文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
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書評:中国地域の藩と人―地域を支えた人びと

2015-03-11 21:42:55 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
中国地域の藩と人―地域を支えた人びと (中国総研・地域再発見BOOKS)
クリエーター情報なし
中国地方総合研究センター


 徳川政権260年における中国地方の藩について紹介した、「中国地域の藩と人―地域を支えた人びと」(中国地方総合研究センター編:中国地方総合研究センター)。この時代、中国地方には、全部で41の藩が存在したという。現在の5県に対して、41藩では、一見藩の数が多いように思えるが、これは、支藩や廃藩になったものも含めての数だからだ。例えば、鳥取県の米子は、鳥取藩の一部だったが、独立した米子藩が置かれた時期もあった。また幕末の雄藩・長州藩も、本藩の他に長府、清末、徳山、岩国の4つの支藩があったのだ。これらの藩からは、多くの人材が輩出され、数々のドラマが生み出されて来た。

 ところで、江戸時代を幕藩体勢というが、意外なことに、「藩」が正式な名称だったのは、幕末の慶応4年(1868)に「政体書」により、旧大名領を「藩」と称してから、明治4年(1871)に廃藩置県がおこなわれるまでの僅か3年余りだったという。もっとも、江戸時代中期ごろからは、俗称としては、使われていたようだが。

 藩と言えば、中心になるのは、何といっても殿様である。中国地方にも、多くの名君と呼ばれる殿様がいた。何人か紹介してみよう。

 まず、池田光政であるが、この人はなんと3つの藩の藩主を歴任している。父の死により、姫路藩42万石を8歳で相続したが、幼少を理由に、鳥取藩32万石に移封された。そして、叔父の岡山藩主・池田忠雄が死ぬと、忠雄の嫡男光仲が幼少だったために、再度国替えになり、最終的には、岡山藩31万5千2百石の藩主となったのだ。光政は、藩政改革に力をつくしたことで知られている。

 松江と言えば和菓子で有名だが、これは、松江藩主松平治郷(不昧)の影響だ。治郷は、茶人として知られているが、政治家としても有能で、父の代では失敗続きだった藩政改革を成功に導いたという。この他にも、長州藩主毛利重就など名君と呼ばれる人物が多い

 家臣の方も負けてはいない。茶人として知られた広島藩家臣の上田重安、藩政改革に力をふるった長州藩の村田清風や周布政之助など、まさに多士済々である。

 本書は、副題に「地域を支えた人びと」とあるが、単なる人物の紹介にとどまらず、藩政時代の産業や教育などにも幅広く触れており、あの時代の中国地方の様子がうかがえる、興味深い内容となっている。中国地方の幕藩期に限定して記述されているので、通常の歴史書とは一味違う興味深い話題が満載だ。中国地方に住んでいる方だけでなく、他の地方に住んでいても故郷が中国地方にある方、中国地方に興味を持っておられる方などもぜひ読んでみてほしい。

☆☆☆☆

※本記事は、姉妹ブログと同時掲載です。

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放送大学の学費振り込み完了

2015-03-11 20:35:03 | 放送大学関係
 放送大学から、例によって、H27年度1学期履修科目の授業料の振り込め用紙が来ていたので、仕事帰りにコンビニから振り込んできた。後は、テキストが来るのを待つだけである。

 事前勉強というわけでもないが、家に帰ってから、「和歌文学の世界(’14)」の和泉式部に関する授業をネット配信で視聴した。平安時代の才女と言えば紫式部と清少納言というのが常識になっているように思えるが、和泉式部も決して彼女たちに劣ってはいないと感じた。



 
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中國厨房時記(広島市を歩く144)

2015-03-11 20:24:28 | 旅行:広島県


 昼食に立ち寄った、広島市の御幸橋電停近くにある、「中國厨房時記」。久しぶりに、お好み焼きが食べたくなったので、「オタフクソース」の幟に誘われて入ってみたのだが、後で、ネットで調べてみると、どうも専門は中華だったようだ。入った時は、全然気がつかなかったのだが。



 お好み焼きもメニューにあったので、そば玉を注文した。値段は550円。面白いことに、テーブル席に座ったら、熱い鉄板に乗って、お好み焼きが出てきた。広島の人間は、ヘラで食べるが、私は本来広島人ではないので、当然のことながら、割り箸を使って食べる。

 店内には、マンガ本がたくさん置いてあり、注文したものが出てくるまでの時間をつぶすことができる。しかし、あまり私の好みのマンガはなかった。


○関連過去記事
UCC Cafe Plaza(広島市を歩く143)
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