正暦寺近辺の下見を終えたうめちゃん先生、hanasukiさんとともにもう一カ所を探索する地は奈良市北椿尾町。
当地で行われているカンセンギョ、とんどに続いて神社オコナイなどの村の行事を取材させていただいた。
カンセンギョに参る人たちは上・中の地区の稲荷講のみなさん。
上の地区の方々が向かう地はサガシオとも呼ぶ城山。
椿尾山城跡がある。
とんど風景の写真を撮らせていただいたお礼に写真をさしあげた。
自然観察する地域は集落を抜けて山道に入った処だ。
これより向こう側は軽トラなどの4輪駆動でなければ行くこともできない。
徒歩で登った城山・・・とまでは行かない。
ときおり城山を目指す人と遭遇すると話していた男性。
ぐるりと遠回りして下ってくる。
山道では対面通行は不可能。
出合う車と遭遇すれば難儀する。
私たちは安全にということで登った山歩き。
どこからかキョロリ・キョロリ・カッカッと聞こえたクロツグミの鳴き声が聞こえる。
シジュウカラ、イカル、ホトトギス、キビタキ・・・。
なんと、サンコウチョウが鳴く声が近くで聞こえた。
こういう場合は動かない。
じっと待つのである。
鳴いた方角に目を凝らした。
立ち木の杉林。僅かに動いた鳥がいた。
それがサンコウチョウ。
眼の縁周りはブルー。
姿も青く、長い尻尾が目立つ。
双眼鏡で現認した。
オオルリやカケスもいる。
鳥の鳴き声に混ざってタゴガエルの声も聞こえる。
その場にはテンナンショウの花が咲いていた。
テンナンショウにはいくつかの種類がある。
これは何であろうか。
近くにはシロタツナミソウが咲いていた。
生息は僅かである。
少し歩いた、といっても山の道。
いくら歩いたのか判らなくなる。
ここにもテンナンショウが咲いていた。
三株もあったが、さきほど見たテンナンショウと比べればやや細い。
同じ種類なのか、見分けが難しい。
ハルジオンは群生だ。
正暦寺近辺でもみたキンイロジョウカイもいた。
ジョウカイボンよりも大きくて、足・触角の色が濃いように思える。
ノビルは花後状態のネギボウズ姿だ。
野性種ではなく、かつて畑作地であった名残である。
それより登った地に咲いていたシライトソウの花はブラシ状に見えた。
花茎にある葉は細葉だが、下部の根生葉はロゼット状態である。
初めて拝見した自生のシライトソウに感動する。
登山道にある野の草にアマドコロが多く見られる。
花は葉の下に垂れ下がるように咲くので下から見上げないと撮れない。
ここにもあったギンリョウソウ。
立ち上がる寸前だ。
矢田山より2週間以上も遅い咲き始め。
北椿尾の城山の標高は522mであるが、西にある矢田山の頂池は284mだ。
その差は238mもある。
標高の差は気温の差。冬場は寒く、雪は積もりやすいが、夏場は涼しい。
自然界の植物が敏感に感じる標高差を思い知った。
木漏れ日の山道を歩いて下山したとたんに暑さを感じるこの日は30.1度。
自然を体感できて、しかも雄大な景色を見る。
それだけの価値がある。そう思ってもう少し登ってみた。
そこに咲いていた黄色い花はキバナツクバネウツギ。
網目状で、ほんのりと淡い橙色をみせてくれる花弁。
可憐な姿で心を癒してくれたキバナツクバネウツギの別名はコツクバネウツギである。
ここでUターンした下山途中で拝見したオカタツナミソウ。
正暦寺に咲いていたものと種類が違うように見える。
もしかとすればヤマタツナミソウなのか、判らない。
下にも咲いていたシライトソウ。
垂れ下がっているので咲き始め、のように思える。
怖かった崖崩れの山道。
いつ崩れるかもしれないと思うと、足早に渡る。
そこを通り抜けたらホトトギス・・・。
花はまだまだだが、葉っぱの文様からホトトギスであろう。
何の鳥か判らないが、巣が落ちていた。
これってヤマハタザオ。
小さな花がついているが、風にゆらゆら、腰をかがめて撮るのがしんどい。
全体を知るために下部の葉っぱも入れて撮っておいた。
軽トラが踏みしめた轍。
水分が残っている処に動物の足跡があった。
5本指のようにも見えるが、何の動物であろうか。
サルなのか、それともアライグマなのか。
これも轍の足跡だ。
同じ動物かも知れない。
これもまた同じ動物と思われる轍にあった足跡。
メジャーで大きさを測っておけばよかったと思ったのは下山してからだ。
これは明らかに違う足跡。
三本足であるが、何の鳥か判らない。
一か月後に菩提山町を訪れた山ちゃん先生が聞いたサル群団の件。
群れを追って調査していた女性の話しによれば「信楽の方から追ってきた」というのである。
何年か前に柳生で遭遇したサル群団。
何十頭ものサルがガードレールに座り込んでいた。
怖くて近寄りがたかった。
調査員の話ではおよそ30頭。
栗の実が食べごろにやってくるそうだ。
信楽から菩提山町までの距離は直線にして70km。
移動距離はけっこうある。
最後にもう一度登場したテンナンショウで北椿尾の下見観察を終えた。
(H26. 5.29 EOS40D撮影)
当地で行われているカンセンギョ、とんどに続いて神社オコナイなどの村の行事を取材させていただいた。
カンセンギョに参る人たちは上・中の地区の稲荷講のみなさん。
上の地区の方々が向かう地はサガシオとも呼ぶ城山。
椿尾山城跡がある。
とんど風景の写真を撮らせていただいたお礼に写真をさしあげた。
自然観察する地域は集落を抜けて山道に入った処だ。
これより向こう側は軽トラなどの4輪駆動でなければ行くこともできない。
徒歩で登った城山・・・とまでは行かない。
ときおり城山を目指す人と遭遇すると話していた男性。
ぐるりと遠回りして下ってくる。
山道では対面通行は不可能。
出合う車と遭遇すれば難儀する。
私たちは安全にということで登った山歩き。
どこからかキョロリ・キョロリ・カッカッと聞こえたクロツグミの鳴き声が聞こえる。
シジュウカラ、イカル、ホトトギス、キビタキ・・・。
なんと、サンコウチョウが鳴く声が近くで聞こえた。
こういう場合は動かない。
じっと待つのである。
鳴いた方角に目を凝らした。
立ち木の杉林。僅かに動いた鳥がいた。
それがサンコウチョウ。
眼の縁周りはブルー。
姿も青く、長い尻尾が目立つ。
双眼鏡で現認した。
オオルリやカケスもいる。
鳥の鳴き声に混ざってタゴガエルの声も聞こえる。
その場にはテンナンショウの花が咲いていた。
テンナンショウにはいくつかの種類がある。
これは何であろうか。
近くにはシロタツナミソウが咲いていた。
生息は僅かである。
少し歩いた、といっても山の道。
いくら歩いたのか判らなくなる。
ここにもテンナンショウが咲いていた。
三株もあったが、さきほど見たテンナンショウと比べればやや細い。
同じ種類なのか、見分けが難しい。
ハルジオンは群生だ。
正暦寺近辺でもみたキンイロジョウカイもいた。
ジョウカイボンよりも大きくて、足・触角の色が濃いように思える。
ノビルは花後状態のネギボウズ姿だ。
野性種ではなく、かつて畑作地であった名残である。
それより登った地に咲いていたシライトソウの花はブラシ状に見えた。
花茎にある葉は細葉だが、下部の根生葉はロゼット状態である。
初めて拝見した自生のシライトソウに感動する。
登山道にある野の草にアマドコロが多く見られる。
花は葉の下に垂れ下がるように咲くので下から見上げないと撮れない。
ここにもあったギンリョウソウ。
立ち上がる寸前だ。
矢田山より2週間以上も遅い咲き始め。
北椿尾の城山の標高は522mであるが、西にある矢田山の頂池は284mだ。
その差は238mもある。
標高の差は気温の差。冬場は寒く、雪は積もりやすいが、夏場は涼しい。
自然界の植物が敏感に感じる標高差を思い知った。
木漏れ日の山道を歩いて下山したとたんに暑さを感じるこの日は30.1度。
自然を体感できて、しかも雄大な景色を見る。
それだけの価値がある。そう思ってもう少し登ってみた。
そこに咲いていた黄色い花はキバナツクバネウツギ。
網目状で、ほんのりと淡い橙色をみせてくれる花弁。
可憐な姿で心を癒してくれたキバナツクバネウツギの別名はコツクバネウツギである。
ここでUターンした下山途中で拝見したオカタツナミソウ。
正暦寺に咲いていたものと種類が違うように見える。
もしかとすればヤマタツナミソウなのか、判らない。
下にも咲いていたシライトソウ。
垂れ下がっているので咲き始め、のように思える。
怖かった崖崩れの山道。
いつ崩れるかもしれないと思うと、足早に渡る。
そこを通り抜けたらホトトギス・・・。
花はまだまだだが、葉っぱの文様からホトトギスであろう。
何の鳥か判らないが、巣が落ちていた。
これってヤマハタザオ。
小さな花がついているが、風にゆらゆら、腰をかがめて撮るのがしんどい。
全体を知るために下部の葉っぱも入れて撮っておいた。
軽トラが踏みしめた轍。
水分が残っている処に動物の足跡があった。
5本指のようにも見えるが、何の動物であろうか。
サルなのか、それともアライグマなのか。
これも轍の足跡だ。
同じ動物かも知れない。
これもまた同じ動物と思われる轍にあった足跡。
メジャーで大きさを測っておけばよかったと思ったのは下山してからだ。
これは明らかに違う足跡。
三本足であるが、何の鳥か判らない。
一か月後に菩提山町を訪れた山ちゃん先生が聞いたサル群団の件。
群れを追って調査していた女性の話しによれば「信楽の方から追ってきた」というのである。
何年か前に柳生で遭遇したサル群団。
何十頭ものサルがガードレールに座り込んでいた。
怖くて近寄りがたかった。
調査員の話ではおよそ30頭。
栗の実が食べごろにやってくるそうだ。
信楽から菩提山町までの距離は直線にして70km。
移動距離はけっこうある。
最後にもう一度登場したテンナンショウで北椿尾の下見観察を終えた。
(H26. 5.29 EOS40D撮影)