あねどきっ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
・河下水希
主人公は、落合洸太という中一(13歳)の少年。ある日、とっても綺麗な女子高生のお姉さんから、食べていたアイスをくれと言われる。そのお姉さんの名は萩原なつき。超絶美少女でナイスバディの高校2年生(17歳)。
洸太は父親と二人暮らしのようだが、父が長期出張になってしまう。帰りはまったくの未定。一人でどうすれびいいかと戸惑っていると、なつきが登場。アイスの恩返しと、強引に同居してしまう。
このお姉さん、洸太の面倒を見てくれるのはいいのだが、挑発的で、エロエロで、洸太はマイペースな彼女に翻弄される毎日。ベッドでなくては眠れないと洸太の寝ているベッドに乱入したり、いっしょに風呂に入ろうと言われたり。
おかげで洸太は翻弄されてドキドキの毎日。迷惑そうなそぶりは見せるが、たとえ中一とはいえ彼も立派な男の子。こんな綺麗なJKお姉さんに世話を焼かれて、本心はうれしいに違いない。でもそこはやはり中一、人畜無害。ドキドキするだけでアダルトな展開はない。
なつきの同居が洸太に一番メリットがあったのは、桜井奏という同級生の美少女が彼のことを気にし始めたことだろう。クラスのアイドルを自認している彼女のこと。最初は、洸太なんか完全にモブ扱いだったのだが、超絶美少女のなつきが洸太にべたべたしてくるのを見て対抗心を燃やしたようだ。
奏が変な男たちに絡まれているのを、洸太に助けられたり(実際に助けたのはなつき。なつきはなぜか結構強い)、溺れたところを助けられたり(溺れた原因はなつき)といったこともあり、どんどん洸太にひかれていっているようだ。
中二病(洸太は中一だけど)の男子の妄想にあふれたような作品だ。きっと、こんなお姉さんなら、どうぞいっしょに住んでくださいと土下座しかねない男子も多いことだろう。なつきは、そのくらい可愛らしくてエロい美少女なのだ。いくら美少女という設定でも絵がそれに伴っていなければ、どうしようもない。ところがこの作品は、絵柄がとっても綺麗なので、なつきや奏の美少女ぶりが際立っている。まだ第一巻しか読んでいないが、これは続きを読んでみたい。
☆☆☆☆☆
※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。