蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

歯に衣、着せなさすぎ

2012-07-19 | 趣味

哲学に関して、なかなか含蓄あるお言葉、コメントをお寄せいただいた。
だが、「未公開希望」となっているので、残念ながら、ここにはご紹介できない。
わたしの、うだうだ偽哲学より、ずっと、キーンとしていて、わかりやすいのに・・・

まあ、ご本人のご希望なので、わたしだけが拝読させていただくことになった。


と、それはそうと・・・
昨日、「あなたのタメだから」系ではあるが、ノックアウト・パンチをくらった。

聞いた瞬間、じわーっと涙が出そうになった。
ひょっとしたら、一筋の涙がこぼれ出ていたかも知れない・・・

それは・・・

趣味の話で申し訳ないが・・・(この言葉が出たとたん、引かれてブログからお帰りの方、続出のことだろう・・・)

ボールルーム・ダンスの、ちょっとした私設・先生である、ダンス歴苦節うん十年(推定30~40年??)のS先輩が仰った。

「あなたのダンス歴と、実力を対比してみると、その経験の長さで、その踊りの未熟さでは、
お気の毒だけれど、ダンスの素養、才能がない、と言えますね。
例えば主婦の場合、家事のなかでも、どうしても、料理が不得意な人って、いますね?
あんなかんじで、いくら頑張っても、不向きな、不得手なことって、誰にでもあるんです。
だから、気を落とさないでください」

充分すぎるほど、充分、気を落としましたよ。S先輩。
忌憚がなさすぎる、歯に衣、着せなさすぎる、そのストレートなお言葉に、その場で、即、KO負けのわたし。
仰向けに倒れて、白い天井がぐるっと回ってるかんじがした。

でも、あとで、フォローしてくださった。

「あなたの、その、(そんなマイナス状態が長く続いているにもかかわらず)、
精進、前向きな心構え、くじけない、不屈の努力には、アタマが下がります。
刺激を受けました」
だって。

これは、喜んでいいのか、悲しんでいいのか。

「これからも、くじけずに、どんなに恥ずかしい目に遭おうが、長く、続けてください」
と、さらに、エールを送ってくださった。

う・う・う・う・・・わたしは、嬉しいのか、嬉しくないのか・・・じつに、複雑な心境だ。


ダンス仲間の集う倶楽部があり、活動も、東京、名古屋、四国と幅広い人々が交流しているそうだが、
「その倶楽部の人たちは、お上手なんですか?」
と、わたしが聞くと、
「みなさん、お上手ですよ。腕自慢したい方ばかりです。
あなたぐらいの(低い)レベルの方は、一人もおられません」

う・う・う・う・・・なんで、こう、いつも、はっきりとモノを仰るんだ、S先輩。

すっかり、うな垂れて、元気なく、わたしは、お話を聞いた。

まあ、苦節40年の人から見ると、わたしなんか、おんぎゃーと生まれて、オシメも取れてないのだろう。
年は少し取っているが、中身は赤ちゃんのくせに、大人になりたがる、
老け顔の幼児ってところか?

まあ、老け顔ではあるものの、年齢は、苦節40年の人よりはわたしは若干、若い。
どんなお上手でも、キャリアがあっても、いくら逆らっても肉体的老化には、太刀打ちできない。

しかしながら、わたしと同じぐらいの年齢の女性が、中心メンバーになって活躍されているようだが、
その方々に比べると、わたしは、もう、まったく見劣りして、ひとつのいいところもなく、なんの勝てる要素もない。
勝とうという意識が、そもそも間違っているのだが、スタート時点で、こんなに差がついていては、
もはや、どんなに努力しても、追いつきそうもない。
ましてや、わたしより、さらにお若い、お上手な方がおられたら・・・
(これは、大丈夫。そんな人は、パーティダンスなんかせずに、競技ダンスの世界に行っている。棲家が違う)

それをわかっていながら、不屈の厚顔無恥で、突き進むしかないのか。

その件(くだん)のS先輩、あまりにも、わたしの習熟度が低すぎるので、かわいそうになって、ほっておけなくなったのか、
もっといい先生や教室を紹介してあげましょう、と、自分の習っている教室をプッシュしてくる。
べつに、生徒を紹介して、斡旋料をバックしてもらおうと、営業に回っているわけでもなさそうなので、
単なる、見るに見かねる善意なのだろうけれど・・・
(ちょっと宗教の押し売りに、似ていなくもない)

オススメ教室には、期待もしつつ、めんどうくさいような気もしている。

口だけの応援、叱咤激励でもよかったんだけどな~・・・なんていうと、罰が当たる?

とりあえず、無料お試しレッスンを受けてみて、
自分の今の教室の教え方、習い方が、これでいいのかどうかの
再認識チェックをしてもいいなあとは、思っている。

「やっぱり今のままで、いいんだ」あるいは、「やり方、教室を変えよう」
どっちの結論になってもいいので、からりと晴れ晴れした顔で、
涙よ、さようなら・・・と、なればいいのだが。

恥知らずは、どこまでの、恥を恐れず突き進んでしまうので、体力を消耗する。
(こころの体力はあって、けっこう、頑丈。ゾンビ。ロボコップ)

 

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