があるが、こちらに面している赤いアルタムーラ国鉄駅は今は使われていなよう。
親切なおばさんに道を教えてもらい、駅からまっすぐ歩くこと15分ほど。
立派な門をくぐるとその先が旧市街。
石畳が続き、観光客や地元民がのんびりとくつろいでいい感じの町だ。
さて、まずはこの町に来た一番の目的を果たさねば。
とやって来たのはサンタ・キアラ教会のお向かいにある小さなパン屋。
アルタムーラはケイコさんの所でもいただいた通り、パンで有名な町。中でもこの店は1423年創業、昔ながらの薪窯を使っていると言うことでお客さんがひっきりなしに訪れる。
中に入ってみるとなるほど大きな窯があり、その前にあった小麦粉はとうもろこし粉のように黄色い。
この窯の中を撮ろうとカメラを構えていると、中を明るくしようと薪をくべてくれた男の子、この店の跡継ぎだろうか、なんて気が利くんだ。
こちらは大忙しの売り子のお姉さん。
無事に1つ2ユーロの大きなパンを買い、さらにタラッリとおいしそうなフォカッチャもゲット。
フォカッチャはアパートに戻ってからお昼にいただいたが、袋に染み透るほどたっぷりオリーブオイルが使われていながら、少しも油っぽさがなくてしっとりおいしい。さすが本場は違う。
こちらはパン屋の名前にもなっているサンタ・キアラの教会。
その脇にカフェのテーブルが出ていたのでちょっと休憩。
コーヒーといただいたのは「修道女のおっぱい」というこの町のお菓子だが、フワフワのスポンジの中にクリームがいっぱい入ってなんとも優しいおいしさ。仙台の「萩の月」をさらに洗練させた感じだが、コーヒー4杯にこのお菓子2つで5.5ユーロと言う値段には思わず「何か間違っていないか」と確認してしまった。
目的は果たしたところでのんびりと町の観光。
町の中心にあるのはフェデリーコ2世が13世紀に建てた大聖堂。
正面扉まわりの細かい彫刻が見事。
パステルカラーの内部もとてもきれいだ。
他にこれと言ったみどころはないものの、小さな旧市街はもうおなじみの景色とは言え生活感も感じられてやっぱりいい感じ。
それでは新市街の方にはスーパーでもないかとうろついてみると
店の奥が作業場になっているチーズ屋を発見。イタリアのチーズ屋は日本の豆腐屋のように作りたてを売る所だとコッコロ・マダムから聞いていた所になんとも絶妙のタイミング。
店内には甘いミルクの香りが漂い、ガラスケースの中にはリコッタやスカモルツァ、カッチョカバロなどが並ぶ。
フレッシュチーズを買っていくお客さんなど眺めていると店員のお姉さん、気前よく味見をさせてくれて、やっぱりプーリアはいい所だ(笑)。
さらに駅へ戻る途中、きれいな八百屋さんがあったので覗いてみると
調子のいいおやじが季節ものだという葉物野菜を強力プッシュ。食べ方まで身振り手振りで教えてくれたのでここで買い物。
パンやら野菜やら、まるで主婦のような買い物袋をぶら下げてバーリへ戻り、
午後は新市街の店など覗いてみた。
そして夜はまたキッチンをフル活用して
アルタムーラで買った野菜やチーズ、ハムで夕食。
八百屋推薦の野菜は葉がとげになっているのですべて取り除き、茎だけをゆでてからソテーしたもの。
特にこれと言った味ではないがちょっとフキのようなシャクシャクとした食感があり、これを楽しむ野菜なのかもしれない。
なんと言う野菜なのか、ご存じの方はいらっしゃらないだろうか。
その横の黒いものはこの時期にしか食べられないと言う生オリーブ。
オリーブオイルで素揚げにして塩を振っただけだが、これがほろ苦い中にちょっとした甘みも感じられて絶品。
肉屋で切ってもらったハムもすごくおいしくて、これだからアパート滞在はやめられない。
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本日はバーリから遠足でアルタムーラという町へ行く。
バーリからはアップロ・ルカーノ鉄道と言う私鉄で一本なので簡単なのだが、大きなバーリ中央駅に行っても乗り場がなかなか見つからない。
それと言うのもバーリにはイタリア国鉄の他に私鉄が3本も乗り入れていて、駅前広場の正面に見えるのは国鉄、私鉄は向かって右側にあるのだが
空港線のあるNord線はともかく、アップロ・ルカーノ線は「えっ、これなの」と言うほど小さな建物に表示も小さくて、わかりづらいことこの上ない。
こじゃれた窓口で往復切符を買うとアルタムーラまでは片道3.2ユーロ。
階段を上がった2階のホームには意外にも真新しい自動改札があって、切符のQRコードを読み取らせて入る。
隣の線路はNord線、その向こうには国鉄のホームも見える。
車両もきれいで、車内にわかりやすいモニター表示があるのはこの線が有名観光地となりつつあるマテーラへ行くためだろうか。
発車間際にはこの列車も多くの外国人観光客でいっぱいになった。
発車してしばらくはバーリの郊外住宅地を行くが、線路の地下化工事が進行中でずっとノロノロ運転。
うんざりした頃にやっと住宅地を抜けると
あとはおなじみ平坦なオリーブ畑で、景色は正直あまりおもしろくない。
バーリから45キロの距離を1時間10分かかってアルタムーラ駅に到着。
地下通路を通って表に出ると公園があるが、こちらに面している赤いアルタムーラ国鉄駅は今は使われていなよう。
親切なおばさんに道を教えてもらい、駅からまっすぐ歩くこと15分ほど。
立派な門をくぐるとその先が旧市街。
石畳が続き、観光客や地元民がのんびりとくつろいでいい感じの町だ。
さて、まずはこの町に来た一番の目的を果たさねば。
とやって来たのはサンタ・キアラ教会のお向かいにある小さなパン屋。
アルタムーラはケイコさんの所でもいただいた通り、パンで有名な町。中でもこの店は1423年創業、昔ながらの薪窯を使っていると言うことでお客さんがひっきりなしに訪れる。
中に入ってみるとなるほど大きな窯があり、その前にあった小麦粉はとうもろこし粉のように黄色い。
この窯の中を撮ろうとカメラを構えていると、中を明るくしようと薪をくべてくれた男の子、この店の跡継ぎだろうか、なんて気が利くんだ。
こちらは大忙しの売り子のお姉さん。
無事に1つ2ユーロの大きなパンを買い、さらにタラッリとおいしそうなフォカッチャもゲット。
フォカッチャはアパートに戻ってからお昼にいただいたが、袋に染み透るほどたっぷりオリーブオイルが使われていながら、少しも油っぽさがなくてしっとりおいしい。さすが本場は違う。
こちらはパン屋の名前にもなっているサンタ・キアラの教会。
その脇にカフェのテーブルが出ていたのでちょっと休憩。
コーヒーといただいたのは「修道女のおっぱい」というこの町のお菓子だが、フワフワのスポンジの中にクリームがいっぱい入ってなんとも優しいおいしさ。仙台の「萩の月」をさらに洗練させた感じだが、コーヒー4杯にこのお菓子2つで5.5ユーロと言う値段には思わず「何か間違っていないか」と確認してしまった。
目的は果たしたところでのんびりと町の観光。
町の中心にあるのはフェデリーコ2世が13世紀に建てた大聖堂。
正面扉まわりの細かい彫刻が見事。
パステルカラーの内部もとてもきれいだ。
他にこれと言ったみどころはないものの、小さな旧市街はもうおなじみの景色とは言え生活感も感じられてやっぱりいい感じ。
それでは新市街の方にはスーパーでもないかとうろついてみると
店の奥が作業場になっているチーズ屋を発見。イタリアのチーズ屋は日本の豆腐屋のように作りたてを売る所だとコッコロ・マダムから聞いていた所になんとも絶妙のタイミング。
店内には甘いミルクの香りが漂い、ガラスケースの中にはリコッタやスカモルツァ、カッチョカバロなどが並ぶ。
フレッシュチーズを買っていくお客さんなど眺めていると店員のお姉さん、気前よく味見をさせてくれて、やっぱりプーリアはいい所だ(笑)。
さらに駅へ戻る途中、きれいな八百屋さんがあったので覗いてみると
調子のいいおやじが季節ものだという葉物野菜を強力プッシュ。食べ方まで身振り手振りで教えてくれたのでここで買い物。
パンやら野菜やら、まるで主婦のような買い物袋をぶら下げてバーリへ戻り、
午後は新市街の店など覗いてみた。
そして夜はまたキッチンをフル活用して
アルタムーラで買った野菜やチーズ、ハムで夕食。
八百屋推薦の野菜は葉がとげになっているのですべて取り除き、茎だけをゆでてからソテーしたもの。
特にこれと言った味ではないがちょっとフキのようなシャクシャクとした食感があり、これを楽しむ野菜なのかもしれない。
なんと言う野菜なのか、ご存じの方はいらっしゃらないだろうか。
その横の黒いものはこの時期にしか食べられないと言う生オリーブ。
オリーブオイルで素揚げにして塩を振っただけだが、これがほろ苦い中にちょっとした甘みも感じられて絶品。
肉屋で切ってもらったハムもすごくおいしくて、これだからアパート滞在はやめられない。
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