都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

流通大変動(伊藤元重):流通の入門書として軽く読める

2014-06-11 05:01:19 | マクロ経済
 筆者は実地体験を重んじる流通の専門とは知らなかった。新味はないがまとまりが良い。
・大型店をめぐり消費者と地元商業者の利害関係、農地転用者も最近関与
・ダイエー、そごうは地価上昇を狙う不動産型で経済成長前提、イトーヨーカ堂は本業志向
・商社は決済、商流、ロジスティクスの3機能、いまやロジスティクス機能のみか
・スマイル・カーブではサプライ・チェーンの上流か下流の利益があがる
・カーディナル・ヘルスは在庫管理請負(フォワード・インテグレーションですね)で儲ける
・徳島の八百秀の味付け海苔でもネットで手に入る
・アメリカのデパートは売上減で買収、都心は別用途に開発、郊外に出店、持ち株会社となった→今やFederated StoreはMacysのようだ。
( http://en.wikipedia.org/wiki/Allied_Stores http://en.wikipedia.org/wiki/Macy's,_Inc. )
・デパートはカテゴリー・キラーの台頭でード・グッズ(家具、電気)はなく、ソフト・グッズ(衣料品などの対面販売)へ
・委託販売(Consignment)→場貸、平場がデパートの多様性
・二子玉など郊外の相互補完開発や元町の都心の面的開発がデパートの手法
・JRは元気→乗降客ビジネス
・コンパクト・シティは公共と民間サービスの利便と低(インフラ)コスト、職住近接で時間節約→都会商業、郊外商業、再び都心商業となるか→近隣と買回りの分化が都心で起こる可能性が高い、階層や目的の分化でマスのマーケティングではない

 商業は変化する、お子様向けの郊外ショッピング・センターもそのうち収束する、今度は都心の下町が狙い目と思う
コメント
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