都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

政策論争ではない「感情」による政治の時代の幕開け

2016-12-13 04:03:16 | マクロ経済

 イギリスのEU離脱の国民投票(Brexit)、トランプ次期大統領の当選、朴槿恵(パク・クネ)大統領へのデモと弾劾案可決など驚きが続く。

 経済成長の鈍化、世界的低金利合戦(全くの間違いだったと分かったマネタリズムの実験、実際は給与の低迷による消費の低迷でのデフレ)、格差拡大による閉塞感と二極化が背景にあるのは間違いない。さらに、イギリスとアメリカは移民問題、韓国は裏口入学と財閥と大統領理容スキャンダルで加速。

 政策よりも「どうにかしてくれ」という怒りの感情が主体で、社会問題と経済問題の解決にはならない。格差是正については

①成績優秀者への奨学金給付:教育格差の解決と機会均等

②フローの収入では所得税の累進化とストックからの収入では金利・配当等の税制上昇、資産税の設立

③正社員と派遣社員の格差是正:成果での給与

④金融機関と製造業の給与格差の是正、金融機関の監視・規制

など、今までの政策と反対を行えばよい、今までは

①教育費用の高額化とローン利用

②所得税のフラット化(レーガノミクスが典型)とストック・オプションで抜け道

③派遣社員の活用と派遣会社の隆盛

④金融機関の破綻と救済、高額給与とボーナス

 社会的にまともな政策はない上に、騒いでいるばかりだと、朝三暮四の目くらましに騙されるだけだ。

 その上、日本は小バブルだが、リーマンのように破裂して馬鹿を見る羽目になるかもしれない。但し、悪賢い投資家は相場が下がっても儲かる

 アマルティア・セン:公共財ゲームにおいて利己主義は「合理的愚か者」、「タダ乗りするのは経済学者だけ」→経済的に合理的が社会的に合理的ではないは正しい。利他的な時代となるべきで考えて行きたい

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