蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

順調な下り坂

2013-03-13 | 日々のこと

最近・・・

膝が痛い。
腰が痛い。
目が痒い。
鼻が出る。
歯が悪い。
目が悪い。

季節の影響もあるが、年のせいでもある。
もともと、若い頃からのお付き合いのものもあるが、
ああ、わたし・・・けっこう、年だって、しみじみ感じる。
ずしっずしっ、どしっどしっ、と、老いが向うのほうから、やってきている。

アタマが悪い。
言ったことを忘れる。
聞いたことを忘れる。
人名、漢字を忘れる。
言おうとすることが、よくわからない。
新しいことが覚えられない。
「いつ、どこで、誰と、話した? 買った? 食べた? 見た? いくらだった?」を忘れる。
予定や出来事は、メモが必要。

複雑なことをぺらぺらスピーディに、しゃべられると、意味がわからない。
比較的かんたんなことでも、理解が遅い。飲み込みが悪い。
アタマの交通整理係が、休暇をとっている。
(これは、若いときからだ・・・)

道に迷う。
180度、または360度、回ると、方向感覚がゼロになる。
電車に乗ると、毎日乗っている電車でも、座る座席の位置で、下車してから、まったく逆方向に歩き出す。
お店でトイレに行くと、自分の席にたどり着くのに、まごまごする。
一旦お店の外に出ると、その店に戻るのに、迷う。

下準備をしない。
ツメが甘い。
交通ルート、目的地へは最後は、駅からタクシーで、と考えるのはいいが、
タクシーに乗ろうとすると、田舎すぎてタクシーがない。
出席時間に到着しそうもなく、焦る。


などなど、書けばキリがない。
しかし、わたしとしては、順調な老化であると、とらえる。

老化は、悲しいことではあるが、嘆かわしいことではない。
杖を用意すればいい。

赤ちゃんは、昨日、できなかったことが、今日、できている。
老化は、昨日、できていたことが、今日、できない。
たんに、時計の進み方が、逆になっているだけだ。

人間は、生まれて、死ぬ。
これは、悲しいことではあるが、嘆かわしいことではない。
覚悟していれば、少しはマシ。
だが、往生際が悪いのも、ひとつの美学。とても人間らしい。


若い頃には、まったくわからなかったことだ。
なので、若い人に理解せよ、というのは、無理。
ただ、多くの世代の人たちと日頃、接している人と、そうでない人とでは、理解度が違うだろう。

不条理の摂理、横たわる不動の壁。

若いときは、そんなこと、まったく考えなかった。
でも、人生の残り時間が少なくなると、時間が貴重になる。

赤ちゃんは、すごいエネルギーの塊だ。

 

 

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