マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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菅生送りガキダナのカンゴ

2012年10月24日 06時44分23秒 | 山添村へ
山添村菅生に住むN氏は九代目。

180年ほど前に菅生に移ってきたという。

毛原、月ヶ瀬嵩もあったようだが話題はあちこちに飛んだので判然としない。

ガキダナのカンゴは先祖代々から伝わる作り方。

移ってきた人によってもたらされたのかもしれない。

この日の朝はオカユに青菜のおひたしや漬けものを供えたガキダナ。

真ん中には竹編籠製のカンゴを逆さに置いている。



お昼はご飯に醤油味で煮たノビル。

晩は湯がいたソーメンと生ソーメンを供える。

これは昨年に拝見した。

生のソーメンはオーコを表す。

茹でたソーメンは丸めて輪っかのような形。

これはオーコを縛る紐だという。

ガキダナに供えた食べ物を持って帰るのに担ぐオーコとそれを縛る紐である。

14日の晩はオショウライサンが戻っていくから担ぐ道具が要るということだ。

箸はカキの枝。両脇に花立てを立ててミソハギやオミナエシを飾っていた。

ガキダナのカンゴは13日に作る。

その日の昼は何も供えない。

供えるのは晩になってからだ。

夜になればオショウライサンを迎える。

先祖さんに食べてもらうオチツキダンゴを作って供える。

米粉に小麦粉を混ぜたオチツキダンゴは粉にして熱湯をかけてダンゴにする。

小麦粉を使うのは粘り気をだすためだという。

(H24. 8.14 EOS40D撮影)