最近、ドルも上がり、株価も上がり、塩漬けのファンドがやっと持ち直した。この理由は、日銀の国債買いによるマネタリー・ベースの増加と低金利がある。さらに、政府によるGPIFなどへの関与での株買いもある。そのため、インフレに強いとされる株と不動産(土地やマンションなど)が値上がっている。
しかし、マネタリー・ベースの政策であり、需要としての消費が拡大していない。生活者としては「疑い」のある「景気」なのではないだろうか。たまたま、資産を株や不動産で持っている階層のみが潤っているのではないだろうか。
オフィスも好調で空室率は低下、リーマン前の水準(今の1.5倍くらい)の賃料水準への改定を目論む向きもあるが、どれくらいこの調子が続くのか疑問だ。
今から、株や不動産を買うのはあまりおすすめできない。企業業績も、賃上げもあり、これ以上良くなると思えない。たまたまだが、石油安の効果もある。
バンド・ワゴン景気は醒めるのも速い、人気商売と同じだ