マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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菅生の盆入り清掃

2012年10月03日 06時45分02秒 | 山添村へ
山添村の文化財に指定されている光背地蔵菩薩立像は文明十一年(1479)の建之。

菅生の蓮照院内にある。

それを知ったのは同地区に住むN氏による。

この日は8月の第一日曜日。

7日に行われていた盆入りの行事が集まりやすい日曜になったと話していた。

そのことを思い出して訪れた菅生。

どこからともなく機械音がする。

それが蓮照院であったのだ。

この日は朝から垣内の人たちが集まって院境内のシバ刈り。

機械音はその音だったのだ。

そこで作業をされていたN氏。

草を刈っては下へ落としていく。

刈り落とした草は下でかき集める。

それを乗せて軽トラで運び出す。

そんな作業のあとは天然記念物に指定されている大井戸の杉の清掃。

いわゆる井戸浚えに移るがそれは午後の作業。

こうして一日中盆入りの作業をしていく。

蓮照院は嘉永七年(1854)の頃は観音寺の末寺であったようだ。

その年の六月十四日に襲った大地震。

その記録が観音寺に残っているそうだ。

観音寺や蓮照院も大きな被害が発生した。

震度は6~7の大地震。

観音寺がある葛尾村をはじめとして菅生村、針ヶ別所村も大きな被害を受けたとある。

かつての威容は判らないが、現在は無住寺。

今でも存在する光背地蔵菩薩立像の左横には大永八年(1528)建之の光背地蔵菩薩立像もある。

それは上の地蔵堂(廃寺)にあったそうだ。

(H24. 8. 5 SB932SH撮影)