蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

クビ締め事件

2012-04-04 | 趣味

3月から、何回も返品交換を繰り返しているモノがある。
なにしろ、お高いモノなので、なかなか腹が据わらない。

それは、シューズ。
ダンスシューズなのだが、今のところ、2回交換した。
仏の顔も三度まで、もう一度、トライできるかも知れないが、
店員さんの笑顔の下に隠れた顔を思い出し、交換は自主的にあきらめた。

チャコットという、ダンス用品専門店での靴選び。
最初は、7センチヒールのモダンダンス用(23センチ)のものを買った。
ほとんど、なにも具体的に深く考えずに店に入った。
よく考えると、わたしの足のサイズは、23.5センチだ。
なんで、23センチなんぞを選んだの?
それに、今まで長い間、3.5センチの太いヒール、今年からやっと5.5センチ(ラテン用)に替えたばかりだったのに、
7センチヒールって、大丈夫なの? 自分には無理なんじゃないの?
と、急に不安になって、ダンス仲間にあれこれ聞いて、悩みに悩んだあげく、
大事をとって(冒険をやめて)同じ商品の靴型、色のモダン用5.5センチヒール(23.5センチ)に変更した。

その後、ステップアップに向けての7センチヒールの迷いはまだ捨てきれず、
偶然、パーティ会場で売っていた7センチヒールのモダンシューズを思い切って衝動買いした。
じゃあモダン用は、もういいか、ということで、
その前に交換していたモダンシューズをさらにラテンシューズに交換することにした。
それが2回目の交換だったが、今度は8センチヒールのラテン向きに姿を変えた。

なんと、細い細いヒールのラテンシューズ、しかも8センチ。
ああ、なんで8センチなんかにしてしまったのだろう。
7センチにしたらよかった。
ほとんどのメーカーは7センチまでしかなかったのに、わたしが交換したメーカーだけが8センチのものがあった。
(シューズ・キャップをはめると8.5センチにはなる)
魔がさした、としか言えない。
よほど、今回のシューズ選び、ご縁がないのだろう。

個人レッスンの先生や生徒さんに聞いたりして、腹をくくった。覚悟を決めた。
8センチでやってみようと。
8センチを7センチにという、3度目の交換はあきらめて、ついに、そのシューズを昨日はいて団体レッスンを受けた。


ぎゃっ。
足、イタい。
足の指や甲のサイドが、サンダル状のストラップで、ぐいぐい締め付けられる。SM縛りみたいになっている。
グラグラする。
ちゃんと立てない。

比較的マシなのは、ターンだけ。

踊るもなにも、立っているだけで精一杯。
最大限背伸びして、つま先で立っているようなかんじ。
バービー人形の足みたいなかんじ。

せっかく昨日は、とても珍しくお上手な方(おそらく学連出身)が、団体レッスンに参加されていたのに、
その方と初めてお相手して踊ったときも、グラグラ、よたよた。
ただでさえちゃんと踊れないのに、さらに、もっともっと踊れない。

長時間はいていたら、ふくらはぎや、膝にきそうだ。
年と実力を考えて選べばよかった。

受付の女性に「たくさん、靴、お持ちですね。ウエアもいっぱい」と、言われた。
「たいして踊れもしないくせに」、という、言葉の行間を深読みし、皮肉、嫌味に聞こえた、ひねくれモノのわたし。

「いえいえ、素人が嬉しがってるだけです」
と、可愛げない言葉で、ますます自分の格を下げた。
墓穴、自滅、ドツボの、いつもの定パターン。

いつも自分の首を自分で締めている。
一生締め続けて、ウエストならよかったが、クビだけが、細さを保つことだろう。

 

 

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足締め、転じて、クビ締め。