ここのところ、夫婦の危機。
いつも危機なので、どの局面が危機なのか、もはやわからなくなっているが。
その、年がら年中、危機のなかで、さらに、危機だ。
というのは、旅行。
夫が、旅行をしたいという。
まだ現役世代なので、休みは、暦どおりにしか取れず、
旅行代金がいちばん高い、混んでいる時にしか行けない。
(お仕事、ご苦労様です。それはそれで、感謝する)
で、今度のGWの旅行。
団体旅行、しかも、バスに詰め込めるだけ詰め込まれる、大所帯。
いまどきの学校でも、一クラス、あんなに生徒数はいないんじゃないだろうか、というぐらい。
それが、一クラスまるごと、団体で、どこへ行くにも、なにを食べるにも、トイレも土産物屋にも、
ぞろぞろぞろ。
目的地への移動も、ぎゅうぎゅうバスの中。ブロイラーのごとく、
どこに連れていかれれるのかもよくわからないまま、
「ココで降りてください」
「トイレに行ってください」
添乗員さんの指図どおりに、囚人のごとく、市中引き回しの刑。
朝は、毎朝、早くからホテルの廊下にスーツケースを並べ、
それまでには、あたふたと全て身支度を整え、朝食を取る部屋へと行進。
二日に一度の時もあるが、毎日の時もある。
パッキング地獄。
名所近くのレストランでは、団体旅行客専門の部屋に押し込まれ(トイレの前だったりする)
他のお客さんは、ゆったり、ステキな空間を楽しんでいるが、
団体客は、隅っこの端っこの、奥の部屋で、隔離病棟のごとく。
しかも、いっせいにトイレの行列に参加する。
修学旅行のノリで、客同士、仲良くはなるけれど、どこに行ったかなんて、あまり記憶になく、
あの客は、うるさかっただの、集合にいつも遅刻するだの、やたら、騒ぐだの、派手だの、クレーマーだの、
人間模様ばかりが記憶に残る。
惨状が目に浮かぶ。
わたしは、団体旅行は、大嫌いで、
昨秋、パリに2週間行ったが、前半と後半で、2つのアパルトマンに滞在した。
一人旅の気ままさもあり、自由にパリを満喫した。
夫に、自由に行動を組み立てる、個人旅行を提案したが、あっさり、きっぱり却下された。
話し合いの余地なし。
わたしの大嫌いな団体旅行に、無理やり、押し込められようとしている。
しかも、いっしょに行かなかったら、離婚するんだって。
笑っちゃいますね。
いつもは、夫婦の危機、で、具体的には漠然としない、たんなる不調和音の気まずさだったが、
今回は、離婚の危機であります。
三浦友和主演の映画で、熟年夫婦の夫が、妻に旅行を提案し、
妻は、離婚届を用意するというストーリーがあったが、
うちの場合、夫は、旅行と離婚届を用意し、妻は、団体旅行手続きを強制的にさせられ・・・
小説のネタが仕入れられそうだ。