蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

宇宙人・女中の嘆き

2013-03-21 | 日々のこと

昨日のゲスト。

わたしは、完全裏方なので、
お盆を持ったまま、お茶のサービスをするタイミングを見計らって、裏で待機するのみ。

もう、そろそろかな・・・と思う頃に、お茶を追加しにいく。

なにしろ、わたしの一生のうちで、一回か、多い人で、二回だけ、
しかも、話したこともない人々(多くても一言か、二言)を大勢、目の前に
ウエートレスを自分の家でやるのは、もごもご、もさもさ、恥ずかしいものである。

目をそらし、おどおどしながら、もたもた、お茶を出したり、ケーキを出したり。

「おかあさん、すみません、恐れ入ります。ありがとうございます」
「うちのお母さんだったら、ぜったい、ここまでしてくれへんわ」
などなど。。。恐縮していただく。

「いつもは、この家には人なんか、来ないんよ」
と、招待主である、上娘が言う。

ご主人さまに、言葉をかけられた、女中か、下郎、男衆のごとく、はにかみつつ、わたしは、
いつものように、まったくなにも考えず、口から勝手に出たことを言う。

「そうなんですよ。
日本語、忘れてしまいそうなんです」

・・・・・
しーーーん・・・

あきらかに、スベッている。

あっちゃーー。
そう思いつつ、この、水を打ったような静けさ・・・、どうすればいいんだ??
ひきつった笑顔で、なにごともなかったかのように、お茶をひく。

ウケを狙ったわけではないのに、しょうもないことが口から出てしまう。
宇宙人のアタマのなかにある宇宙ワールド。
あ、そうだ、みなさんは、地球人だったのだ。
いつものブログの、一方通行の独り言のノリで、するっと出たあと、いちばん気まずいのは、わたしだ。

あとで上娘に聞いたのだが、
あの中にいた一人が、わたしの日本語忘却話、おもしろがっていたそうだ。

痛々しい静寂ではあったが、ウケていた人もいたのか。
なんだか、よけいに、恥ずかしくなるのは、なぜ?


とりあえずは、無事に一日が終了し、女中は、ほっとしている。

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