都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

観光立国と観光都市京都(広原盛明):京都市観光政策の裏をあばく京大名誉教授

2021-02-20 02:33:09 | 京都

 広原盛明京大名誉教授( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E5%8E%9F%E7%9B%9B%E6%98%8E )でないと書けない痛快な京都行政批判だ。「ねっとわーく京都」連載(‘17 4月~’20 4月)の辛口評論を基にしている。出版に難航したようだが読めるようになったのは幸い。

知見は:

・本当のまちづくりは人口減少を食い止めること

・観光産業は非正規労働者が多く、賃金も低い、結婚できない→人口減に

・1955年以降、京都市の人口は伸びが13%と低く、都心空洞化、ニュータウン依存の成長

・民泊はエアビーとホストが作るとあったがヤミ、近隣問題と規制で消滅

・簡易宿泊所(ゲストハウス)も’19から撤退が目立ち、住宅・オフィス用途変換への補助も

・京都市の文化観光局が専業観光局に、‘18訪日観光客数3千万人達成

・ラクジュアリー・ホテル開発を京都市が提唱→アトキンソンの持論、菅官房長官の後押し「観光立国」

・お宿バブルでホテル・旅館増加(’12~‘18でホテルは5割増)、簡易宿泊所や民泊は不要に

・日本人観光客の京都離れとオーバーツーリズム問題

・門川市長の変節 規制法→創造法(高さ制限、容積の緩和)とホテル規制(前の12年間のホテル誘致と正反対)で4期目選挙に

 

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