昨日のゲスト。
わたしは、完全裏方なので、
お盆を持ったまま、お茶のサービスをするタイミングを見計らって、裏で待機するのみ。
もう、そろそろかな・・・と思う頃に、お茶を追加しにいく。
なにしろ、わたしの一生のうちで、一回か、多い人で、二回だけ、
しかも、話したこともない人々(多くても一言か、二言)を大勢、目の前に
ウエートレスを自分の家でやるのは、もごもご、もさもさ、恥ずかしいものである。
目をそらし、おどおどしながら、もたもた、お茶を出したり、ケーキを出したり。
「おかあさん、すみません、恐れ入ります。ありがとうございます」
「うちのお母さんだったら、ぜったい、ここまでしてくれへんわ」
などなど。。。恐縮していただく。
「いつもは、この家には人なんか、来ないんよ」
と、招待主である、上娘が言う。
ご主人さまに、言葉をかけられた、女中か、下郎、男衆のごとく、はにかみつつ、わたしは、
いつものように、まったくなにも考えず、口から勝手に出たことを言う。
「そうなんですよ。
日本語、忘れてしまいそうなんです」
・・・・・
しーーーん・・・
あきらかに、スベッている。
あっちゃーー。
そう思いつつ、この、水を打ったような静けさ・・・、どうすればいいんだ??
ひきつった笑顔で、なにごともなかったかのように、お茶をひく。
ウケを狙ったわけではないのに、しょうもないことが口から出てしまう。
宇宙人のアタマのなかにある宇宙ワールド。
あ、そうだ、みなさんは、地球人だったのだ。
いつものブログの、一方通行の独り言のノリで、するっと出たあと、いちばん気まずいのは、わたしだ。
あとで上娘に聞いたのだが、
あの中にいた一人が、わたしの日本語忘却話、おもしろがっていたそうだ。
痛々しい静寂ではあったが、ウケていた人もいたのか。
なんだか、よけいに、恥ずかしくなるのは、なぜ?
とりあえずは、無事に一日が終了し、女中は、ほっとしている。