恋染紅葉 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
・坂本次郎×ミウラタダヒロ
普通の男子高校生がアイドルの女の子にモテモテ。そんなありえない妄想を漫画にした本作。
鎌倉の県立恋ヶ浜高校に通う葛城翔太は、ある日超絶美少女から江ノ島をバックに写真を撮ってくれと頼まれる。その少女のあまりの美しさに一目惚れの翔太だが、残念なことの彼は好きな女の子の前では顔が真っ赤になって、ろくに話もできないという純情なチキンハートである。
彼が好きになった相手は紫之宮紗奈。美少女なのも当然。連ドラ「恋染紅葉」の主役の一人を演じる女優で、撮影の役作りのために、鎌倉にある清廉女学院へ転校してきていたのだ。
それでも友人たちに背中を押され、なんとか知り合いにまで昇格。友人たちグッジョブ!翔太は、本当にいい友達に恵まれている。紗奈がドラマで演じるのは恋する女の子なのだが、自分はまだ恋をしたことがないからと、恋する女の子の気持ちを知るために翔太とデートをすることに。
翔太が、紗奈が危ないところを身を挺してかばったりしたことで、二人の距離は一気に縮まったようだ。役作りのためとはいいながら、かなりいい雰囲気になっていたのだが、そこに、「恋染紅葉」のもう一人の主役であるグラビアアイドルの七里由比(ナナ)が乱入してくる。
紗奈が清楚なお嬢様タイプなのに対して、ナナはかなりコケティッシュな感じ。共通しているのは、どちらも超絶かわいいということ。
実は、ナナは、翔太が小3の時に転校していった初恋の相手。初恋の相手だというのに思い出せなかったのは、昔は超内気な子だったナナが、いろんなところが育ちすぎて、グラビアアイドルをできるくらいのとってもセクシーな感じに変貌していたからだ。翔太はナナからも恋する気持ちを教えてほしいと頼まれるという両手に花状態。いやなんともうらやましい。
モテない君だった翔太が、急に美少女二人と絡むようになるという、男子の夢と妄想がたっぷり詰まった作品だが、この羨ましい三角関係は、一体どのように進んでいくのか。続きがとっても気になってくる。
この作品のプロトタイプとなる特別読切「恋染紅葉」を併録。
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※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。