蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ぽたぽた、ぼたぼた、じゃーじゃー、天才詩人

2013-03-14 | 日々のこと

今日はまた寒い日だ。

一日の中に、ヨーロッパがある。四季がある。
暑くなったり、寒くなったり。

こうやって、段々暖かくなっていくのだが、
こうやって、気温の変化についてゆけず、体調を崩したりする。

出かける時の服装・・・どんだけ悩むか。
まず、コート。
ダウンコートにすると、お昼間、外はポカポカだったりして、いかにも、マヌケっぽい。
すぱっとジャケットにするほど、潔くない。
わたしは、寒がりだから。寒いと耐えられない。

で、薄手のコートにして、中に着込む作戦を。
長袖ヒートテックシャツは、暑すぎないか?
いや、これは、必須アイテム。
では、その次。
タートルネック長袖カットソー。
暑いかも?
その上には、ジッパー前開き長袖チュニック。
これは、脱げない。
脱ぐと、とんでもないことになる。せいぜい、前をMAX数十センチ開けるぐらい。
さらに、その上には、薄手のウール長袖カーディガン。
そして、コート。

タートルネック・カットソーと、ウール長袖カーディガンは、間引き可能。
脱いだ時は、バッグに詰め込む。
着込む衣類の総数は・・・、行きは全部で3枚、途中で4枚に、帰りは5枚に。

帰りは持っていた衣類すべてを着込んでも、まだブルブル寒かった。
雨も冷たかった。
そんなに細かく服装調節しなくても、我慢したら済むことなんだけど、我慢できない、老化現象。

さらに、花粉飛びまくり、で、鼻が、ずるずる。
突然、なんの前触れもなく、鼻がぽたりと落ちる。
あれ? 涙? 雨?
いえ、鼻水です。

なので、常にハンカチを手放せない。
ちょっとでも手間取って探していようものなら、その数秒の間に、ぽたっぽたっ。
ああ、バッグの上に・・・ああ、服の上に・・・ぽたっ、ぽたっ、ぽたぽたっ。
雨が泣き出したよう。
泣き出したいのは、わたしだ。


小降りだった雨が、強くなってきた。
出先のエレベーターで、5歳ぐらいの女の子が、お母さんに言った。
「土砂降りやね」

うわ~、この年齢で、そんな単語、知ってるんだ~と、わたしは目を丸くした。
風も強かった。
彼女は、こう言った。

「風に、食べられる~」

うわ~。
この年齢で、彼女は、詩人だ。
わたしは、脱帽した。

 

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