小雨、19度、68%
昨晩、友人からメールが入りました、残りの12月をゆっくりと刺繍をしながら過ごしてください、と結んでくれています。はい、確かに、日本から帰った翌日には年賀状を書き上げて、指の墨が取れぬうちから、刺しかけた刺繍枠を取り出してきました。刺し始めたのは、10月。充分に時間もって刺し始めたつもりですが、日本に向けて僅かでも荷物を送り出しました。その荷造りで、ゆっくり座って刺繍を刺している気持ちになれません。そこで、タンスの奥深く仕舞ってありました。白状しますが、もう一つ理由があります。いっきに読みたい本が3冊、ちょっと予定外でしたが、こちらを先に片付けてしまいました。
私の刺繍を刺すスピードと期限とから考えるともうタイムリミットです。大型ではありませんが40センチ以上の大きさに刺し上げます。一通り家事を終えると、ドンと刺繍枠を抱え込んで、座ります。ちょっとした時間でも、ひと刺し。義母に電話をすれば、心配事などを聞きます。気が付けば、40分。あー、時間が。とまたしてもドンと座り込みます。お尻に火がつけば、座り込むどころではありませんが、刺繍ばかりは座らなくては出来ません。
お日様がささなかった昨日は、昼間から、読書灯をともします。 見てください、まだこれっぽっちしか刺していません。慌てるのも当たり前。
この刺繍枠の下には、お客様が鼾をかいてお休みです。上から見ると、 ちょっと頭の先が見えています。ぐっと下にカメラをさげると、 こんな感じに熟睡中。刺繍台の下ですから、忙しなく針が上下します。これぐらい熟睡していただかないと、私も気が気でなくて刺繍なんぞ出来ません。たまたま、主人が夕飯が要らないと言ってくれるもんですから、散歩ぎりぎりまで刺し続けます。
もうこうなったら、余程のことが無い限り家からも出なくなります。家の電話が鳴っても、膝の上にはモモさんがいますから、電話を取るのに時間もかかります。電話に出ても、なんとなおざりなお返事しか出来ません。
年末まで、大掃除、クリスマス、正月の準備とあと10日もすれば、また落ち着かなくなります。電球が切れていたのに、買いに行く時間も惜しんでいました。夕方の散歩のついでに、電球を買いに行きました。モモさん、充分私のお膝で休んだあとです。お店の外で、ちゃんと待っていてくれました。
どうかどうか、少しでも針を動かす時間をください。仕上がり目標は、2月の半ばです。