デフレはマネタリズム(金利とお金の流通量)と言われ、どう考えても無謀な「マイナス金利」まで登場したが失敗となった。
アベノミクスでも、通貨供給量を日銀が国債を買いに回る(価格が高くなり、利率は低くなる)ことで拡大し、金利は低下した。よって通貨は下落した(高い金利の通貨を選ぶから)、これにより日本で円ベースの利益は上がり、にわか景気となった。しかし、これもつかの間、低金利でお金の価値が下がりモノが上がるという消費者の「期待インフレ」を期待したが、つられなかった。低金利でインフレが起こるのは活性化にガソリンを注ぐ事態か、コスト・プッシュ・インフレ(ドイツの事例など)のどちらかだ。クルーグマンも浜田教授も全く間違っていた。
AD-AS分析で考えると分かりやすい。( https://ja.wikipedia.org/wiki/AD-AS%E5%88%86%E6%9E%90 )AS(生産性)は安い派遣社員により、生産性が上がり右にシフトし、Y(GDP)上昇とP(物価)低下があった。
この後、IS-LMで決まるAD(総需要)は賃金が下がり(給与と消費も減る)、当然Yが下る均衡にシフトせざるを得ないため、AD(総需要)が左シフトし、Yの増分は帳消し、さらにPが下るモデルと考えられる。
要は、生産効率を上げる派遣は、総需要も減少させ、経済の停滞(Y)とデフレ(P)を招いたとのは当たり前の論理だ。これを解決するのは「賃上げ」しかない。アベノミクスがこれに熱心なのは実はきがついているからだが、竹中経済大臣主導の「派遣」を悪くも言えないからだ。
実証として、景気拡大のための賃上げはFordism( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%A0 )皆豊かになってもっと車が売れる社会の創造が有名だ。
今回のマイナス金利は、「貸しているのに、お金を取られる」という、経済の原則にも反している。金利の定義の一つに、「使えないという不自由の対価」がある( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E5%AD%90 )
日銀が、どう出口戦略をとるのか。次のマーケット・クラッシュを待つのも手かもしれない