事故復旧について東京電力の課題が多い。<o:p></o:p>
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① 現地との連携不足 <o:p></o:p>
まるでJR西日本の安全対策問題と同じような組織の課題を感じる。本部が事故対策の先導をきっておらず現場任せのイメージが強い。情報の収集も、量が少なく、遅く、報道の後追いもあったくらいだ。<o:p></o:p>
これは組織的課題で本部と現地の隔絶があるのではないか。エネルギー会社は政策会社であり、保護されているが、反面、責任を負っていることを忘れてはならない。経営と電気運営が別会社の様であり、いっそ今後の分離や第三者機関による経営内容チェックも必要となろう。非常時の指揮命令系統やプレス機能の開示、役割分担の明確化が必要だ、<o:p></o:p>
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② 状況説明と対応策の未提示<o:p></o:p>
原発の非常用発電が失われた状況と説明と、その対応策の開示が遅い。結局、海水をかけて冷やすという「火事」に近い対応となった。放水した海水は流れ出るが、その処理はどうなっているのだろうか。まさか、海に戻しているのではあるまいか。<o:p></o:p>
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③ 対策と影響(水素爆発や水蒸気放出)<o:p></o:p>
水素爆発で、棟屋が破壊されていたが、どう見ても鉄筋コンクリートの厚い壁ではなく、鉄骨のようだ。どういうつくりになっているのかを(テロ対策もあり詳細は無理として)概略でも開示すべきであった。また、水素爆発や水蒸気放出の際の放射線漏れなど、原因と数値を明らかにしなかったため、「メルトダウン」のイメージを与えた。これは不作為で許されるものだろうか。<o:p></o:p>
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対応には数々の課題があり、今後の東電のありかたを考えるべきだ<o:p></o:p>
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