蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

悪女について

2023-06-29 | 日々のこと
悪女について。
NHK TVで今週火曜日22時から前半が放送された。
後半は来週。
有吉佐和子の原作で、これまでもドラマ化は何度かされたようだ。
実在モデルは、北浜の天才相場師、詐欺師、尾上縫さんとされている。
彼女が活躍?暗躍?したのは、有吉佐和子が他界する(1984年没)直前のギリギリの時代。
尾上縫さんは、1930年生まれで、わたしの母世代。(母、1928年、姑1929年生まれ)
以下、「さん」は省略。
昔はこういう生いたちがありえる。
今も育児放棄だの貧困以外の原因が不幸の背景にある。

田中角栄を勝手に連想している。
田中角栄の金庫番女性、佐藤昭子さん(1928年生まれ)あたり、見た目、背格好、雰囲気が尾上縫そっくり。
当時の女性はふっくらして、あんな感じなのか。
背景は違うものの、生まれ年や撮影方法が似通ってるために、わたしは、いっしょくたにする傾向あり。

第二次世界大戦を挟み、昭和の激動の時代を生きた人々である。
戦争のどさくさで、ずいぶんボッタクリした人もいるし、ボッタクリされた人も没落した人もいる。


ちなみに、わたしは有吉佐和子の大ファンである。
彼女は、1931年生まれか。
戦中派というわけだ。あらま、尾上縫さんとどんぴしゃ同世代!
惜しくして早くに亡くなったが。

彼女はバブル崩壊の日本はご存じない。
戦後の復興と共に歩み、時代と共に生きておられるが、日本が陰ることになる時代を生きずに、ある意味、良かったかも。
でも、インターネットを一般の人のように享受されているわけではないが、すでにひっそり先駆けていて、走りだったかも。(根拠のない想像)
1980年半ばでパソコン通信とインターネットの一体化が図られたようだ。
一般普及はそれから後の時代。
まあそれは良いとして。

とは言いつつ、世の中のインターネット普及は外せない要素だとわたしは捉えているため、簡単には見過ごせない。

それはそうと。
悪女について。
ヒロインを田中みな実さんが演じているのだが、どうもわたしは、ウッと食べたものを戻しそうになる。
女優キャリアは長くないものの努力家なようではあるが、なんか、わざとらしすぎてキモチワルイのだ。
(脚本のせいで田中さんには責任はないが)
シャレ?ジョーク?まさか、真面目にやってる?うそでしょー?の、感覚。
それぐらい昭和は遠くになりにけり。
ではあるが、番組は令和版らしい。
令和版なのに、時代錯誤感に苛まれるわたしは、やはり、原作が昭和のど真ん中だからだろうか。
令和にリメイクしても、無理がある。
その「無理」部分に、わたしの感性が捩れ軋み亀裂が生じている。

とかなんとか、来週が楽しみ。
原作を買って読もうという気にはならないが、別の有吉佐和子作品の時代ものをインターネットで買ってしまった。
その本、届くのを心待ちにしている。