長い間、ガットはBabolat Powegyを愛用していた。モノ・フィラメント構造でゆっくりでニュアンスがあり、強打で反発がある二面性が気に入っていた。
850Xはマルチ・フィラメントで、複撚構成。 http://www.yonex.co.jp/tennis/strings/ 打ってみて、芯をくってもぼんやりしている。外しても同じであまり面白くはない。しかし、飛びは良く57lbにした。(Powegyより1lb高くしました)
ホールディングが良いためボールを潰す力はある。ストロークでは自然に回転がかかりコントロールも簡単でフラット気味や跳ね気味も調整できる。但しサーブは潰す意識をしないとあまり回転がかからないが縦横素直に回転を加え横に振るや高く弾むなど調整ができる。
恐ろしく球のホールド感がよく、振動が少ない。バドミントンみたいだ。バックスピン・ロブもバドミントンのハイ・クリアーのように地点が決まる。つまりは左右の打ち分け、長短の打ち分け、打ち込みからロブの高さの打ち分けがあっけないくらい簡単だ。コントロール系のテニスで振動から体を労わる向きには最適です。
但し、もちは良くない。ロール・キープで3か月に一度張り替えているがクロス部分から白くなりへたってくる。値段も高く、趣味のテニス向けだろうか。
一旦使うと、しっとり感がなんともいえない。流石は日本のヨネックス