都市と楽しみ

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マーケティングの嘘(辻中俊樹、櫻井光行):定量調査の嘘を生活日記調査で解明は普遍性に難がある

2015-03-19 04:58:13 | マクロ経済

 「生活日記調査」という一日の行動・消費という生活を丹念に見てから、マス・データで検証する手法を提唱。確かに、数字の陥穽をフォローしている。昔は、グループ・インタビュー手法もあったなあと思い出す。手法は1対1のデプス・インタビュー、エスノグラフィー(観察調査)による。

シニア層(「義務と責任のない」自由な時間、人口拡大、多様性)とポスト・マタニティ(通過型、人口減少気味、同質性・流行志向)をターゲットに分析している。更に、この2世代+子供で三世代マーケティング(近接連鎖)に伸長している。

 東京移民(地方から流入)とその子供のジモティ化(マイルドヤンキーという分析より深い)、パラサイト・シングルを住宅保有から解明しているのは面白い。外孫で女系の近接連鎖を書いているが、都会と地方(人口が少ない)もそうだろうか。より解明が欲しい。

Time, Place, Occasion (TPO) とPsychology, Product で生活動線の「頻度」と「異常値」(ニーズの源)、生活者二次データ(国勢調査など)で検証

 マイルドヤンキーなどの定義より内容がコーホート分析や住み方の調査で納得がいく。お薦めできる。

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