8月は1度上野に行っただけで本当におとなしく家に引きこもっていたが、月末に終了間近の展覧会を見るため、近場の目黒におでかけ。
大好きな東京都庭園美術館で「ルネ・ラリック リミックス」展。
アール・デコのこのお屋敷以上にこの展覧会が似合う会場があるだろうか。
建物内に入ってすぐにあるホールには朝香宮邸で一番有名な玄関のガラスパネルの1枚が横に置かれていて、女性の横顔も素敵。
応接室にはラリック初期のジュエリーが集められていて、やはりここが一番人気。
平日昼間でも若いお嬢さんたちが大勢来ていて、今回の展示は撮影OKなのでスマホのシャッター音があちこちで。
しかしお嬢さんたちは友人同士でもこそこそささやくだけで、東博のおしゃべりおばさんたちとは違う。
ダイニングルームのテーブルセッティングもこの部屋にぴったり。
2階の踊り場では大きな装飾パネルがまず迎えてくれて、これもいかにもラリックの乳白色のガラスが多数。
花瓶の展示が多いけれど、特に心惹かれたのは娘のシュザンヌがデザインしたというもの。
ちょっとエスニック入ったり幾何学的だったり、これぞアールデコでアールヌーボーよりこっちが好き。
2階の寝室には女性のためのものも多くて、このパウダーパフのデザインはツボ。
ロシアバレエ団のレオン・バクストのデザインでラリックと共作なんて素敵すぎる。
香水瓶もいろいろあって、これがまたいい。
展示は新館に続いて、こちらには1925年のアールデコ展の資料がいろいろ。
中に朝香宮ご夫妻が見学している映像まであって、この経験がこのお屋敷につながるのだから面白い。
1時間ほどで見学を終えたら新館のカフェへ。
チョコレートケーキをいただいたら中にはマンゴーのクリームとベリーのゼリーが入っていて、これがめちゃうま。以前見た時においしそうだと思った、その予想通り。
しかしこのカフェは展覧会チケットを買わないと入れないのだから敷居が高い。
優雅に過ごせる庭園美術館、次はいつになるだろうか。
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7月15日
2泊目の宿の朝ごはん。
朝食までメニューを変えてくれているのがうれしい。
帰りのバスまで時間があるので宿の周りを散歩することに。
宿の裏手からは焼岳への登山道があるのだが、前夜の雨で急な山道は滑って怖い。
なので自動車道と交差した所からカーブの続く舗装路を下って宿へ戻った。
もうしばらくしたらキノコもいっぱい出るのだろうか。
バスの時間に合わせて宿の送りの車でバス停にある売店へ。
少し早めに着くと売店のおじさんはお茶を出してくれて、バスに乗り込むまで見送ってくれた。中の湯の皆さん、親切でした。
来た道を戻って、バスの終点は松本電鉄の新島々駅。
道の向かいにはかわいらしい昔の駅舎が残っているけれど、現在の駅舎はバスターミナルとしての役目の方が大きい。
それでも電車が着くと大勢の人が降りてきて、ほとんどは若い子たち。
さて、新島々と松本を結ぶ松本電鉄上高地線。15㎞もない短い路線だけれど各駅停車なので30分かかる。
駅にはキャラクターがいっぱい、中で松本電鉄のキャラクターは渕東なぎさちゃん。
車両の中もなぎさちゃんだらけ、駅名看板にまで登場するが渕東駅のもっと派手な看板は撮りそびれた。
松本駅でJRに乗り換え、さらに岡谷駅で中央線から飯田線に乗り換え。
ゆっくりお昼を食べる時間もなくて、せめて野沢菜のおにぎりを駅で食べる。
岡谷から1時間かかって駒ヶ根駅に到着。
お店はあるけれどがらんと歩く人もいない駅前からバスに乗車。
山道を上がってしらび平の駒ヶ岳ロープウェイ駅へ。
もう午後も3時なので我々の他にお客さんは家族連れが一組だけ。
おかげで7分で950m上がる景色を堪能しながら標高2612mの千畳敷へ。
午後3時で気温は14℃とさすがに涼しい。
ロープウェイを降りたらすぐに駅舎につながるホテル千畳敷にチェックイン。
日本最高所のホテルというこちら、たまたま空いている日を見つけたのでまだ梅雨明け前だったけれどこの日にやって来たのだ。
建物内にエレベーターはなくて、階段を上がった所に浴衣やタオルが置かれている。
部屋は6畳、隅に布団が置かれてこれもセルフ、トイレ・洗面所も外で、これで一人一泊22000円。
WiFiも入らないけれどこの標高でちゃんとテレビが見られて
何と言っても窓の外は千畳敷カールなのだからやはり贅沢。
それにしても同じ長野県でも上高地からここまで移動に5時間半かかった。
長野県内の移動はなかなか大変。
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