蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

同床異夢?同床同夢?

2023-06-08 | ブログ
作家の著書や文献紹介しながら幸福論を唱える人気FIREブログがある。
私はそのブログの大ファンで教示される記事を参考にしている。

ただ、全てを丸々頭から受け入れるかというと、御多分に洩れず、そんなことはない。
もしそんな全てを受け入れていたら、洗脳されていることになる。
この箇所、少し違うな、と疑問を持ったり違和感を覚えるほうが健全、正常だと思う。
丸呑みは、自分で考える力、思考力を停止させる。

とは言え、頑固一徹過ぎるのは良くない。
人の意見は全く耳に入れずシャットアウトすると、融通性ゼロとなり、周りと摩擦、軋(きし)みを生み、孤立する可能性がある。
進歩する機会を自分自ら閉ざすことにもなる。


ブログでは、ブロガーさんが薦める著名作家などの言葉が、何度か、手を変え品を変え、抜粋され紹介される。
で、その中で、わたしが、異論反論を持つことは次のようなものだ。

幸福を得るための自由時間を過ごすのには、能動的な時間と、そうでない時間に、分かれる。
趣味を持ち、楽しむのは能動的な時間の過ごし方らしい。
逆に、TVや音楽、映画は、受け身なので幸福感を高く感じるには至らないそうだ。
疲れを取る、リラックスする、癒される、というのは積極的幸福論から弾きとばされる。
ガッツリ頑張らなければ、高い幸福感は得られないということ。
ちなみに、読書は幸福度を上げるには積極的時間の使い方らしい。

だとすると、わたしは幸福感をあまり得られていないことになる。
本は読まないし、映画は好きだし、TV(主にNHK)は日課だし、音楽もBGMで流している。
そんな受け身の状態でも、みっちり、たっぷり幸せを感じている。
だらだら薄い幸福の垂れ流しか。
濃い幸福を脳をしっかり使って自分で掴みにいかなければならないらしい。

そうかなあ、、、
そんなダラダラ、薄い時間でも満足だけど。
が、ブログを書くのは、積極的行動らしい。
そして、趣味を持つのは幸福の極め、最高のようだ。
では、「趣味のことをブログに書く。しかも読書で研究して」、とか、「趣味がブログ」だったりすると、ダブルでもトリプルでも幸福感に貢献していることになる。
ではあるが、趣味とブログ以外のその他のことは、消極的で受け身。
わたしはエネルギッシュでスタミナたっぷりではないので、あれもこれもは、疲れる。
半分寝ているぐらいが丁度良い。

あるいは、宗教分野に精神世界を持っていくのも良いかも知れない。
上記のFIRE人気ブロガーさんも、今日から何日か禅寺で禅修行に入るらしい。
幸福の辿り着くところは極楽浄土か、天国か。
しかし、不幸な人に「幸せになれますよ」と釣る、勧誘する、悪徳新興宗教は許せない。
罪だ。
とは言え、出家しなくても、生きたままでも、悟りを開けたら結構なことだ。
だが、生仏は、なんだか、諸説ありそうだ。
(ちなみに、逆説の接続詞ばかり、続く)


ところで。
私がこの人気FIREブロガーさんのことで懸念していることがある。
今はまだお子さんも義務教育中だし、子育ては外せないが、いずれ手を離れた時に、お二人ご夫婦は、夫婦を続けているのだろうかと思う。
家庭生活の基本は、夫婦両輪。
肝心の、片輪である奥さんの話は全く出てこない。
なんだか肩透かし。
まるで、わたしのブログのようだ。

自分の幸福を突き詰めてFIRE生活を送るのは大いに結構だが、夫婦の絆的なものは、全く感じられない。
ひたすら、奥様お手製のグルメで美味そうな綺麗な食事やデザート写真をアップされるだけ。
いかにも写真映えし、いかにも手がかかっていそうな食卓の品々。
その毎日の写真には暖かい日常、幸せが凝縮されているのだろうけれど。
FIRE夫のブログを「幸せな家族」「FIRE成功者」という見られ方、位置付けをするためには、大いに貢献している。
が、奥さんは一体何を考えているのかと、つい深読みしてしまう。
子育て中は、ただただ毎日の生活をフォローしていくことが第一なので、それ以外は(仮に考えていたとしても)行動には移しにくいかも知れない。
この、幸福論を唱え実践しているFIREブロガー夫の奥さんは幸福なのだろうか。
一番身近な存在、素材にはあえて手を触れていない、地雷だったりしたら恐ろしいので、、、
幸福を追求する場合、書物や著名人の名言はもちろん研究には欠かせないが、生活の視点が抜け落ちているような気がする。
ご本人(FIREブロガーさん)も薄々気づいていて、ワザとその視点には触れないのではないかと想像する。
なんでもかんでも、全てを知り尽くしても良いことばかりではない。
知って苦悩が始まるより、知らずに不安がないほうがずっと良い。
曇ったガラスで見ることも大事かと思う。
特に身近な日常は。

子供は巣立つが、さて、幸福を追求し尽くした夫に、子供が巣立った後、妻はどうするか。
同時に妻も巣立っていく可能性はある。
今から探りを入れ、予め手を打つと、幸福度が下がりそうで、故意にやらないのではないだろうか。

こんなことを書くのは、幸福な人を羨み僻む、穿(うが)った見方、意地悪、ひね曲がった性悪か。
余計なお世話以外の何ものでもない。
とは言うものの、FIRE夫の妻の立場で、まだ現役年齢の妻が無職だとしたらどんな意識なのかと、ちょっと思った。
毎日、美しい食事の写真のみに参加するだけで満足なのだろうか、と、(時代遅れ感のあるわたしでさえ)わたしの経験を振り返り、そう感じた。
ブログには書かれていないだけで、奥さんは仕事を持っているのかも知れない。
あるいは、夫婦同じ考え、ライフスタイルで、二人共がFIREなのかも?(奥さんは専業主婦のように思えるが)
または、奥さんは夫がどんな職業でも(FIREでも)、専業主婦なら夫の仕事は関係ない、関与しないのかも?
想像で、ものを言っても何にもならない。
時間の無駄である。

すみません。
わたしの無駄時間に無理やりお付き合いしていただいてしまった方がおられるとしたら、お詫び申し上げます。