「いじめ」に、ついて。
小学生の頃。
うちの息子、問題児から好かれる。
誰も相手にしてくれないような、問題行動を起こす男子がクラスにいて
みんなは、被害を受けたくないから、距離を置いていた。
息子だけは、来るもの拒まずで、
みんなに嫌がられている子とでも、クラスで仲良くしていたようだ。
たぶん、他の生徒は、ほっとしていると思う。
厄介払いみたいなかんじ? 自分が被害を受けなくていいから? 息子に押し付けた?
息子ぐらいしか相手にしてもらえなかった、その男子は、けっこう、息子につきまとっていたんじゃないだろうか。
その男子のお母さんは、可愛いステキなお母さんだった・・・のに、なあ・・・。
あのお母さんと、あの息子さんは、結びつかなかった。
息子さんの行動が少し、変わっているから、悩んでいたかも?
(いまなら、それらしい病名がつくのかも?)
あるいは、息子さんの学校での一面をあまりご存じなかったかも?
深くは知らないけれど。
大騒ぎすることもない、成長の一時期、一過程かも知れないが。
今でも我が息子は、仕事でも、人の嫌がることを、
逃げ遅れて、あるいは、断りきれずに、(とわたしは、感じるが)、引き受けている。
本人は、大して苦痛でもないようだが、わたしの目から見ると、これ幸いと嫌なことを押し付けられているように思える。
世の中、要領のいい人と、分の悪い人が、いる。
息子が、さほど、苦痛に感じていないように見えるところが、問題だ。
本人は、苦痛だけどガマンしているのか、NOと言えないのか、それとも、さほど、苦痛ではないのか。
あんまり人がいいので、(NOと言えない?)
あんなので、社会でやっていけるんだろうか?と心配してくれる高校時代の元同級生もいるそうだ。
先日、東京に一同、集合した時に、
「嫌なことは、嫌だって、はっきり意思表示しなさい。無理しないで、自由に生きろ」
と、上娘に言われていた息子。
本人は、どう思っているのか、そのあたりが、よくわからないけれど、
もう、現在は成人なので、本人に任せて、ほっている。
同じく小学生時代。
下娘の個人面談で担任の先生に、
「○○ちゃんは、クラスの複数の男子に、いじめられているようです」
と言われた。
いじめられても、なにも反応しないので、反応を引き出したいために、もっといじめられているとか。
あの子らしいと思った。反応しないのは、家庭のなかと、おんなじ態度だ。
わたしは、そのままにしていた。(様子・経過観察)
また、個人面談の季節がめぐってきた。(3年間、同じ担任の先生)
「最近、○○ちゃんの様子を見ていると、描いている絵が、明るい色なので、大丈夫だと感じました」
「女子ともお話するように、なりました」
よかった・・・。
絵を描いているのは、家庭での行動と同じだ。
中学の頃。
下娘が、転校したい、という。
朝、学校に行く時に、そう言って出る時期があった。
わたしは、心配し、少しでも選択肢を広げてあげようと、転校先の候補の学校を選び、調べていた。
「○○中学は、どう?
転校するなら、そこぐらいしか、まあ、オススメできるところは思いつかないけど」
下娘の反応は、なし。
あまり、転校したいと言わなくなったので、そっとしていた。
先日、そのことを下娘に聞いたら、
「え? わたし、転校したいなんて、そんなこと、言った? 全然、覚えてないわ」
と。
親のこころ、子知らず。
わたし。
小さい頃、男の子に、よくいじめられた。
近所の悪ガキたち、同じ幼稚園の子、ひとつ年上の同じ小学校の上級生たち、同じクラスの子たち。
これは、けっこう苦痛ではあったが、彼らは、わたしのことが、好きで、子供ならではの、愛情表現だと受け取っている。
(ちょっと、前向きポジティヴ天然すぎるか?)
女子にも、いじめられたことはあるが、これは、嫉妬だと受け止めている。
(ちょっと、前向きポジティヴ天然すぎるか?)